ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

鉄は命の源(地球の三分の一は鉄)  

2023-12-06 21:02:25 | 医療健康
時々白髪のご相談が時々ありますが、白髪の原因は遺伝、老化現象、ホルモンバランス、ミネラル不足、その他いろんな要因があると言われますが、良く分かっていません。 黒い髪はメラニン色素の色です。 メラニン色素はメラノサイト(色素形成細胞)でつくられます。 メラノサイトは毛髪を作る毛母細胞の隣りにあって、毛母細胞が髪を作る時にメラニン色素を受け取り、黒い髪が生えてきます。 白髪の一番の原因は老化現象ですので、アンチエイジングが白髪の予防になると思います。 老化は毛細血管と血液の減少による血液循環不良、そして各種ホルモンや体内酵素の減少による全身の機能低下などがあります。 血液、体内酵素、体内ホルモンの生成と働きの維持には各種ミネラルが不可欠です。 先月もお話しましたが、ミネラルの摂取と吸収力が重要です。 小腸の腸内フローラと十二指腸の機能を高める和食と発酵食品が重要です。 ミネラルの中でも特に鉄は命の源で、地球も三分の一は鉄で出来ています。 だから地球には磁場があります。 月や火星には鉄は少ない様です。 生命の元(DNA)の誕生は鉄分を多く含んだ熱水だと言われています。 鉄は赤血球(ヘモグロビン)を生成するのに不可欠です。 血液の赤い色は鉄が酸素を受け取った酸化した鉄の色です。 成人の体内には約3gの鉄と5ℓの血液があります。 鉄が多すぎると酸化ストレスで体が錆びます。 体の酸化は毒で細胞を傷つけるので、余った鉄は肝臓にフェリチンとして蓄えられます。 鉄は体内で酸素を運んだり、筋肉中ミオグロビンや脳内ニューログロビンなどに酸素を蓄えたりする以外に、様々な酵素の働きもしています。 細胞内ミトコンドリアのエネルギー生産で、脂肪や糖を燃やす働きを助けます。 少しずつ酸素を送ってゆっくり燃やし、少量の熱とエネルギーを作ります。 急激に酸素を送ると発熱しますし、もっと大量に送れば体が燃えちゃうかもしれません。 低体温の人は鉄分や酸素不足かもしれませんね。 細胞や特に遺伝子(DNA)の製造に鉄が酵素として働いています。 鉄は体内ではリサイクルをして使用しています。 鉄の排出は、皮膚や腸の細胞から1日1mgですので、1日1mgの鉄が必要ですが、20~30mgの摂取で1mgを吸収しています。 全部吸収できないのは吸収抑制ホルモン(ヘプシジン)が吸収を抑制して、鉄過剰にならない様に調整しています。 草食動物は草しか食べませんが、土を舐めたり、草を食べて血液を造っています。 植物の葉緑素の形成にも鉄が必要で、根から様々なミネラル類を吸収しています。 イネ科の植物は、根でムギネ酸を作り、土の中の酸化鉄を溶かして吸収しています。 それが草食動物の血液になっています。 昔から田んぼに雷が落ちると翌年は豊作になると言われていました。 落雷で珪砂の土の中にフルグライトという天然硝子が出来るのは有名です。 それ以外に鉄とリンの化合物を作り、リンが水に溶ける形に変わっているのと鉄分を含んでいるのが豊作の要因かもしれません。 最近の野菜などの農作物はミネラルの含有量が低下していると言われています。 化学肥料や農薬で土壌微生物が減少して土が痩せているのと、雑草が生えない事が原因です。 昔の農業は雑草も一緒に耕してミネラルも循環していました。 鉄分その他ミネラルを吸収したイネ科の雑草を土に戻して、ミネラルと食物繊維の多い土を土壌微生物が発酵して養分の多い土だったのです。 またそんな土にはミミズも多く、ミミズの腸内細菌も土壌改良を行っています。 今の日本人はミネラル不足の方が増えています。 何か対策が必要でしょうね。 皆さんはミネラル摂取で土や石は食べませんが、ケニアでは石が売られていて妊婦が削って食べています。鉄分やカルシウムの多い柔らかい石ですがミネラル摂取には海草物語の方が良いでしょう。 原料が植物の粉末ですので安心ですね。 ラジオ大阪放送音声⇒http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC230906_Dr_K_Egao.mp3

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