焼きカキを食べているその思い出が起きあがってくる点に向けて線を引く波にもまれた岩場で香ばしいなんでもない何かまで殻をこがして事件といってもあくまでもさりげなく兄妹の魚村のうちがわ深いところへピタっとオイスターナイフを打ちこんだ2週間後彼は逝ったなにもできないまま私たちはいまもただ突っ立っている