紅葉は眩しいほど素敵でしたが、初めから最後まで非常に強い向かい風に悩まされました。
さて、秋保温泉街を中心とする前編は後回しにして、もう今週末には走らないと落葉しちゃうよということで二口林道編を行きたいと思います。

車で近くまで行く場合はここに車を停めるのが良いですよという秋保大滝の駐車場です。
昨日はここにたどり着いた時点で脚が終わっておりここからはかなりきつかったです。
平日でも紅葉を観に退職後の方々で駐車場は待ちが出ておりました。老人パワー恐るべしです。
ここは売店など何でもありますので、補給するならここですね。
これ以降は林道入り口にビジターセンターがあり、そこに自販機があるだけになります。

大滝を過ぎると蒙古の景色。いやがおうにも気分が盛り上がります。実際は向かい風でそれど頃ではありませんでしたが。

さて、二口林道は最近出来た道路ではなく、江戸時代以前から山形川へ抜ける重要な街道だったんですよ。峠の頂上には伊達藩の番所が設けられており、そこに詰める足軽たちは大滝のちょっと奥にある野尻というところに住んでおりました。
と、言うことを覚えておくと、このあとの峠を毎日上り下りしていた昔の人々に敬意を表したくなりますよ。登りは10km続きますからね。

”その任務の全てを終えた”という言葉に寂しさを覚えながら、林道スタートです。
この看板が大滝駐車場より7km地点になります。

20年前はほぼ全てが未舗装路でしたが、今は宮城県側でさえ半分は舗装路です。
ちなみに車が写らない様に写真を撮っていったのですが、実際は1分に1台以上の割合で車が通行します。
さらに、ランクルに乗っているやつはもの凄い酷い態度で私をひき殺そうとしました。
爺のランクル200乗りは自分が金持ちだと思っているみたいで、貧乏な自転車乗りはゴミだと思っているみたいですね。自転車はとても高価なんですが。
ま、景色は最高なのでバカはほっといて登りましょう。

登り始めてちょっとすると右側にそびえたつ磐司岩が見えます。
イヌワシが生息しているらしいので、運が良ければ畳1畳の姿を見ることが出来ますよ。

ここらへんではまだまだ山頂は遠いですが、山形県側から雪雲がこちらに手を伸ばしているのが見えます。
峠を風が吹きぬけ最悪に寒いですし、進みません。水を飲む気にならないですが、脚がつりそうになるので定期的に飲むようにしました。

実際に県境を越える車は少なく、殆どは紅葉を適当に見たら引き返す車ばかりなので、半分以上登れば車にあまり遭わなくなります。
しかし道幅は車と自転車すらすれ違いに気を遣うので、高齢者ドライバーはあまり寄る事が出来ず何度も私を殺そうとします。
これが熊より怖かったです。
しかし、景色は最高ですね。

峠もいよいよクライマックス! 紅葉も最高潮です。
平地ははるかかなた眼下に見え、太平洋もおがめます。

自分が登ってきた道を見ながら達成感を感じますが、まだ登りきってはいませんので、気は抜けません。
今回は山形県に完全に抜けるのです。

陽が当たっている左側の山は明るく、右側の日陰の方は暗い色ですね。
そういう変化も美しく、ボーっとここで過ごしていたいところですが、昼飯を山寺で食べることにしているので頑張りましょう。

展望台からさらに登ること10分程度この区間の道路はかなり崩れています。
結構危険ですので山側を通行してください。車とすれ違うときはくれぐれも崖側に寄らないようにした方が良いです。
で、着きました県境!
以前はここらへんに番所跡の看板が立っていたのですが、今は見当たりません。ちょっと残念ですね。
ここからはずっと下りになります。
そして、全面舗装路で、車はそれなりのスピードで走りますので、非常に危険です。
下りのトップスピードは70km/hですので、ちゃんとブレーキかけてください。
コーナーは180度ターンです。路面は落ち葉でグリップしません。

山形県側はこの様な景色、平地の奥にもまた山がありますね。
つまり盆地です。
宮城県には無い景色なので、子供の頃は新鮮でした。
下りの後半は舗装が悪く穴だらけ、はまるとパンクは免れません。
気をつけて走行してください。
私は当然全部飛び越えましたが、もうここら辺は走行風と気温の相乗効果で低体温になりかけ、身体が言う事を聞かずに危険でした。
今後はもっと寒くなるでしょうから、防寒対策は十分にしてください。

峠を下りきると今度は山形県側の集落が左右に広がり、それすら抜ければ山寺駅に到着です。
昼飯を食べる為に山寺に自転車を停め、おみやげ物屋をぶらつきながら過ごしました。
輪行すればあとは仙台駅まで帰って来れます。
こんな感じでございます。
どうでしょうか。
仙台駅から仙台駅までの1日トリップとしては結構最高だと思います。
是非皆さんも走ってみてください。
しかし、これだと秋保にお金が落ちないので、ちょっと良くないかなとも思いますね。
次回は旅の前半、秋保温泉周辺をご紹介いたします。
※今回私は妻に山寺まで迎えに来てもらいましたので、ちょっと最後の部分は違います。