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イギリス大好き!デボン大好き!エクセター大好き!

イギリスでの生活やイギリスにまつわることなど・・・!

話す監視カメラ

2007-04-16 16:38:54 | 社会
以前の記事でイギリスはCCTV(街頭監視カメラ)が進んでいることについてふれた。
交差点や商店街、駅構内など国内計420万台が設置され、24時間管理・モニターされ、犯罪捜査などに使われている。

さて、そのCCTVだが、新型タイプはスピーカーが付随していて、ゴミのポイ捨てや飲酒禁止区域での飲酒などの違法行為を見つけると、地区の管理センターなどから係員がただちに警告することができるらしい。
イングランド北東部、Middlesbroughでは今年初めから12カ所でこの方式を実験的に導入したところ、車上狙いや、ゴミの不法投棄などの「反社会的行為」は前年と比べ70%も減ったとかexclamation
リード内相は新型カメラの設置を奨励し、20地区が補助金をもらってこのタイプのカメラの設置をすすめるという。
子どもの声をスピーカーから流して「警告」のイヤな雰囲気を緩和する方式を検討する地区もあるらしい。
イギリスの人は世論調査では回答者の88%が設置に肯定的ということだ。

ゴミのポイ捨てや若者をはじめとする飲酒や騒音等についてのマナーの悪さには少し驚いて私も記事にしたが、このカメラについてはどうだろうか。。。
「悪いことをしたら徹底的に対処」という考え方は学校はもちろん、イギリス社会全体に浸透しているような気がする。。。
地域社会で声をかけることがなくなった分、日本でもこのシステムは導入されるのだろうか。


「バイバイ」に時間のかかるイギリス人

2007-04-13 20:32:41 | 社会
イギリス英語はその語彙の豊富さはすばらしいが、イギリスの社会や文化を紹介する「The How To Be BritishMartyn Ford & Peter Legon著)」では、イギリスの人は出会ったときも別れるときも、使う表現や動作を選ぶのに苦慮するということが紹介されている。






これだけでもかなりたくさんの「別れの時のあいさつ」が紹介されている。
ちなみに私が好きなのは"Cheerio"
ta-ta」というのは幼児語で「バイバイ」のことである。


bookie

2007-03-30 14:52:44 | 社会
前の記事でふれたbookieについて。
bookieとは、bookmakerのことである。出版社のことではない。いわゆる賭け事の胴元のことである。

始まりは18世紀末イギリスで、賭けの対象は競馬からはじまり、次第にさまざまなプロスポーツや大学スポーツにひろがっていったが、スポーツ以外にも政治的な内容やクリスマスに雪が降るかどうかというものまで対象となるようだ。

日本では法律で定められた胴元以外から馬券等を購入することは、いわゆる「ノミ行為」として全て違法だ。インターネットや郵送などで外国の競馬や宝くじを購入できる会社などがあるが、これも違法だ。
イギリスでは免許が必要であるが、合法である。



スーパーカジノ

2007-03-29 11:07:15 | 社会
ロンドンの明日30日の気温は最低が1℃、最高が5℃。
とっても寒い。

さて、マンチェスターに建設予定だった「ラスベガス・スタイル」のスーパーカジノについて、イギリス上院(the House of Lords)は3票差で計画の実行の反対を可決した。(下院は賛成)

このカジノは、シティ・オブ・マンチェスター・スタジアムに近いベズウィック地区のスポーツシティに建設される予定であった。
2,700人の直接的・間接的雇用が期待され、イーストマンチェスターの経済的な復興が望まれたが、主にギャンブルの害を懸念して反対された。

昨年出された賭博条例では、カジノは顧客エリアのサイズ、スロットマシンの数およびジャックポットのサイズにより3つの種類に分けられている。
スーパーカジノは5,000平方メートルで1,250台までの無制限のジャックポットがある大規模なカジノで、ホテルやレストランなど他の施設が付随する。

Great Yarmouth, Hull, Newham, Middlesbrough, Solihull, Milton Keynes, Leeds,Southamptonには中規模のカジノ建設計画が出されており、小規模カジノの建設地としてBath, North East Somerset, Dumfries, Galloway, East Lindsey, Luton, Scarborough, Swansea, Torbay, Wolverhamptonが選ばれている。

スーパーカジノ以外のこれらのカジノについてはどうなるのだろうか?
雇用と地域経済の振興の問題を含むので、今後もcontroversialな話題になりそうだ。

画像はbookie(いわゆる「呑み屋」)のポスター。
一度試しにやってみたが、やはり儲からなかった。hekomi



赤ちゃんポスト

2007-02-26 10:07:15 | 社会
私は今妊娠32週目。
かなりお腹が大きくなってきた。
さて、議論になっている「赤ちゃんポスト」だが、やはり私にとってもいろいろと考えさせられてしまう存在である。
中絶や赤ちゃん遺棄の抑止力になりうるとも考えられるが、まず中絶や遺棄が依然として後を絶たないということに目が向く。
生活的・経済的・社会的・精神的・性的自立を果たしていない状態で避妊をせず性交するということについて、社会全体で改善していくべきではないだろうか。
一つのいのちの誕生をおろそかにする傾向が、他人のいのちを尊重しないいじめの増加とも関連しているように思えてならない。
いのちの尊さについて今一度考えたい。

↓用語「赤ちゃんポスト」解説
親が養育できない新生児を受け入れるシステム。熊本県の医療法人・聖粒会が運営する慈恵病院が導入を発表したもの。人目につきにくい病院の外壁に縦45センチメートル、横64センチメートルの穴を空けて、開閉できる扉を設け、36℃に温度管理された特製の保育器を置いておく。育てられない親が新生児を入れるとその重さでセンサーが感知し院内にブザーで知らせる。そのブザーとともに助産師らが駆けつけるという仕組み。監視カメラはつけず、「もう一度、赤ちゃんを引き取りたいときには、信頼して、いつでも連絡してください」といった手紙を置いておくという。ドイツ・ハンブルクに先例があり、キリスト教系の社団法人が2000年から設置し、70か所以上に広がっている。同病院では「赤ちゃんポスト」の設置理由について、「望まれない子供」がいることと、若年層の中絶防止を挙げている。
[ 新語探検 著者:亀井肇 / 提供:JapanKnowledge ]

画像はロンドンのノボテルホテルで見かけた、抱っこをするお父さん。