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環境問題はなぜウソがまかりとおるのか

2008-01-09 00:00:06 | 政治経済
「石油使用量の削減以外は環境対策ではない」ごく乱暴にまとめるとこう。

当たり前に見えますね?
すべてをこの視点を忘れずに見れば、直感で正否を判断する基準はできます

動力に変換される石油だけを考えても(ガソリン重油軽油電気)
乗用車、トラック、工事用機械、農業用機械、船舶、飛行機
これらと無縁でいられる産業はないでしょう

【バイオエタノール】
現在の主な原料たる農作物を作る農業用機械←石油
日本に輸送するタンカー←石油
新たなガススタンドを構築する工作機械←石油

バイオエタノール自身のうさんくささは置いても
同じように日本に輸入して使うなら、石油のままの方が
「環境にいいんじゃない?」
とは思わないだろうか
だって、石油使用量が少ないでしょ?

【ペットボトル】
石油を使った原料を、石油を使って輸送して加工してペットボトル作成
ゴミとして収集して燃焼(理想は発生する熱を利用した発電)←輸送用に石油

リサイクルのため収集←石油
リサイクルのために細かく砕く機械の稼動←石油
リサイクルのために還元するので薬品等使用←石油
リサイクルした原料を、石油を使って輸送して加工してペットボトル作成

省くところは平等に省いたつもりだが、さて直感としてどうだろう?
原料の輸送距離は前者が圧倒的に長いはずだが、複雑な工程を考えると
石油使用を「減らせてるの?」


これらの「おかしな」行動の元となっているのは
京都議定書であり
昨年のブッシュの発言で加速したバイオエタノール導入の動き

・京都議定書は策定された時点で、実はロシアもEUもむしろ二酸化炭素量を増やせる状態であったという「現代の不平等条約」
・石油だけではアラブの影響を逃れられない米国が、新たな主導権を握るための政治的道具としてのバイオエタノール

ここから、先のエントリ↓に繋がってくる

資源はすでに第三次世界大戦~ガイア新春特集
http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/202c7e1c0ee41ad1ab1f6d11f5fd101b/be


最近は、中国やアラブが余り金を市場で運用するというニュースがあり
ますます、マネーの国家戦略たる色彩が濃くなってきつつあります




そんな世界の動きを頭に置いて、日本を考える

このところの各所の報道は
「今後の日本の経済成長は?」
「円高で日経平均が下がって大丈夫?」
「少子化で日本は?」→「年金問題」
「温暖化で二酸化炭素で環境問題」
それぞれに【心配心配】を連呼しております

でも、価値観をちょっと反転させてみるとどうでしょう?
1番分かりやすい「円高・円安」で考えると
確かに輸入企業にとって円安はハッピーで円高は苦しい。
経団連で力が強いのはこの勢力だから声も大きくなるというもの。

しかし?
身近な食料の値上がりの何分の一かの要因は「円が弱くなって」輸入食料を買い負けていることもある。
円が強くなってパンや麺が値上がりしなくなるのはいいんじゃね?

要するに、物事は表と裏があり、プラスがあればマイナスもある。


この本の通りに「日本の報道は温暖化に対し危機感を煽り過ぎている」という前提で
(同じ国際機関の発表に基づく報道がざっと他国の3倍→海面上昇など)

温暖化…暖房の必要性が減るよ。夏に涼しい建物を考えよう
温暖化…作物の北限が上がるし収量が増えるかも。北海道を有効に活用しよう
人口減少…必要な食料とエネルギーが減るね。人口半分、農作物同レベルなら自給率80%? 
人口減少…問題は年代別ピラミッドのいびつさであって、人口の絶対数ではないよね? 緩やかな人口漸減と産業構造の再構築を考えていかないか?
少子化問題…少ない子供に今まで通りのお金をかければ、ハイレベルの教育を与えられないか? それで生産性アップを考えよう
少子化問題…書きながら、国として平等に教育環境を整えてくれるなら、収入が今のレベルでも生むことに抵抗がなくなってきそうなんですけど……


これらから「日本の対策」を総合的に考えると
自然と、北欧型と似てくる気はするが

教育と農業に人材を割いて(必要な分はお金も→not補助金)
日本の国土に適正な人口数を探りつつ
温暖化を「生かして」農作物を増産
自分の食べる分は仮に「鎖国しても」間に合うぐらいに
ハイレベルの教育を施した人材は国際的にサービスや技術で稼いでくれることを期待
金融や観光で頑張りましょうよ

……なんだ。チャンスに思えてきたぞ?

今のままの規模は決してベストではない…一から考え直すべきではないでしょうか?
なるたけ、現在手にしている利権をまっさらにした議論を…
これぐらいの全体を見た議論の中でなら、消費税についてだって、まともに話を聞く気になってくるというものです。