神の手は力ある働きをする。

 主の右の手は高く上げられ、
 主の右の手は力ある働きをする。

(詩篇118編16節より)

イラスト版、13歳からのメンタルケア~心と体がらくになる46のセルフマネジメント~

2020年07月13日 | キリスト教

 とっっってもすごーく、すごおおおく、良い本だと思います♪

 13歳からの、とありますので、13歳くらいの子が読む本……と思われるかもしれませんが、大体13~18歳、あるいは大学生やそれより上の社会人の方にも、十分有用なことが書かれていると思うんですよね

「46のセルフマネジメント」とあるとおり、46の問題にどう対処すべきか――という、ストレス・コーピングのことについて書いてあったりするのですが、このストレス・コーピングの意味は、


 >>コーピング(coping)とは、「問題に対処する、切り抜ける」という意味のcopeに由来するメンタルヘルス用語。特定のストレスフルな状況や問題に対して何らかの対処行動をとり、ストレスを適切にコントロールすること、あるいはその手法を指して「ストレス・コーピング」といいます。

(コトバンクさまよりm(_ _)m)


 ということだったりします。

 と、こう書くと、「十代くらいの子が自分で自分のストレスを評価して、適切にコントロール?そんなのちょっと無理じゃね?」と感じられるかもしれません。

 でも、前回ご紹介した「なぜ僕らは働くのか」の中にもレジリエンスということが出てくるのですが、このレジリエンスというのは、


 >>レジリエンスを強化しよう

 つらい逆境にあっても前向きに行動できる力、挫折を経験しても再起できる回復力を、レジリエンスといいます。これは心身を健康に保ち、仕事で成果を出すために必要な要素です。自分の感情をコントロールして、落ち込んでもふさぎ込み過ぎない、やればできるという気持ちを持つ、つらい経験から教訓を得て自分を変えていくなど、レジリエンスは意識・行動によって強化できるといわれています。

 変化が激しい現代社会において、失敗やストレスは経験して当然のもの。恐れて逃げるのではなく、心が折れないようにうまく対処していく意識が重要です。

(『なぜ僕らは働くのか~君が幸せになるために考えてほしい大切なこと~』監修・池上彰さん/学研より)


 といったことなんですよね。

 そして、こうした言葉を知っていたり、ストレス・コーピングにしても、本当に「ちょっとしたことかもしれないけど、これを知っているかどうかだけでもすごく違う」ということが、本の中にはたくさん書かれています

 46、全部書くことは出来ませんが(汗)、いくつか例を挙げるとしますと、12番目の「周りの視線が気になる」というところには、「誰かに見られている、笑われているんじゃないか、注目されたくない」……といったことに過敏に反応してしまう悩みに対して、「人はみんな自分のことで精一杯で、案外そんなに他の人を気にしていない」という視点の転換のことと、ストレス・コーピングとして、イメージ呼吸法のことなどが書かれています。

「なーんだ、たったそんだけ?」と思う方もおられるかもしれませんが、ストレスを強く感じる場所から移動して、自分の好きな趣味のことなどを考えつつ、まずは深呼吸しよう!!……これって、ほんとにすごーく大切なことだと思います。

 その次の13番目のところも、不安のケアということですが、「悪口を言われているのではないかと思う」ということが出てきます。

「周りの目が気になって怖い」、「周りの人が話しているのを見ると、自分の悪口を言われているのではないかと不安になる」……こうしたことについては、大なり小なり、誰でもあるか、少なくとも「そんな経験、俺は一度もないね」といった方はひとりもおられないのではないでしょうか。

 このことに対するアドバイスとしては、


 >>いつも周りから悪口を言われているのではないかと不安になって生活しているあなたは、きっと心が休まるときがないでしょう。

 もし本当に悪口を言われているのであれば、それはいじめに当たります。そのときは、近くの信頼できる大人に相談しましょう。もし、関係ない話かもしれないときでも「悪口を言われているのでは……」と不安な気持ちになるのであれば、それが思考のクセになっていることもあります。

 自分を客観的に見ることで、生活しやすくなることがあります。

(『イラスト版、13歳からのメンタルケア~心と体がらくになる46のセルフマネジメント~/合同出版より)


 と書いてあって、「大人に相談してみよう」、「日記をつけて客観的に考えよう」といったようにアドバイスがあります。

 まず、人に悪口を言われていると感じたら、「それが事実かどうか」、「一時的なものか、ずっと続くものかどうか」、「のちに良い結果に変える見通しがあるかどうか」という、こうしたことが大切なようです。

 日記の例としては、「陽子と遊びにいく予定だったのに、ドタキャンされた。実は嫌われているのかも……」と、書いてあります。でも、自分の気持ちを整理してみると、「ずっと楽しみにしていただけに、がっかりして悲しかった」ということであり、ラインにほんの短く「急に行けなくなった。ごめん」とだけあったのは、もしかしたら本当に急な用事が出来たせいだったかもしれず……そう考えていくと、「嫌われているのかも」というのは、自分の誤解かもしれない、ということがわかってくる気がしますよね。

 かなり昔のことですが、テレビでこんなことをやっていた記憶があります。

 たぶん、例によってHKの番組なんですけど(笑)、「友達に悪口を言われている気がするから、もう学校へは行きたくない」と言って、不登校になってしまった女の子の話でした。

 ところが、担任の先生が事実を確認してみると、「△□ちゃんを悪く言っているといった事実はない」ということがわかってきました。普通、大抵の場合は「誰かに悪口を言われている」と思ったら、実際確かに悪口を言われており、それがいじめに発展するということもよくあることだと思います。

 でも、その女の子の場合は、「学校に対する恐怖、教室に対する不安」みたいなものが物凄く強くあって、「誰も悪口なんて言ってないから安心していいよ」といったことがわかり、再び学校へ行くようになってからも、教室とか、その付近に行くことを考えただけで強い不安を感じる……といった症状自体は残ったわけです。

 十代の頃って、特に微妙な年ごろですから、こうしたことでは誰もが悩むと思います。でも、「誰にも相談できない。親にも友達にも、先生にも……」と感じたとしても、自分の悩みを口に出して言った瞬間に、不思議と少し心が軽くなったり、「こんなこと、誰に言っても理解されない」と思ってたのに、気持ちが楽になった……など、まずは「口に出して誰かに言ってみる」って、本当に大切なことだと思うのです。

 共通していえるのは、「ひとりで抱えないでね」、「まわりの大人に頼っていいんだよ」、「もっと甘えてもいいんだよ」ということなのかな、と思うのですが、他にも、「人が多いところが苦手」、「不安で仕方がない」、「学校に行きたくない」、「がんばりたいけどなにも手につかない」……などなど、特に十代くらいの方にとって、とても参考になることが書いてあると思いますので、とーってもとーってもお薦めな本!と思います

 まあ、ここはキリスト教について何か書くブログですので(汗)、そちらに視点を変えるとしますと、やっぱり、「イエスさまにすべてを委ね、どんなことも感謝し賛美する」、あるいは感謝日記や賛美日記に当たるものをつけて思考を整理する、というのが、ストレスマネジメントとして一番近いことかな、と思ったりします(^^;)

 そのですね、以前「自分の祈っていることをノートに整理する」ということを、牧師さんのお話でお聞きしたことがあったのですが、その牧師さんは最終的に自分の祈っていることがすべて叶っていることに驚かれた、ということでした。

 わたしたちも、人から~~と言われて落ち込んだ、仕事で失敗して叱責されたなど、イエスさまに感謝できないこと、神さまを賛美できないことというのは、普通に考えた場合本当にたくさんあると思います。

 でも、そのひとつひとつについて書き出していき、祈っていくと確かに祈りの効果があるか、解決のために「~~しなさい」といった指示があり、「そんなのほんとかな」、「こんなことして何かになるのかな」ということを実際に行った時、何かが不思議と良い方向へ変わっていったということは、本当にいっぱいたくさんあると思うのです(とにかく、聖霊さまの導きに従っていたらそうなったという経験を、クリスチャンの方はたくさん経験しておられると思います)。

 つまり、これがクリスチャンにとってのいわばストレス・コーピングと思うのですが、いかがなものでしょうか?(^^;)

 それではまた~!!





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