馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

つらなりのほつれfray of sequence(15)オネエさん、光る。

有翅類の翅音は、

けた外れ。帰ろう、たって、帰さない。

エレベーターのドアが開くと、蝉の頭になった課長の声が銀色に降りしきる植田のミルフィーユだ。なんで銀色かというと、銀月が水面に映っている。しかも千枚田。水門の外からはいつものピンポンパン体操が聞こえてくるが、何もない現実の畔岸には、淡い殺意の泥もべっとり。♪から手をビシビシ、パンツをするする♪で、また蝉が鳴く。月が隠れた、と思ったら位相をたがえた主語がもとに戻らない。有翅類の翅音は、けた外れ。幽かな月光だけで感光できるか。帰ろう、たって、帰さない。水気を含んだ健康的なウィンクって、これのことなんじゃ。でパシャリ、なんじゃあの企画書の山、その木葉に隠れている蛇の眼が色っぽくオネエさんして、光る、ギラっと。


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