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ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

梅雨時の健康管理

2025-06-25 18:11:08 | 医療健康
湿度が高く蒸し暑い梅雨の時期、ストレスも多く体調を崩しやすい季節です。
晴れても蒸し暑い日もあれば、雨で少し肌寒い日もあります。
気圧が下がると血液循環が悪くなり、特に低血圧や貧血の方は影響を受けやすいです。
疲労感、だるさ、頭痛、めまい、食欲不振、吐き気や肩こり、腰痛も悪化します。
症状が出たら体を休める事しかありませんが、症状が出るまでに気を付ける事があります。
  • 体を冷やさない事・エアコンを使用するので体が冷えます。
特に足が冷えるとお腹も冷えて体調不良の原因にもなります。
冷える前にソックスなどで保温してください。飲食も冷たい物も控える事。
血液循環を促進するために、天気なら散歩、雨天なら自宅でストレッチやスクワットなど軽い運動や入浴で体を温めてください。
  • 梅雨時期の食養生・夏風邪の原因を中医学では暑湿感冒といいます。
中医学では冬の風邪と夏の風邪で、使用する方剤(薬)も違います。
冬は銀翹散(ギンギョウサン)など、夏は新加香薷飲(シンカコウジュイン)ですが日本では売っていませんね。
中医学の注意事項で、夏は胃腸の働きが悪くなるので、温かい消化の良い物を食べる事が大事です。炒め物、揚げ物、焼肉は控えて煮物、焚き物、蒸し物、鍋物もお勧めです。
そして疲労回復にはビタミンB1,豚肉やレバーが多いのですが、サバ、納豆、キムチにも含まれています。
一番のお勧めはニンニク。ビタミンB1などの様々な栄養成分を含んでいます。
一般的な野菜、果物のビタミンB1は水溶性で、体内に留保する時間が短いです。(水溶性ビタミンは短時間で尿から排泄されてしまいます)
ニンニクのビタミンB1は脂溶性です。
油に溶けるビタミンB1で、体内に留保する時間が長く、持続性があります。
その他ニンニクには肝機能の働きを助けるメチオニンやホモシステイン、筋肉運動のエネルギーを高めるクレアチニン、免疫を高めるS-S結合(硫黄と硫黄が直接繋がった構造)があります。
但、臭いの成分は、ニンニク成分が分解した有害成分です。
ニンニクの畑は臭くありません。
刻んだ瞬間、分解酵素の働きで臭いの成分が発生します。
この分解酵素を失くしたのが、黒焼きや漬物などです。
お勧めは味噌漬け、醤油漬け、酢漬け、梅鰹節漬けなど、匂わない食品を食べてください。
毎日2~3欠片ぐらいで良いです。
ニンニク以外では、ビタミンCやA、B群、ポリフェノールの多い緑黄色野菜、ブロッコリー、アスパラガス、青梗菜(チンゲンサイ)、シソ、ナス、トマト、イチゴなども良いですね。
胃腸の働きにはキャベツの味噌汁や、発酵食品がお勧めです。
梅干、納豆、糠漬や各種漬物類、酢の物など毎日召し上がってください。
お酢の刺激が嫌いな人は、お酢を鍋で加熱すると円やかになります。
子供さんには、フラクトオリゴ糖シロップで甘みを付けると喜んで食べる様になります。
特に酢が嫌いな子には、加熱した酢を薄めて甘みを付けてあげると、酸味も少なくて食べやすくなります。大人でも嫌いな人はお試しください。
酢、梅干、梅肉エキスにはクエン酸が多く、胆汁と混ざると殺菌作用があり、お腹に入った有害菌を抑制してくれます。
最近は漬物、酢の物は全く食べないご家庭も増えています。
糠漬け、キムチ、白菜やキャベツの塩漬けなど乳酸菌発酵させた発酵食品には、ビタミンやアミノ酸も多く、整腸作用や免疫強化など健康維持に必要な様々な働きがあるので、発酵食品を見直して下さい。
新鮮な夏野菜も取れ初めています。
美味しいぬか床づくりに挑戦してみては如何でしょうか?
薬味の大葉やネギは多少日当たりの悪いベランダでも結構育ちます。
根の付いたネギを買って、根から3cm程残して切って植木鉢やプランターに植えると、芽が出て食べられるまで成長します。
抜かずに根元から切って、使えばまた伸びてきます。
真冬でも枯れないので、1年中食べる事が出来ます。
春になればネギ坊主が出てきて種が出来るので、増やす事も出来ます。
白ネギも同様に育てれば、買わなくても済みます。

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