くらむぼん・さかな・かに兄弟の場面をつくる。
5月前半の抜粋(かにの会話を中心として)をかにの兄弟が会話しト書きはファシリテーターで。
楽しいくらんぼんの世界
魚が現れる
くらむぼんの死
魚が去り再び以前と同じ光景「くらむぼんの世界」に
しかし、不安にかられるかにの兄弟
魚もグループによってイメージの違いがありそれぞれが深くとらえられていました。前転をしなが突ききっていくグループ。そのシャープさで光の粒がはじきとばされていきます。
芦屋のマダムのように尾ビレではねながら通り過ぎていくグループ。その尾ビレに泡が巻き込まれていく光景も印象的でした。
美しい光の網の場面をつくる。
布を提供する。
布を使うことでさらにその世界を効果的に表現することができました。
さすがです。
さらに
太陽→波(川面)→光の網(川底)
太陽→ゴミ(川面)→光の影の棒(川底)
この3者の連動についても意識できることがさらにその世界を豊かにするのではないでしょうか。
授業の中では、川面の揺れの強弱に川底のゆらぎに連動していくことでもその世界を味わうことができたようでした。
2つの場面を連続して演じる。場面の前半と後半部分に音楽を選択して入れます。(こちらで用意した3曲から選ぶ。)
はい
休憩です。
最後のアクティビティになります。
かにの兄弟 魚 カワセミ 白いカバの花の世界をつくりましょう。
スティルイメージ(静止画)3シーンをつくります。
2シーンは、「劇的な恐怖」とします。
最後のカバの白い花をどうとらえるのかもそれぞれの読みの中でかわってきます。
また、演じる中でも変化していくのではないでしょうか。ではどうぞ。
Aグループ
この映像は1回目の3rdシーン
劇的な恐怖のシーン(第2シーン)も白いカバの花のシーンもそれぞれの解釈のなかで随分と違う表現になっています。
第2シーンでは、突き刺す鋭角なイメージ・抱え込んで命を昇華させるかのようなイメージ
第3シーンでは、感情を殺して淡々と流れるイメージ・命への慈しみをもつ仏画のようなイメージ
Aグループの交流の後の2回目の第3シーンでも、同じようには見えますが、やはり変化が見て取れます。
こうやって表現してみようとあらかじめプランを持って演じる。しかし、交流することで、自分の中の気付きによって認識に変化が生じることによって表現は変わっていくものなのだということを実感しました。思考・感情・体の総体として表現があること。周りの環境や他者との関係の中で変化した表現が思考・感情・体とつながりあっていることを再確認することができました。
宮沢賢治の世界:「全ての物がつながりあいそして矛盾しながら存在し、変化していく」その世界をすこしでも感じていただければありがたかったです。
さて、
残念ながらここで時間切れです。
5時間半お疲れ様でした。
おまけ
最後のアクティビティはできませんでしたが、以下のようなプランをたてていました。
その夜見た夢
かにの兄弟の見た夢・かわせみの見た夢をグループでつくる。
本文にはなにも記述されていない世界です。しかし、創造力を働かせてその世界に入ってみるとおもしろいのではないでしょうか。
さらに「二 十二月」のやまなしが落ちてくる場面を考える。
ホットシッティングをつかって
かにのお父さん(教師) かにの兄弟(参加者)が2つのグループに情報を伝えながら紙に書き出し、それぞれのグループで半円のやまなしにいろをつけていきます。
見方によって同じやまなしでも様々な見え方をする。(矛盾)
参加していただいた皆さん感想を紹介します。
皆さんのご協力で無事終えることができました。
ありがとうございました。
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