ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

犬や猫、ペットの病気が増えた理由

2023-12-06 21:26:56 | 医療健康
最近、犬や猫の病気の相談が増えました。ペットは家族、健康で長生きして欲しいですね。
ペットブームで様々な動物が売られています。
最近はウサギやフェレットなどの小動物も人気ですが、犬と猫は一番売れています。
子犬や子猫は、まだお乳を飲んでいるのに親から離されてゲージの仲でミルクを飲んでいます。
雑菌との触れ合いが無いので、腸内細菌の種類も少ないですし、離乳期に親から貰う腸内細菌もいません。哺乳類は離乳期に親から腸内細菌が遺伝して、健康になりますが、早くから離されてゲージでミルクを飲んでる子は病気のリスクが高まります。
先週、離乳食の話をしましたが、人間は頭で考えて離乳食を始めますが、動物は自然の摂理に応じて離乳食を始めます。
私も今、犬(ミニチュアシュナウザー)が2匹いますがピーク時は成犬6匹と子犬が3匹いました。
最初の子犬が産まれたのは17年前です。
妊娠しているのに気が付かず、朝起きたら子犬が産まれていてびっくりしました。
子犬は母乳を飲んでどんどん大きくなって、ある日、突然、お母さんがお乳をあげなくなりました。
歯が何本か生えてきた途端、お乳を上げなくなったのです。
その日から離乳食が始まりました。
人間は成長の状態を考えずに離乳食を始める傾向があります。
だから早すぎて腸の弱い子やアレルギーが増えたのかもしれません。
また抗菌ブームで何でも消毒する習慣も問題かもしれません。
獣医さんによっては、子犬が産まれたら暫く外に出すなと言われます。
でも元々動物は自然の環境で生活してきました。
生まれるのも当然、家の外ですし、歩けるようになったら、巣の外に出ます。
そして自然界の様々な微生物と接触して、腸内細菌や免疫機能も整います。
犬の散歩で雑草を噛んだら怒る飼い主を見ますが、犬は体に害のある植物は食べませんし、雑草や虫、土と触れ合って有効微生物と接触していると思います。
それが自然界で生きている動物の本能(健康法)です。
人の病気の原因はストレス、運動不足、腸内フローラを悪化させる食事(腸内で腐敗する物質と酸化した油)それと野菜、ミネラル不足です。動物も同じです。
犬は猫よりもストレスが多いです。
猫は結構気ままですが、犬は言われた事を守るし、我慢するストレスがある。
そして太っているワンちゃんが多いですね。
走れないストレスと運動不足、おやつの食べ過ぎから糖尿病も増えています。
腸内フローラが悪化する原因の一つには、獣医さんに頼りすぎです。
人も抗生物質、痛み止め、風邪薬、アスピリンなどによる腸のキズが病気の原因と言われる様になりました。
犬や猫も風邪をひきますし、感染性胃腸炎などで下痢もします。
医薬品に頼るよりも2~3日、様子を見る事も大事です。
酸化した餌の問題もあります。
ドッグフードやキャットフード、おやつなどは加工食品などです。
人間の加工食品は、脱酸素剤を使用したり、窒素充填、レトルトで酸化を防いでいます。
しかも、1食分に小分けしています。人間の食料で、沢山入っているのは、お米ぐらいですね。
ドッグフードは大きな袋に入って、酸化を防ぐ物を使用していません。
乾燥剤すら入っていない商品もあります。
悪いエサは酸化した油の匂いがします。
酸化した油は腸内細菌が腐敗型になり血液を汚します。
ビタミン、ミネラル、繊維質も不足しています。
発症しやすい病気は、1位フィラリア、2位、皮膚病、3位、下痢
全て腸内細菌と関係しています。
最近増えている病気は、熱中症、中耳炎、糖尿病、白内障、癌
ペットの健康法は人間の健康法と同じです。
1、トレス発散、運動 
2、室内犬は洗いすぎで皮膚炎に 
3、食事 ペットフードは酸化する。
元気な間は外で遊び、多くの雑菌と触れ合いをさせて腸管免疫を高める事が重要です。
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お母さんが悩む赤ちゃんの離乳食

2023-12-06 21:24:23 | 医療健康
離乳食のお問い合わせが時々ありますが、ネットには様々な情報があって色々と調べると返って悩む原因になります。
昔はお祖母ちゃんや、近所の主婦が教えていたのですが・・・
新生児から離乳食が進むまでの赤ちゃんの栄養は母乳、お母さんの食事は母乳の質に関係しますからお母さんの食養生は大事です。
和食中心に、炒め物、揚げ物、焼肉は控えてご飯と味噌汁、その他発酵食品と野菜、根菜類をしっかり食べましょう。
便秘の赤ちゃんでお困りの場合は、ビフィズス菌の餌になるオリゴ糖などもお勧めです。
お母さんがオリゴ糖を食べると赤ちゃんの腸内フローラも良くなります。
次に離乳食は体質の決め手、とても大事な時期です。
腸内細菌は一生の間に大きな変動、小さな変動を繰り返しながら、健康状態を左右しています。
小さな変動は、食事、医薬品(抗生剤や鎮痛剤)、感染症などですが、健康なら元に戻ります。
腸内フローラの悪い人は、悪化が進行して様々な病気の原因になります。
腸内フローラの大きな変動は3回あります。
最初は生後1週間。
無菌状態で生まれて直ぐに接触した大腸菌などの日和見菌や腐敗菌が増殖します。
帝王切開で出産すると大腸菌などの接触が無く、大腸菌のいない新生児になると雑菌が増えて乳児湿疹などを発症しやすくなります。
通常は初乳を飲んで生後半日ぐらいから小腸の「乳酸菌」増殖します。
小腸の機能が整って、生後2日目から大腸の「ビフィズス菌」が増殖して、大腸菌や腐敗菌を抑制して生後7日目に乳酸菌、ビフィズス菌優勢の腸内環境が整います。
大腸のビフィズス菌は「嫌気性菌」酸素を嫌うので小腸で酸素を吸収しないと増殖出来ません。
小腸の腸内環境が悪ければ、大腸のビフィズス菌も増えにくいでしょう。
2回目の大きな変動は「離乳期」お乳を発酵させる乳酸菌から穀物を発酵させる乳酸菌に入れ替わります。日和見菌や腐敗菌が増えて、便もだんだん臭くなります。
離乳期は、親から様々な菌をもらい、大人型の腸内細菌に入れ替わる時期ですので大事な時期です。
特に離乳食の時期や食材の選別、調理方法は大事です。
一般的な離乳食の指導も少しずつ変わってきましたがまだ早すぎると思います。 
2~4か月は準備段階で、果汁、スープ、味噌汁の上澄を薄めて飲ませる指導もあります。
5~6か月の離乳初期は、ペースト状の物を食べさせます。
7~8か月中期は、2~3ミリのみじん切り。
9~11か月後期は、5ミリの人参角切りや野菜の細切れ、ハンバーグ、揚げ物などのみじん切り。
1才以上は1cm~と言われています。
これは早すぎると思います。
1才までは母乳という指導をされている先生も中にはいます。
離乳食は歯の成長に合わせて、行うべきです。
臼歯が生えていなくて噛み砕く事が出来ない間は、みじん切りや5ミリの角切りは腸に負担になります。野菜はすり潰すべきですし、肉や油物は断乳後、歯が生えそろってから与えるべきです。
離乳食が早すぎると肌がざらざらになったり湿疹がでたりします。
そういう時は離乳食を止めると一週間ぐらいで肌も綺麗になります。
3回目の腸内フローラの変動は45歳ぐらいから始まり、老年期へと進みます。
徐々に善玉菌が減少し腐敗菌が増殖していきます。
60歳ぐらいから一気に腸の老化が促進されていきます。
45歳、60歳以降と、腸の老化に伴って様々な病気のリスクが生じます。
45才から腸内フローラを元気にする食事を始めて、60歳からは益々健康な腸内フローラを考えて食養生するべきでしょうね。
大腸のビフィズス菌が減少すると腸内腐敗が進行し、血液も汚れていきます。
大腸を汚さない為には、乳酸菌やビフィズス菌を増やす食事。
和食が一番。
ご飯、みそ汁、豆類などの穀物、根菜類、海藻類、小魚、発酵食品をしっかり食べる事です。
ビフィズス菌の栄養にオリゴ糖もお奨めです。
フラクトオリゴ糖を甘味料として使用するか、ご飯を炊くときにビートオリゴ(ラフィノース)を入れて炊くと家族皆さんの便のにおいが変わります。

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オリゴ糖の働きと高純度のフラクトオリゴ糖シロップ

2023-12-06 21:22:02 | 医療健康
腸内細菌の種類や働きは、50年ほど前はまだ良く分かっていませんでしたが、年々解明されてきました。
私も土壌菌や腸内細菌、微生物の事は昭和55年(1980年)から研究を始め、野菜を作ってヒントを貰いました。
植物も動物も様々な微生物と共棲して、元気になったり、微生物のバランスが悪ければ病気にもなります。植物の根っこ(根毛)は動物の腸の絨毛、微絨毛、土は食べた物(腸の内容物)、土壌菌は腸内細菌です。植物に沢山肥料や水を与えすぎると、腐敗菌が繁殖して、根腐れを起こし、枯れてしまいます。
枯れ葉などの堆肥(食物繊維)を土に混ぜると、土壌の水分を調節して善玉菌やミミズも増えます。
人も高蛋白食品の食べすぎや、食物繊維不足は腐敗菌が増殖して腸が根腐れ状態になります。
根腐れの予防は日本古来の和食です。
ただ、玄米菜食でも改善出来ない人も多いし、短期間で腸内フローラを改善する方法を考えてきました。1980年から研究してきたのが乳酸菌生産物質です。
小腸の善玉菌の乳酸桿菌、乳酸球菌、酵母菌の共棲培養で発酵させて作った原料です。
とても素晴らしい成果が出る原料ですが、もっと良い物はないか?を考えていました。
そこで気が付いたのは大腸のビフィズス菌です。
ビフィズス菌を食べても定住しませんので、元々腸に棲んでいる常在菌のビフィズス菌を増やす為に、餌となるさつま芋やゴボウ、玉ねぎなどを食べれば良いのですが、短期間で大幅に増殖させることは出来ません。
そんな時、1985年の新聞記事で明治製菓のビフィズス菌を増やす餌の記事を見つけました。「これだ」と思い直ぐに原料を購入しました。
乳酸菌生産物質とフラクトオリゴ糖を配合したところ、期待通りの成果がありました。
1985年、世界初のオリゴ糖配合製品「乳酸菌生産物質ビオネ」の誕生でした。
フラクトオリゴ糖のビフィズス菌増殖効果は、2週間1日1gの摂取で2.5倍、3gで3.2倍、5gで4倍まで増やしますが摂取を止めると減ってしまいます。
毎日の摂取が大事です。
他のオリゴ糖も同様に毎日の摂取が重要です。
その他、フラクトオリゴ糖は低カロリーで血糖値を上げません、カルシウムやマグネシウムなどミネラルの吸収を促進します。
免疫の改善作用、血中コレステロールの低下作用なども確認されています。
1986年から販売されている甘味料としてのフラクトオリゴ糖シロップ、固形成分中の純度55%があります。
調味料として魚の煮つけなどのお料理、ケーキ、スイーツなどの甘味料として使用できます。
魚の煮つけに酒、みりん、醤油、フラクトオリゴ糖を混ぜて煮ると美味しく炊けます。
ハチミツを少し入れるとツヤも出ます。
黒豆や小豆を炊く時にも使えます。
そのまま飲む方には、スティックに入った純度95%の顆粒3g入りのフラクトオリゴ糖があります。
毎日1包3g飲めば2週間でビフィズス菌を3.2倍に増やす事が出来ます。
最近、「ヨーグルトやパン、ホットケーキなどにシロップを付けて食べてるけど、便秘の改善でオリゴ糖を沢山付けると甘すぎる」という声が多く、甘さ控えめのフラクトオリゴ糖95が発売されました。
市販のシロップのオリゴ糖の中で、一番高純度で甘さ控えめです。
シロップは水分が25%含まれています。
固形成分中の純度は95%。水分量を計算すると含有量は72%、糖質は僅か3%でとても低カロリーです。
フラクトオリゴ糖自体は水溶性食物繊維ですので、食物繊維含有量も72%です。
ビフィズス菌増殖には1日ティースプーン1~2杯、便通促進には大匙1~2杯を使用してください。
個人差もありますが、軟便になる様なら量を減らしてください。
大腸上部に棲むビフィズス菌にはオリゴ糖が良いですが、大腸下部の酪酸菌を増やすのは食物繊維です。野菜、海藻類、根菜類も食べて、糠漬けなどの発酵食品も召し上がって下さい。
酢の物の苦手な方はお酢を加熱すると酸味が抑えられて円やかになります。
加熱する時にフラクトオリゴ糖を入れると更に美味しくなります。
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便秘解消と腸の大掃除には、発酵食品、食物繊維とオリゴ糖

2023-12-06 21:19:12 | 医療健康
便秘の自覚が無く2~3日に1回、排便があるから便秘じゃないと思っている方がいますが、毎日の排便が理想です。
特に女性は便秘で悩む方が多いです。
便秘は腸内腐敗の原因で大腸から吸収する水分を汚し、血液も汚れます。
便秘の原因は様々ですが、傾向としては野菜を食べない食物繊維不足、発酵食品が嫌い、ご飯を食べなくて粉製品が多い、水分の摂取不足、時間が無くて我慢してしまうなどです。
大腸の蠕動運動が悪い人や、ビフィズス菌や酪酸菌が少ない人なども便秘になりますが、小腸の機能も関係します。
約5mの長さの小腸の善玉菌を増やす為には、ご飯と発酵食品が重要です。
大腸は1.5mあり上部にはビフィズス菌、下部には酪酸菌が棲んでいます。
大腸の善玉菌の為には野菜、海藻、根菜類など食物繊維と発酵食品が重要です。
食事で便秘の改善が出来ない方には、とりあえずのオススメは「オリゴ糖」です。
オリゴ糖自体は、小腸で分解吸収されずに大腸の「ビフィズス菌」の餌になる水溶性食物繊維です。
オリゴ糖もいろんな種類があります。
甘味料として使うにはシロップのオリゴ糖。
シロップでも、含有量が10%以下のものから、50%以上の物まで様々です。
純度も様々ですし、中には小腸で分解吸収されてしまって効果が低い原料もあります。
オリゴ糖は甘い物と思われがちですが、オリゴ糖自体は甘くありません。
シロップの甘味は、オリゴ以外の糖質の甘味です。
純度の低いオリゴ糖は、たくさん食べ過ぎると血糖値が上がる場合があります。
ただ、お砂糖と比較すると低カロリーの甘味料です。
世界で初めて開発されたオリゴ糖は、1984年に開発された明治製菓のフラクトオリゴ糖です。
私は1985年から食事指導で使用しています。
コーヒーや紅茶、お料理の甘味料として使用できます。
但、オリゴ糖は個人差もありますが、沢山食べすぎると軟便になったりします。
逆に言えば、便秘の人にはお勧めです。
コップ1杯のぬるま湯に50g程溶かして飲むと、10人中7人ぐらいは直ぐに下痢をします。
子供さんなどが風邪をひいて、便が出てなくて熱が高い時にティースプ―ン2杯ぐらいの量をコップ半分のぬるま湯に溶かして飲ませると、早ければ30分ぐらいで排便をして熱も少し下がります。
糖の気になる方は、希少糖含有のオリゴ糖、ビオネレアシュガーオリゴ(粉末)がお勧めです。
ビオネレアシュガーオリゴは、希少糖(アルロース)90%、ビートオリゴ10%を配合していて糖の吸収を抑制します。
その他、ビフィズス菌増殖効果には、甘くない高純度の「ビートオリゴ」がお勧めです。
通常のオリゴ糖は、酵素変換や化学変換で作られていますが、ビートオリゴの原料は北海道のさとう大根です。
砂糖大根と言っても丸い大根の形をしていますが、ホウレン草の仲間の植物で、北海道の帯広などで、霙が降る頃に収穫が始まります。
丁度今月が最盛期ですね。
収穫後、外の大きなテントで1月迄寝かせると、砂糖大根の中の砂糖がオリゴ糖(ラフィノース)に変わっていきます。
ビオネビートオリゴは、植物抽出、高純度(約99,5%)、糖質0%のオリゴ糖で、甘く無いので、ご飯を炊く時やみそ汁に入れるとご飯も美味しくなり、1週間程でご家族皆さんの便の臭いも変わります。
下剤を飲まれている方は、下剤とオリゴ糖を併用しながら徐々に下剤を止めていく事もできます。
オリゴ糖で改善出来ない方は、医薬品のセンナ茶を薄く作ってオリゴ糖を溶かして使用しても良いです。
医薬品に抵抗のある人には、食用のセンナの茎とハーブで作ったお茶も市販されています。
便通の状態に合わせて徐々にお茶を薄くして、止めていき、オリゴ糖だけでスッキリ排便出来るようになれば、良いですね。
オリゴ糖は素晴らしい素材ですが、それだけに頼らず、毎日の食養生も大事です。
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食の安全基準が低い日本?農薬、食品添加物の影響

2023-12-06 21:18:12 | 医療健康
食の安心、安全というキャッチフレーズで販売されている食品がありますが、加工食品には原材料の表示がありますので、表示を見て検索して確認出来ます。
しかし農作物は表示のない商品が殆どです。
なるべく無農薬や低農薬の野菜や果物が好ましいですね。
多くの果物や野菜、お茶にも使用されている、ネオニコチノイド(ネオニコ)という農薬があります。
ミツバチが居なくなったというニュースを聞かれた事があると思いますが、これもニコチノイドが原因です。
浸透性が高いので長期にわたって残留し、野菜を洗っても落ちません。
神経毒性が強いのでEUでは使用禁止の農薬に指定されています。
日本は欧米と比較するとの基準が甘いので、まだかなり使用されている様です。
残留した野菜と一緒にハンバーグなどの高脂肪食を食べると肥満が1.5倍も加速すると言われています。それは、農薬は毒性以外に、抗生物質と同様に腸内細菌叢にも影響するからです。
腸内細菌の悪化は、先ず免疫に影響を与えます。
人間の腸には1000兆個ともいわれる腸内細菌がいて、免疫細胞の7割は腸の消化管に集まっていて、これを活性化しているのが腸内細菌です。
ラットにこの農薬を投与すると、腸内細菌叢が悪化して免疫系が撹乱され、炎症を抑える善玉菌が減ります。
これは自己免疫疾患やアトピー性皮膚炎などの原因にもなります。
自己免疫疾患というのは、異物を排除する免疫系が敵と味方を判別できず、自分の正常な細胞を攻撃することで起こるといわれています。
自己免疫疾患の患者数は1990年代から急激に増え始めましたが、偶然ネオニコが使われ始めたのもその頃からです。
新型コロナウイルスで重症化するのも自己免疫疾患が関係しています。
白血球の制御性T細胞(レギュラトリーT細胞)の減少で、免疫の暴走が起こるのが原因とも言われています。
如何に健康な腸内フローラが大事かが分かりますね。
ネオニコが原因で、自己免疫疾患以外の症状としては頭痛、めまい、吐気、嘔吐、胸痛、動悸、筋肉痛、筋脱力、振戦、記憶障害、発語障害、意識障害、心電図異常などもあります。
この農薬をウズラに投与すると、オスは精巣が壊れたり、オスのマウスに投与すると、精巣から精子が消えたという実験結果もあります。
男性ホルモンのテストステロンが消えて精巣が育たない事が原因です。
1973年から2011年までの間に、男子の精子が半分以下に減少したという報告もあります。
さらにマウスにネオニコを投与して物体の認識能力を調べると、明らかに短期記憶が悪くなった症例があります。
アルツハイマー病も記憶障害から発症する事がおおいですが、もしかすると認知症にも関わっているのかもしれません。
この農薬、ごく少量で免疫系や神経系に障害を与えますが、毒性は短期間ではわからず、蓄積と共に徐々に影響が出てきますから恐ろしいです。
通常の食生活で避けて通るのは難しいので、腸内フローラを元気にする食事に心がける事が重要ですね。
抗生剤や鎮痛剤も腸内フローラの状態の悪い人は影響を受けやすいです。
大阪の病院で手術を受けた女性の家族から相談がありました。
手術2日後から食欲も無く、下痢と高熱で、検便をしてから「菌と抗生物質が合わないから、お薬を変えますね」と言われたそうです。
検便をしたと聞きましたので「多分クロストリジウムディフィシルが原因だと思いますから菌の種類を聞いてください。」と伝えて、その様に看護師さんにそれを言ったところ、直ぐに主治医が病室に来られたそうです。
抗生剤により常在菌が減少してクロストリジウムディフィシルが増殖し、細菌毒素による下痢、発熱が原因で、抗生物質を止めて乳酸菌生産物質を飲んでもらったら、翌日から熱が下がり、2日で元気になりました。
腸内フローラは良好なら、農薬や抗生剤の影響は少ないのですが、状態の悪い人は影響を受けやすいです。健康な腸内フローラを維持するための食事に留意しましょうね。
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