腸内細菌の種類や働きは、50年ほど前はまだ良く分かっていませんでしたが、年々解明されてきました。
私も土壌菌や腸内細菌、微生物の事は昭和55年(1980年)から研究を始め、野菜を作ってヒントを貰いました。
植物も動物も様々な微生物と共棲して、元気になったり、微生物のバランスが悪ければ病気にもなります。植物の根っこ(根毛)は動物の腸の絨毛、微絨毛、土は食べた物(腸の内容物)、土壌菌は腸内細菌です。植物に沢山肥料や水を与えすぎると、腐敗菌が繁殖して、根腐れを起こし、枯れてしまいます。
枯れ葉などの堆肥(食物繊維)を土に混ぜると、土壌の水分を調節して善玉菌やミミズも増えます。
人も高蛋白食品の食べすぎや、食物繊維不足は腐敗菌が増殖して腸が根腐れ状態になります。
根腐れの予防は日本古来の和食です。
ただ、玄米菜食でも改善出来ない人も多いし、短期間で腸内フローラを改善する方法を考えてきました。1980年から研究してきたのが乳酸菌生産物質です。
小腸の善玉菌の乳酸桿菌、乳酸球菌、酵母菌の共棲培養で発酵させて作った原料です。
とても素晴らしい成果が出る原料ですが、もっと良い物はないか?を考えていました。
そこで気が付いたのは大腸のビフィズス菌です。
ビフィズス菌を食べても定住しませんので、元々腸に棲んでいる常在菌のビフィズス菌を増やす為に、餌となるさつま芋やゴボウ、玉ねぎなどを食べれば良いのですが、短期間で大幅に増殖させることは出来ません。
そんな時、1985年の新聞記事で明治製菓のビフィズス菌を増やす餌の記事を見つけました。「これだ」と思い直ぐに原料を購入しました。
乳酸菌生産物質とフラクトオリゴ糖を配合したところ、期待通りの成果がありました。
1985年、世界初のオリゴ糖配合製品「乳酸菌生産物質ビオネ」の誕生でした。
フラクトオリゴ糖のビフィズス菌増殖効果は、2週間1日1gの摂取で2.5倍、3gで3.2倍、5gで4倍まで増やしますが摂取を止めると減ってしまいます。
毎日の摂取が大事です。
他のオリゴ糖も同様に毎日の摂取が重要です。
その他、フラクトオリゴ糖は低カロリーで血糖値を上げません、カルシウムやマグネシウムなどミネラルの吸収を促進します。
免疫の改善作用、血中コレステロールの低下作用なども確認されています。
1986年から販売されている甘味料としてのフラクトオリゴ糖シロップ、固形成分中の純度55%があります。
調味料として魚の煮つけなどのお料理、ケーキ、スイーツなどの甘味料として使用できます。
魚の煮つけに酒、みりん、醤油、フラクトオリゴ糖を混ぜて煮ると美味しく炊けます。
ハチミツを少し入れるとツヤも出ます。
黒豆や小豆を炊く時にも使えます。
そのまま飲む方には、スティックに入った純度95%の顆粒3g入りのフラクトオリゴ糖があります。
毎日1包3g飲めば2週間でビフィズス菌を3.2倍に増やす事が出来ます。
最近、「ヨーグルトやパン、ホットケーキなどにシロップを付けて食べてるけど、便秘の改善でオリゴ糖を沢山付けると甘すぎる」という声が多く、甘さ控えめのフラクトオリゴ糖95が発売されました。
市販のシロップのオリゴ糖の中で、一番高純度で甘さ控えめです。
シロップは水分が25%含まれています。
固形成分中の純度は95%。水分量を計算すると含有量は72%、糖質は僅か3%でとても低カロリーです。
フラクトオリゴ糖自体は水溶性食物繊維ですので、食物繊維含有量も72%です。
ビフィズス菌増殖には1日ティースプーン1~2杯、便通促進には大匙1~2杯を使用してください。
個人差もありますが、軟便になる様なら量を減らしてください。
大腸上部に棲むビフィズス菌にはオリゴ糖が良いですが、大腸下部の酪酸菌を増やすのは食物繊維です。野菜、海藻類、根菜類も食べて、糠漬けなどの発酵食品も召し上がって下さい。
酢の物の苦手な方はお酢を加熱すると酸味が抑えられて円やかになります。
加熱する時にフラクトオリゴ糖を入れると更に美味しくなります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます