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ブログ版「泥鰌の研究室」

 信州飯田周辺の方言(飯田弁)を発信しながら、日本語について考えていきます。

ごはんを装る

2005-06-16 | ノンジャンル
私の家のトイレにある日替わりの暦、通称「日めくり」っていうやつである。
この日めくりは、家族の意向もあって、昨年来、漢字の読み方をクイズのように毎日問題を提供してくれるもの。

きょうは「ごはんを装る」だった。答えは「ごはんをよそる」が正答であるが、飯田弁というか、当地でも「ごはんをよそう」、つまり、ごはんを器に盛ることを「ごはんをよそう」と言う。
私は「よそう」は方言なのか、そうではないのかを問うていた。ところが、全国へ配布されていると思われる我が家のトイレの日めくりに「ごはんを装る」が出てきて、「あぁ、よそうは方言ではなかった」と認識するに至った。

しかし、「よそる(う)」が「装る(う)」という漢字があてられていたことに衝撃を覚える。ごはんを器に盛ることがどうして「装る(う)」で、「装」という漢字があてられたのか。
また、日本語の不思議さを感じたのだった。
この疑問には、ぜひコメントでご教示いただきたいと思う。ここが素人の悲しさです。

謹賀新年

2005-01-01 | ノンジャンル
 旧年中は公私にわたり、お世話になりました。本年もよろしくご指導のほどお願い申し上げます。皆様にとりまして、この1年が健康でよき年でありますよう、お祈り申し上げます。

 日本人ほど「国語」に無関心な文明人があるでしょうか? 文化に不可欠な素材である「国語」に無知であることは「野蛮」と同義です。
 「はじめに言葉ありき」
 ヨハネ伝の冒頭にある有名な一句です。言葉は全ての基盤です。それをおろそかにした文化は祝福されません。
(福沢武一「上伊那の方言 ずくなし(上巻)」より抜粋)

 昨年、福沢武一先生の遺稿集というべき「北信方言記」(ほおずき書籍)が刊行されました。その自序に「方言を集めるだけでは学問でない。面白がって眺めているだけでもならない。」という一節がありました。この一節は私にとって大きな衝撃でした。改めて自身の方言を追いかける姿勢、取り組み方を問う先生からの声だったのかもしれません。
 今年も多くの先達に学びながら、確かな歩みを進めていきたいと思います。

ブログを移転しました

2004-12-26 | ノンジャンル
このたび、都合により、ブログを移転しました。
方言(飯田弁)に興味をもってから10年以上の年月が過ぎました。方言は消えゆく運命にあると言われていますが、少しでも長く後世に伝えることができればと思っています。

旧ブログアドレスは、「飯田弁だに!」(http://blog.drecom.jp/2534_dozeu-pc/)です。ここに掲載していた記事も引っ越しをしました。
旧ブログは、およそ2ケ月の開設期間でしたが、延べ1,200件あまりのご訪問をいただくことができました。新しいアドレスにおいても多くの皆さまにご訪問いただければと思います。
なお、当面の間は、両方のブログともごらんいただけるようにしておきますが、ある程度の時期が参りましたところで、旧ブログを閉鎖いたしますので、ご了承ください。

ブログ移転 2004-12-26 17:56:20