いきなりの出会いその感動が小さい魚たちを飛びまわらせる土褐色の流れに一瞬だけピンクの尾ひれが見えた誰?アマゾンカワイルカやあ、久しぶり。音にならない声であいさつ古代語だもう、疲れたよ。そんなこと言わないでありがとう、あ、眼のなかに月。大事なメッセージを送るべきところにどうでもいいことばかり浮かんでくるじゃ、これで。ピンクの背なかが消えた誰もいなくなった水面に寂しい月の静寂が降りてくる