ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

高脂血症・LDL悪玉コレステロールを上げる「飽和脂肪酸」

2023-12-06 21:10:47 | 医療健康
高脂血症は血管の石灰化、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞の原因になります。
LDL悪玉コレステロール値が気になる人の中には、卵、イカ、タコ、魚卵など“コレステロールが多い”といわれる食品を避けている方がいます。
それなのにコレステロール値が高い人がいます。
これらの食品はもちろんですが、実はもっと気をつけなければいけない食品があります。
実は食品自体に含まれるコレステロールは、そのまま血中コレステロール値に反映されません。
このコレステロールが体内で使われるのは20~30%で、残りの70~80%は糖や脂質を材料として肝臓で合成されます。
もちろん、コレステロールが多いといわれる食品をたくさん食べないことも必要ですが、これだけの対策では、思ったような対策にならないことがあります。
コレステロールの合成を促してしまう食べ物や、材料となる食べ物も同時に気をつけていく必要があります。
コレステロール値が気になる方は控えて頂きたい「飽和脂肪酸」。
食品に含まれる脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
飽和脂肪酸を控えて不飽和脂肪酸を食べる事が重要です。
分かりやすいイメージは、常温で溶けないのが「飽和脂肪酸」肉の油やバターなどは常温で溶けません。だから牛や豚、鶏は体温が高いのでしょうね。
常温で溶けるのが「不飽和脂肪酸」青味魚の油です。
魚は冷たい水の中で生活していますので、低温で油が固まってしまえば、魚は死んでしまいます。
(実際はもっと複雑なのですが、これは例えのお話です)
コレステロール値が気になる方は気を付けて頂きたい「飽和脂肪酸」飽和脂肪酸という脂質は、体内でコレステロールの合成を促すので、摂取量が多いとコレステロール値が上昇します。
この飽和脂肪酸の摂取量を減らすことが、コレステロール値を下げるためには最も大切といわれています。飽和脂肪酸は動物性食品に主に含まれています。
肉類は、豚や牛の脂身、鶏の皮、牛ばら肉、豚ばら肉、ソーセージ、ベーコン、
油脂類では、バター、ラード(豚脂)、牛脂、マーガリン、チョコレートスプレット、
乳製品は生クリーム、ホイップクリーム、チーズ、アイスクリーム、
菓子類はチョコレート、チーズケーキ、バターケーキ、パイ、タルト、シュークリーム、スナック菓子、調味料ではマヨネーズ、ハヤシルー、カレールー、
先ほどお話したように「常温で固形の脂」をなるべく避けと考えれば、わかりやすいでしょう。
肉類は脂身を避けて赤身のものを選び、また洋菓子やスナック菓子は食べすぎに気をつけ、なるべくフルーツやナッツなどの間食を取り入れるようにするといいですね。
コレステロールを下げる食品
青魚(イワシ、サバ、トビウオ)や大豆製品、また野菜やきのこ、海藻類です。
青魚や大豆製品には不飽和脂肪酸という脂質が含まれ、コレステロール値を下げるのを助けてくれます。また魚や大豆製品を食べる回数が増えることで、自然と肉類を食べる回数を減らし、飽和脂肪酸の摂取量を減らす事にも役立ちます。
野菜やきのこ、海藻類、また大豆製品に含まれる食物繊維は余分な脂質を吸着して体外への排出してくれます。
更にコレステロールから作られる胆汁酸の排泄を促して、コレステロール値を下げてくれる働きがあります。
コレステロール値が気になる方に食べて頂きたい物
青味魚・さば、さんま、いわし、ぶり、あじ、
大豆製品・大豆、きな粉、豆腐、納豆、おから、
野菜類・枝豆、ごぼう、かぼちゃ、おくら、ほうれん草、ブロッコリー、
きのこ類・しいたけ、エリンギ、しめじ、えのきたけ、まいたけ、なめこ、
海藻類・ひじき、わかめ、焼きのり、こんぶ、もずく、めかぶ、
そしてコレステロールを下げる為には、健康的な腸内フローラと発酵食品は更に重要です。
ラジオ大阪放送音声⇒http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC230920_Dr_K_Egao.mp3

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 脳梗塞、心筋梗塞、癌など、... | トップ | 「玄米は栄養の宝庫」お米を... »

コメントを投稿

医療健康」カテゴリの最新記事