馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

つらなりのほつれ fray of sequence(31)ハチの斑紋、口ずさみ。

斑紋の自己組織化は
動かないまま、
未来完了になった。

雨具の用意してこなかった。困ったな、という顔で旅する石工たちが、時間のノミをふり降ろしている。猛毒があるから刺されたらすぐ斑紋が言説にでる。皮膚科にも行かなかった。痣になって残るひと言の自己組織化は、動かないまま、未来になった。完了形で壊れた時計の長針だけが不本意な別れを指している。遠くから見えていた細部が近づくと見えない解剖図のうえに腰かけて、八月の中庭を口ずさんでいる。鳥になるのはだいぶ、先のことだよ。


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