神の手は力ある働きをする。

 主の右の手は高く上げられ、
 主の右の手は力ある働きをする。

(詩篇118編16節より)

メビウスの輪。

2021年06月26日 | キリスト教
 >>あなたは悪を喜ぶ神ではなく、  わざわいは、あなたとともに住まないからです。 (詩篇、第5編4節)  さて、「神は、脳がつくった」という本のことや、そのことと合わせて「この世に神がいるなら、何故悪があるのか?」といった事柄について、何か色々書いてきたことへの、今回の記事が一応の結論部です。  結論部、などと言っても、「神学的深遠」のところにも書いたように、「この世に神がいるなら、 . . . 本文を読む
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神は、脳がつくった。-【5】-

2021年06月23日 | キリスト教
【聖母の行列】フレデリック・レイトン  これは前にもどこかに書いた気がするのですが……わたしがまだノンクリスチャンであった頃、こんなふうに考えていました。  わたしは小さい頃から祈ることが好きな子供だったので、色々な神さまの名前を挙げて祈っていました。山の神さま、海の神さま、川の神さま……といった自然の神さまにはじまって、タンスの神さま、冷蔵庫の神さま、電子炊飯ジャーの神さま――といった具合 . . . 本文を読む
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神は、脳がつくった。-【4】-

2021年06月21日 | キリスト教
【人類は進化し、携帯を持つサラリーマンになった】  さて、わたしはクリスチャンでイエスさまのことを信じていますが、一旦ここでリセットボタンを押して、仮に「神は人間の脳の進化の産物で、ゆえに神というのは自分の頭が作りだしたものだ」としてみましょう。  人間が神を作り出したのは、死への恐怖を乗り越えるため……というのは、多くの方が「まあ、なんとなくわかる」と感じることだと思います。何故なら、もし . . . 本文を読む
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神は、脳がつくった。-【3】-

2021年06月18日 | キリスト教
 >>後年、ダーウィンは自分が打ち立てた理論によって、神をまったく信じなくなった。自伝には次のように書いている。「不信感は至ってゆっくりと忍びこんできたが、最後には心をすべて覆い尽くした。その速さはごく緩やかだったので、私は何ら心痛を覚えなかったし、それ以来、自分の結論が正しいことを一秒たりとも疑ったことはない」  ダーウィンに信仰をとうとう捨てることを促したのは、多くの人と同じく、「悪の問 . . . 本文を読む
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神は、脳がつくった。-【2】-

2021年06月16日 | キリスト教
【黒猫が不吉って、ほんまでっか。迷信ちゃうん?】  >>最大の神秘は、おびただしい数ある地球や銀河のなかで私たちが出任せに放り出されているということではなく、私たちがこの牢獄のなかで、自分たちの無力さを否定できるほど強力な自分たちのイメージを作り出させることにある。 (「アンテンブルクのくるみの木」アンドレ・マルロー(邦訳は『世界の文学セレクション36/30』(中央公論社)に所収の「アンテン . . . 本文を読む
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神は、脳がつくった。-【1】-

2021年06月14日 | キリスト教
 最近、「神は、脳がつくった」という本を読んだのですが、簡単に本の内容の紹介をするとしたら、たぶん章のタイトルを並べるのが一番わかりやすいかもしれません。  第1章 ホモ・ハビリス~より賢くなった自己~  第2章 ホモ・エレクトス~自分がわかる自己~  第3章 古代型ホモ・サピエンス(ネアンデルタール人)~思いやりのある自己~  第4章 初期ホモ・サピエンス~自分の心を見つめる自己~ . . . 本文を読む
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神学的深遠。

2021年06月09日 | キリスト教
 ――何故この世には悪があるのか?という難問について、哲学者のゴットフリート・ライプニッツは、こんなふうに言っているそうです。 ・悪の問題  ライプニッツ自身が一番深く悩んだのは「悪の問題(Problem of evil)」というものである。次のような問題である。 ・全知全能で完全に善なる神様が、最良のものとして、「無からの創造」でこの世界を作ったのなら、なぜこの世界には痛みや苦しみ( . . . 本文を読む
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ルワンダの祈り。

2021年06月05日 | キリスト教
 ルワンダ内戦――それは、1994年4月6日から、その後約100日間続いた、フツ族とツチ族との間で起きたジェノサイド(大量虐殺)です。  そのたった100日ほどの間に、ルワンダでは、80万とも、100万人とも言われる人々が亡くなりました。何故そんなことが起きたのか、後藤健二さんの本から内容を引用しつつ、なるべく簡潔に説明すると、まず、ルワンダではフツ族が国民の約8割を占めており、残りの約2割ほ . . . 本文を読む
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