神戸三宮 経営管理労務事務所
所長 社会保険労務士 小河美里 （登録番号第28080030号）
Presents
テレビや雑誌で、学校に現るモンスターペアレントの話題が数多く取り上げられていますが、最近は、会社にも現れるようになったようです。
最近の新入社員のモンスターぶりが放送されているのを見ながら、採用担当者は何を見て面接しているんだろうとか、社会人としての常識がわかっていないのであれば教育するしかないのになあとか、でも根本的には家庭での教育が出来ていないから親が悪いんだろうなあ、などと考えていました。
すると、今度はモンスターペアレントが会社に登場です。
子供がモンスターになるのですから、親がモンスターというのは当たり前の話ではあります。
テレビで紹介されていたものには、次のようなものがあります。
「新人研修は家電量販店で自社製品を販売するのが、会社の伝統なのに、ある新入社員の親が『ウチの息子は、量販店に就職したわけじゃない。いますぐ量販店研修をやめさせろ』と人事部に乗り込んできた。」
「新入社員の親が『残業が長すぎる』と労働基準局に“密告”する騒ぎになった。直属の上司とか人事部をすっ飛ばして、いきなり労働基準局ですから、対応のしようがない。当然、当局の監督指導が入り、急きょ『ノー残業デー』を設けることに。それでもご両親は『残業する体制をやめない限り、裁判も辞さない』と息巻いておられます。」
「『都内勤務を希望していたのに地方になった』と怒鳴り込んでくる親は数年前からいましたが、『ウチの子は渉外部を希望していたのに、どうして総務部なんですか。不公平です！』と文句を言ってきた親は、さすがに初めてです。」
「入社したばかりの息子のノルマが『きつすぎる』と母親が乗り込んできたのですが、上司は『変える気はない』と突っぱねた。そうしたら、その母親、ナント息子の営業に同行しだしたのです。もともと“生保レディー”だったらしく、その時代の人脈を、せっせと息子に紹介して回っているらしい。」
すごい話ですね。
マスコミに取り上げられたのは、一部の極端な例なのでしょうが、企業の総務部や人事部の方たちは大変ですね。
総務や人事の方に、鬱病が増えて、経営者の方々は頭を悩ますことになるでしょう。
労働基準法をよく理解している方が鬱病になられると対応が大変です。
さて、おもしろおかしく取り上げられている会社に現れたモンスターペアレントの話ですが、私は、メリットもかなりあると思っています。
モンスターペアレントに非常識なことをされて、業務の妨害をされるのは困りますが、会社としては、モンスターペアレントにつけこまれないように、労務関係のコンプライアンスを厳格に行わなければならなくなります。
会社も外圧がなければ、コストを直撃する労務関係の改善をすることはほとんどないですから、モンスターペアレントの登場は、労働者にとっては、ある意味良いことかもしれませんね。
-つづく-
-社会保険労務士は、サービス残業などの労務問題専門の法律家です-
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テレビや雑誌で、学校に現るモンスターペアレントの話題が数多く取り上げられていますが、最近は、会社にも現れるようになったようです。
最近の新入社員のモンスターぶりが放送されているのを見ながら、採用担当者は何を見て面接しているんだろうとか、社会人としての常識がわかっていないのであれば教育するしかないのになあとか、でも根本的には家庭での教育が出来ていないから親が悪いんだろうなあ、などと考えていました。
すると、今度はモンスターペアレントが会社に登場です。
子供がモンスターになるのですから、親がモンスターというのは当たり前の話ではあります。
テレビで紹介されていたものには、次のようなものがあります。
「新人研修は家電量販店で自社製品を販売するのが、会社の伝統なのに、ある新入社員の親が『ウチの息子は、量販店に就職したわけじゃない。いますぐ量販店研修をやめさせろ』と人事部に乗り込んできた。」
「新入社員の親が『残業が長すぎる』と労働基準局に“密告”する騒ぎになった。直属の上司とか人事部をすっ飛ばして、いきなり労働基準局ですから、対応のしようがない。当然、当局の監督指導が入り、急きょ『ノー残業デー』を設けることに。それでもご両親は『残業する体制をやめない限り、裁判も辞さない』と息巻いておられます。」
「『都内勤務を希望していたのに地方になった』と怒鳴り込んでくる親は数年前からいましたが、『ウチの子は渉外部を希望していたのに、どうして総務部なんですか。不公平です！』と文句を言ってきた親は、さすがに初めてです。」
「入社したばかりの息子のノルマが『きつすぎる』と母親が乗り込んできたのですが、上司は『変える気はない』と突っぱねた。そうしたら、その母親、ナント息子の営業に同行しだしたのです。もともと“生保レディー”だったらしく、その時代の人脈を、せっせと息子に紹介して回っているらしい。」
すごい話ですね。
マスコミに取り上げられたのは、一部の極端な例なのでしょうが、企業の総務部や人事部の方たちは大変ですね。
総務や人事の方に、鬱病が増えて、経営者の方々は頭を悩ますことになるでしょう。
労働基準法をよく理解している方が鬱病になられると対応が大変です。
さて、おもしろおかしく取り上げられている会社に現れたモンスターペアレントの話ですが、私は、メリットもかなりあると思っています。
モンスターペアレントに非常識なことをされて、業務の妨害をされるのは困りますが、会社としては、モンスターペアレントにつけこまれないように、労務関係のコンプライアンスを厳格に行わなければならなくなります。
会社も外圧がなければ、コストを直撃する労務関係の改善をすることはほとんどないですから、モンスターペアレントの登場は、労働者にとっては、ある意味良いことかもしれませんね。
-つづく-
-社会保険労務士は、サービス残業などの労務問題専門の法律家です-
サービス残業（未払いの残業代）、会社が労災を認めてくれないといった労務問題を弁護士にご相談されるのは、敷居が高いと感じられる方も、私であれば、お気軽にご相談して頂くことができると思いますよ。
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