馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

22.9.20 栗拾い①

台風で、栗が落ちた。

台風の次の朝、むこうの山から地平線を、鹿の親子がどどどどーと走りぬけた……先日、栗農家の先輩が話していた。電気柵がねえと、どねんもならん。

ウチのヤギ野原は電気柵でかこっていない。鹿がどどどどーと走らないのは、オスヤギのカタロウが強そうな(ほんとは弱いのだが)声で啼くから‥‥ではない、この辺りは山から離れているのと、住宅や県道もあるので、イノシシはたいへんだけど鹿はそれほどでもない。イノシシの出没は最近減っているので、カタロウの啼き声も役に立っているのかもしれない。ヤギの頭突きはイノシシにとってもイヤなのだ。カタロウの啼き声は、腹がへっていたり、甘えたかったりするときは、わりと執拗に腹の底から響き渡るように絞り出される。鹿も栗もヤギもシシも、おとぎ話のなかでのことではない。この現実でともに生きる仲間だ。

ところで、ヤギ野原には栗の木が2本ある。

今年は生り年だった。見事な実がなった。

ヤギは栗毬が口にささっても痛くないのだろうか。レモンやすだちのトゲも平気で食べている。にんげんの指は痛いので、長靴で踏んで完全に割れてから実を取り出す。

残った毬たちは集めて、刈った草といっしょに燃やす。

昔ながらの和栗は、殻を割ったり渋皮を剥いたりするのが面倒なのだが、栗ご飯にして食べた。


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