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入谷駅を降り、地上に出た表通りを1本入れば、こんもりと木の生い茂った建物がすぐにそれと分かる。台東区の年の瀬の香り、浅草・鷲神社の酉の市のポスターがあちこちに貼られている。今年は11日と23日、後者は祝日と重なるからメチャメチャ混みそうだな。
時間的には一番湯のお客が上がる頃合いの時間に到着。外観は撮りやすかったです。しかし表には廃業告知は貼っていないようですね。見事な三段の破風造り。屋号の入ったのれんもカッコイイ。何より、窓にあしらわれた梁が素晴らしい。
中へ。番台の彫刻もいい味出てるなあ。女将さんに湯銭とスタンプ帳を。ここは4番。一番湯の常連さんが上がる時間で賑わっています。常連さんでもこの廃業は寝耳に水のようで、告知は数日以内、もしかしたら昨日辺りに出たばかりなのかも。もちろんこの中にお遍路さんも多いと思われ。
素晴らしい格天井。女湯との間にある柱時計。相当なオーラを放ってますが、しっかり現役で時を刻んでいます。ここのロッカーは横長なのもグッド。体重計はTANAKA。庭もあります、岩庭ですね。まさに下町銭湯。坂本警察署の筆字の防犯額縁も味わい深い、と言うか、坂本警察署ってどこが管轄エリアだったの?で、浴室入口に廃業告知(手書き)があります。やはり設備老朽化が理由。たぶん再開のめどは厳しいでしょうが、名目上は休業。浴室入口の窓枠も木製で味わい深い。
浴室へ。湯道具は無地黄色桶(関西サイズ)とM字型緑色座椅子。と言うか、混んでいて座椅子が最初足りませんでした。
島カランは1列、シャワーなし。カラン数は7・5・5・7。浴室の窓枠も昭和の香りを残していて、名残惜しいです。
ペンキ絵は早川さんの作品がまだ残っているのですね。「西伊豆 20.10.2」と言う地名と日付のサイン。富士山手前の海で豪快な波しぶきがいかにも早川さんらしい作品。当然、傷みもありますが、窓側の方がボイラー室入口側より傷んでますね。窓側の方が寒暖差が激しいからかな。
浴槽はシンプルに2槽。右側深湯は無設備、左側浅湯は背中バブル2人分。湯温は43~44度くらいでしょうか。
湯上がりのお風呂ドリンクはありません。ここは湯だけで商売するポリシーの銭湯。と言うことで、常連さんたちはこの後飲み屋に行かれる模様。
店を出た時には日が暮れていましたが、数名撮影中のお遍路さんの姿が。だいぶ前に家風呂率ほぼ100%は達成されてる訳で、ここ最近の廃業は全部不景気のせいに思えます。商売になるなら、老朽化した設備を直すことだってできる訳で。と言うことで、上野浅草エリアの名銭湯がまた1つ灯りを消すことになります。