「手鑑」てかがみー聞いたことはありますが、目の当りにするのは初めて
でしたから興味ぶかく鑑賞してきました。
(株)モリサワの森澤会長の招待で、御夫人の実家、岡山下津井の中西家に
伝わる「手鑑」をじっくり見せていただく会で、安土堂書店の八木正自さん
の懇切な解説付きで至福の時間でした。
「手鑑」は歴史上高名な天皇とか高僧だとか歌人などの書いた「古筆」の
裂れを貼り並べたもので、郵便切手のストックブックのようなものですが、
その蒐集や流通にはかなりのつてや対価を必要とします。ですから、そんじ
ょそこらに存在するものではなく、由緒ある名家に代々伝わり、遺されて来た
ものが多く、「国宝」になっているものもあります。
鑑賞会で拝見したのは、聖武天皇の書かれたお経の断簡からはじまり、天皇
家、公家、僧正などなど名筆といわれた人の書いたお経やら書状やら歌集の
写しやらが全部で200点ちょっと、最後から2番目が本阿弥光悦でした。
八木先生の解説によりますと、「手鑑」は貼られている古筆断簡の真偽はも
ちろん、それが書かれている紙、料紙の素晴らしさにも着目するもので、昨日の
鑑賞会の「手鑑」にも模様を木版刷りした上に金粉をまぶしていて、いまも
眩い色紙などがありました。
現物は50センチ四方ぐらいの正方形の判型で、帖本は巻子ものというのでし
ょうか経本折になっいますので、長机を4脚ほど並べて、各帖を横に拡げて拝見
する形で本当に間近かに見るみることができました。装丁といいますか表紙も古代
裂れにみるような素晴らしい文様でした。
まさに江戸時代の「鎌倉から室町、江戸初期までの書のアーカイブ」でした。
でしたから興味ぶかく鑑賞してきました。
(株)モリサワの森澤会長の招待で、御夫人の実家、岡山下津井の中西家に
伝わる「手鑑」をじっくり見せていただく会で、安土堂書店の八木正自さん
の懇切な解説付きで至福の時間でした。
「手鑑」は歴史上高名な天皇とか高僧だとか歌人などの書いた「古筆」の
裂れを貼り並べたもので、郵便切手のストックブックのようなものですが、
その蒐集や流通にはかなりのつてや対価を必要とします。ですから、そんじ
ょそこらに存在するものではなく、由緒ある名家に代々伝わり、遺されて来た
ものが多く、「国宝」になっているものもあります。
鑑賞会で拝見したのは、聖武天皇の書かれたお経の断簡からはじまり、天皇
家、公家、僧正などなど名筆といわれた人の書いたお経やら書状やら歌集の
写しやらが全部で200点ちょっと、最後から2番目が本阿弥光悦でした。
八木先生の解説によりますと、「手鑑」は貼られている古筆断簡の真偽はも
ちろん、それが書かれている紙、料紙の素晴らしさにも着目するもので、昨日の
鑑賞会の「手鑑」にも模様を木版刷りした上に金粉をまぶしていて、いまも
眩い色紙などがありました。
現物は50センチ四方ぐらいの正方形の判型で、帖本は巻子ものというのでし
ょうか経本折になっいますので、長机を4脚ほど並べて、各帖を横に拡げて拝見
する形で本当に間近かに見るみることができました。装丁といいますか表紙も古代
裂れにみるような素晴らしい文様でした。
まさに江戸時代の「鎌倉から室町、江戸初期までの書のアーカイブ」でした。