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初心者がデジタルカメラを買うときに本当に気にしなければならないこと

2016-04-08 | カメラ
この前、数年ぶりに、コンパクトデジタルカメラ、デジタル一眼カメラを、買い換えました。ポータブルオーディオをする前は、出かけるときは必ずカメラを持ち歩いて自己満足な写真を撮りまくっていた、カメラ日和的写真好きだったんですが、ポータブルオーディオがかさ張るようになって、何年もカメラを辞めてしまったのです。もっとも、その間にはスマートフォンの進化というのもありまして、ちょっとしたメモ程度の写真なら困ることがなかった、というのもあります。

いずれにしても、お金がなかったのでとても古いものから、ちょっと古いものに置き換わっただけで、古いものには変わりません。でもスペックとしては、ライブビューがついたり(!)、シーンオートが賢くなったり、フォーカスが速くなったり、カメラとしての基礎機能は変わらないんですが、使いやすさはとてもアップしまして、とても気に入っております。

で、カメラを持ち歩くようになって必ず聞かれるのが、「それ?何万画素?」というお決まりの言葉です。オーディオもそうですが、デジタルカメラも数値化された性能で、その数値がただ大きければよいという風潮が蔓延しております。そこで、自分なりに、どこのポイントを重要視すればいいのか、シーン別で検証してみました。

1、とにかくお金をかけたくない。
スマートフォンでいいんじゃないでしょうか。正直コンパクトデジカメより機能は劣っていますが、スマホは皆様お持ちですし、すぐTwitterにアップできますし、良いんじゃないかと思います。

2、とにかく綺麗な画像が欲しい。
これは誰もが思うことですが、ここで重要なことはいくつかあります。

(1)CMOS(撮像素子)の大きさが大きいこと→35mm型>APS-H型>APS-C型>フォーサーズ>1型>2/3型>1/1.7型>1/2.3型などなど
と、素子が大きければ大きいほど画素に対してのダイナミックレンジがよくなります。平たく言えば。素子が大きいほど綺麗です。

(2)レンズの品質もとても重要です。各メーカーでカール・ツァイス、ライカ、Gレンズなど高いレンズブランドがありますが、レンズだけで名前が出てくるのはそれはやっぱり良いものとして認知されているからです。正直言うと描写の好みがすごくでますので、使ってみないとわかりませんが、各メーカーの付属レンズよりは、レンズブランドのしっかりとしたものがとても描写が良いです。後、レンズの値段にも比例しますが、f値の明るいものほど描画の幅が広がるので使い勝手がよくなるということも覚えておきましよう。これは、いわゆる、ボケた写真を撮るのに必要です。

3、使い勝手のよいカメラが欲しい。
これに関しては、単純に新しいものほど、CPUやモーターが速くなるので、被写体認識が素早くなる、フォーカスがすぐ合う、などメリットに繋がります。
単純に、
新しいカメラ>古いカメラ
として比較ができますね。実は、カメラのフォーカス処理はとても重要で、撮りたい瞬間にシャッターが切れるかどうか、がとても重要です。スマートフォンですと、ピント合わせから待たされるので、撮りたい瞬間に撮るためには事前に準備していないといけません。でもある程度の処理速度とフォーカスの速いカメラでしたら、取って出してすぐピントが合います。とくに小さいお子さんの写真を撮るときにはこれは必須です。スマートフォンではシャッターチャンスを逃してしまいます。

2と3を単純に並べなおすと、
良>悪
フルサイズデジタル一眼>APS-デジタル一眼>フォーサーズデジタル一眼>1型高級コンパクトデジタルカメラ>普通のコンパクトデジタルカメラ>スマホ
明るいレンズ>暗いレンズ
新しいカメラ>古いカメラ
となります。これに予算を加味すれば、カメラの選定は容易になると思っています。

と、ここまで、画素数のお話を一切してきませんでしたが、画素数って本当に多いほうが良いのでしょうか?高い画素数でFINEで記録していますが、それはTwitterにあげるんですか?Facebookにあげるんですか?それとも年賀状に出すんですか?そうです。画素数は、画質に関係するのではなく、印刷、アップロードする場所に関連するのです。

極端な話、L判の印刷でしたら300万画素で十分と言われています。少し難しいお話をしますが、カラー印刷は360dpiぐらいの写真データで十分と言われています。これは印刷業界のお話です。

この基準をわかりやすいものに例えますと、スマホの画面でイメージしてみます。例えばiPhone6Plus 1920×1080 (401ppi)になります。iPhone6Plusの200万画素の画面で、印刷の基準を達してしまうんです。でもiPhone6Plusは800万画素の写真が、iPhone6SPlusは1200万画素の写真を撮ることができますが、それは画面に表示しきれないほどのデータになるんです。これはどういうことでしょうか?

画素数が高くなっていくのは、撮像素子の進化の一つなので、仕方がない部分です。実際にプロのカメラマンは、とても大きな写真を印刷するため、とても高い画素数が必要になってきます。しかし、一般の方はどうでしょうか?年賀状より大きな印刷をすることはありますか?それを考えた場合、現在市販されているほとんどの現行品のデジタルカメラは画素数ではオーバースペックなので、画素数は全く気にすることはありませんと、言い切れます。

重要なのは、使うdpiに合わせた画素数を満たしているか?だけです。

長々と書いてしまいましたが、まとめますと。
1、撮像素子の大きさが大事
2、レンズの描写はそのまま記録されるので、レンズの個性大事
3、素早い撮影にはフォーカス速度などカメラの速度が大事

これだけで、カメラの選定はかなり絞られると思います。残念ながら安かろうデジカメは悪かろうでしかありません。そこはコストに対してパフォーマンスが良くないんです。最近はただ安いだけでコスパ最高!とあおることが多いですが、それはとても大きな間違いです。

それでも、やっぱりわからないという方は、高級コンパクトデジタルカメラをお勧めします。レンズも明るくてしっかりしたものがついています。カメラの処理速度も速いです。なによりもRAW撮影が出来ますので、現像ソフトで印刷に合わせた解像度で現像できます。中古なら3万もしませんので、新品よりよっぽど使い勝手がよいです。

安くてオールマイティなものなんてありません。目的に合った用途があるからこそ、いろいろな製品があるんです。あなたは何のためにデジカメで写真を撮りますか?もう一度、そこから考え直してみましょう。