三都deドラマ

岩国・加古川・京都で演劇教育をすすめる3人の活動を報告します

ドラマによる授業を体験しよう!

2010年08月13日 01時30分39秒 | 演劇教育

   紙風船
             黒田三郎


 落ちて来たら 

 今度は

 もっと高く

もっともっと高く

何度でも

打ち上げよう


美しい

願いごとのように




有名な黒田三郎の詩をドラマによる授業を参観しました。
はじめに八木氏(ドラマティーチャー)のウォーミングアップ
その後角銅先生のモデル授業でした。
わたしは所用でその跡のディスカッションに参加できなかったのですが、かなり盛り上がったとか
このワークのねらいやここまでの研究の経過を是非とも聞きたかったです。



まずは、ウォーミングアップ
2年生から6年生までと幅広い年代の子どもたちが集まっていました。
体と声を少しずつほぐしながら少しずつ動ける体作りが進んでいきました。最後に〈動く彫刻〉
これが授業の最後のシーンにつながっていくのですね。
ほとんどの子どもたちが少しずつほぐされながらこの30分を過ごしてくれたように思いました。
最後の動く彫刻では、パンを作る機械・海水浴・宇宙旅行など楽しそうにしてましたね。
初めての参加者の集まりなのでやっぱり30分で体を開いていくのは難しい部分もあるのかなとも思いました。
でも八木氏のキャラはさすが役者だなぁって思うところがたくさんありました。(ゴクロウサマデシタ。)

さて、授業です。
2年生から6年生の子どもたちがはじめて出会って、30分のウォーミングアップはあったにしろ、さあ「詩の授業」だ。
これはたいへんなことですねえ。ましてや、そのまわりには怖い顔したおじさんたちがカリカリとメモをしてるんだから。
その挑戦に見事応えた角銅先生に拍手ですねぇ。わたしこんな場面ようたちあわんやろなぁ。
さあ、はじまりました。
◆まず最初に音読(大きさ早さなど変化をつけて)
◆それから紙風船でのあそび

  実際についてみるのはいいのだろうけど、かなりイメージと違った打ち方があったので詩のイメージをつかむと言うことはむずかしかったかな。
  ならば座ったままでふくらましてみる。そっと触ってみる。その危ういイメージをつかませることでもよかったか。  
◆その印象を発表し合う
  破れそう。あまり飛ばなかった。まだまだやれそう。すごい音がした。紙風船のイメージをつかんでいる意見もあったし、それなりにつかんでいるなって思ったなあ。
◆そしてずばり「紙風船」と「美しい願いごと」を重ねながらそのその願いを問う
  これはすこしむずかしかったな。
◆情景に合わせてグループで話し合う
  今日であったこともたちがどのように話し合っていくのか。ワークショップのむずかしさだなあ。ただここで異年齢差は逆にプラスに働いていたところも合ったと思ったけど。
◆紙風船を使ってその情景を再現する
  紙風船はいらなかったなあ。ゆっくりとイメージの中での紙風船で再現する方が良いような。それが「動く彫刻」になるわけだ。
◆詩のイメージを「動く彫刻」で表現する
◆自分の願い事を書き交流する
  子どもたちがどんな感想を持ったのかは途中で抜けてしまったので、聞けてないのですが、それなりの自分の思いを風船託しながらかけたのでしょう。
子どもたちにとってはこんな風に体を使って行う詩の授業があるって知ってもらえたことに大きな意味があるし、ボディワークによってお互いのコミュニケーションをはかれた経験はとっても心地よいものだったと思うのです。

・題名読み 紙風船 の紙のイメージ ・1連の情景描写 ・2連の美しい願いごと ようにを少し大切に読み取っていくことになるんだろうけど、それだといつもの詩の授業になってしまうのか・・・。
・最後の「動く彫刻」でさいごにストップモーションにして、ファシリテーターが一人ずつそのうちあげて伸びた手に紙風船をわたしてやる。そのときの心の動きをなんでもいいから話して席に着くなんていうのはどうかなぁ。(昨年同じ場所でイギリスのアンディケンプがティーチャーインロールでそんなことをされてましたね。)
・あとばのせっていですが、机の配置も少しラウンド型にしてみるとかしてその中で「動く彫刻」できれば子どもたちの視線もそっちをむくような気がしました。

蛇足ですが、国語科指導案なのでしかたないのでしょうが、目標で3つの観点(関心意欲・読み・書く)になっていますが、もう一つドラマの観点で目標立てがあっても良かったように思いました。(関心意欲に含まれているのかな)

いろいろ書きましたが、ほんとにご苦労さまでした。明日振り返りがあるようですが、いけたらいきたいのですが・・・・

ありがとうございました。お疲れ様でした。











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