祈りを、うたにこめて

祈りうた(でくのぼう  おたがいさま②)

おたがいさま②

 

 

―おたがいさまだよ 

そう言えばゆるし合えることが増える

自分の胸に手を当てれば

あいつばかりが悪くないと気づくので

 

だが 「おたがいさま」とはできぬ者もいる 

己をまったくふり返らない者

人をひとと思わぬ者 

命をいとおしむ その心が失せてしまった者 それらみんなだ

 

 

「おたがいさま」は けっして

「お、他害さま」とは言わぬ

どんなに偉いか知らないが

他のひとを害して己を肥やす

そんな輩(やから)に「さま」など付けぬ

 

「おたがい」に「さま」を付けるとき それは

互角の人間同士

もっといえば弱い者同士

偉いなんてひとも自分も思わない同士 それが

ドンマイ、ドンマイと力一杯慰め励ます そのときだ

 

 

★たんぽぽの 何とかなるさ 飛んでれば 
★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。

 

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