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馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

つらなりのほつれfray of sequence(21)月桃魚図②

尾ひれで歩いて、
桃の皮を
爪でむく
木登りが上手な双魚たち。

泡のなかに閉じこめた夕焼けをあげるよ、でも昆虫採集じゃないんだから網も籠もあげないよ。ガラス鉢のなかで草魚になってその夕焼けを泳いでいるあんぽんたんはフナに似てるがフナじゃない。好きな人の夢のなかでじんたんダンス踊ってたことあるけど抱っこちゃん人形のように上手に腕に抱きつけない。それでも安本丹と書くあんぽんたんは仁丹と書くじんたんの身内である。派手なドレスのまま引揚けのポンポン船に乗って帰ってきた。まだ幼い弟を少女の格好させて大陸のどこかに残して。砂の恐ろしさがよく理解できているし、尾ひれで歩いたり、桃の皮を爪でむいたりできる。上手な木登り、が魚類している/ある、という自分の弱点を自分でもてあましたまま、これまで図太く生きてきた。月の夜だけ咲く桃花で、蛾の大群が死ぬ、その瞬間を泳いで。


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