虎(黄にゃんこ)と馬と猫

競馬とタイガースと時たまねこのお話

今年の新潮100冊

2006-09-13 22:33:50 | 読書日記(映画)
「キッドナップツアー」 角田光代
徐々に滲み出る切なさ。

「診療室にきた赤ずきん」大平健 
精神診療に童話を利用する。好きな分野。

「ラッシュライフ」伊坂幸太郎
あーっと。まさか時間軸をワザとずらして書き進めるインチキ・トリック? と思っていたらその通り。人情話系にぐっと引き込む部分があったのだが、無理に道徳的にまとめた作文のような締めといい、かなりマイナス印象。
かつての筒井康隆が同じような実験小説を書いていたら、それなりに読んでいる気がするが……年取ってちょっと狭量にもなっているのかなぁ。

「若き数学者のアメリカ」藤原正彦
おお「国家の品格」の(まだ読んでない)。へぇ、新田次郎が父。
昨年読んだ「僕の音楽武者修行」(小沢征爾)と比べると数学はオマケ? 楽しかった。


その他にこの時期読んだのは。
「仔羊の巣」坂木司
「街の灯」北村香
「夏季限定トロピカルパフェ事件」米澤穂信
「壬生義士伝」浅田次郎
「神の二つの貌」貫井徳郎  なんだかなぁな作品