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DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

私にとってブログは「放送局」です。常に発信していなくてはならない。 発信が止まったらそれは「放送事故」です。

ゴッホとゴーギャン展@東京都美術館

2016-11-12 17:34:26 | 映画・演劇・美術
 年に3~4回は上野、特に東京都美術館によく来てるな。もはや通ってる感じすらある。今回はVincent van GoghとPaul Gauguinの展覧会。作風が異なりあまり2人の結び付きは想像できないのだが、ゴッホが南仏アルルに建てた「黄色い家」で3ヶ月足らずだが共同生活を送り、その後も親密な交流は続いたのだと言う。
 15時を過ぎて人の流れは訪れる人より帰る人の方が多いが、それでもかなりの込み具合。ゴッホは日本で人気高いからね。
 ゴッホと言うと「ひまわり」とか自画像で強烈な黄色の印象があるが、意外なことに当初はバルビゾン派の影響を強く受け、ミレーのような農民の暮らす風景を描いたり、中には「種まく人」のモチーフそのままの作品もあった。「収穫」と言う作品には作品の緻密さ、力強さと言う点で彼の代表作と言える。
 ただ、そのような農村風景作品が多い一方で自画像を始めとした人物画も多い。
 そして、ゴッホの境地と言える狂気を含んだタッチの作品はやはり耳を削ぎ落とした晩年の作品になる。
 とまあ、ほとんどゴッホの話ばかりで、ゴーギャンの話はやはり大西洋ではマルチニーク島、晩年の太平洋、タヒチ島移住後にどうしてもスポットが当たる。残念ながら、ポリネシアの文明の手垢のついていない風景を探しにきたタヒチにも、当時すでに西洋文明が影を落としていた、と言う皮肉な作品で展覧会は終わる。
 ゴッホは精神を病み、ゴーギャンはフランスを離れ遠い太平洋の島で生涯を終えた。2人が生きた19世紀後半には、もう私たちは文明の束縛を逃れられない時代に入っていたことが印象に残る展覧会でした。
 帰りはそのまま秋葉原まで歩く。


つれづれと 11/12

2016-11-12 11:38:32 | 社会・政治
・「自分を変えよう」と言うキーフレーズほど“内向き”なものはないよなあ。これって要するに「自分さえ成長すればよし」と言う孤立主義となんら変わらない。「社会を変えよう」と言うのが真に前向きな言葉。
・トランプ大統領が選挙中に言った公約を実行するか?と言うけど、できる訳ないでしょ?それができるくらいなら、オバマ大統領の世界非核化もとっくに実現できてるはず。



武蔵小山・富士の湯(目黒区目黒本町5-21-2)11/27廃業前訪問

2016-11-11 23:45:46 | 銭湯・温泉
 武蔵小山の富士の湯が廃業間近と聞き、今週の週末銭湯めぐりはここに決定。品川からならアクセスもそんなに悪くない。とはいえ、21時まで残業したし、おまけに雨。武蔵小山駅周辺の札幌ラーメンで腹ごしらえ、塩辛さとバターの甘味が絶妙なバランスの塩バターラーメンをいただく。カウンターは満席になり、大人気。
 さて富士の湯、徒歩10分かかってないです。静かな住宅街に高い煙突、立派な松の木、立派な宮造りの建物。駅前の周辺地図にもしっかり富士の湯が記載されており、間違いなく町のシンボル的存在だった銭湯。玄関には廃業をにおわすものはありません。
 おっ、券売機なのか。大人入浴券460円を買う、サウナは追加100円。フロントの若旦那さんにチケットとスタンプ帳を。ここは数字パズルの番号は1番。
 脱衣室へ。立派な格天井です。手前側の壁に立派な柱時計、しっかり現役です。一方、正面中央には立派な木彫りの大黒様、これなら屋号が大黒湯でも問題ない:-)
 で、脱衣室に手書きで「11月27日で閉店します」とかなり素っ気ない廃業告知が2枚(さすがに脱衣室では撮影できず)。隣にはオレオレ詐欺にご注意、の警察のポスター。体重計はHOKUTOW。暗くてよく分かりませんでしたが、庭も立派なものがありました。
 浴室へ。夜も更けてだいぶお客も落ち着いてきた時間ですが、若いお客さんもいますね。湯道具はケロリン桶と水色台形座椅子。
 と言うか、先ず入ってすぐに浴槽があるのがビックリポン(やや古:-))。浴室中央に浴槽があり、カランは右側女湯側と奥、と言う大変珍しいレイアウトだけに、余計に廃業が惜しまれます。右側女湯側には9機、奥に7機、手前片側島カランに4機、と言う構成。
 中央に浴槽があるので、ペンキ絵がないのがちょっと寂しい。
 その浴槽、2槽あります。手前は透明湯、床バブルがあります。奥は入浴剤を使った薬湯、黄緑色の湯。どちらも45度近い熱湯。やはりこれからの寒い季節、湯冷めしないよう、熱めの湯が良いですね。
 湯上がりは待ち合いスペースの自販機でいばらぎ乳業のいちご牛乳120円。まろやかな味わいにとろけそうです。帰りには雨はやんでいました。


Underworld@日本武道館

2016-11-09 22:10:08 | 音楽
 アンダーワールドを武道館で、と言うのもなんかピンと来ないが、とにかく会社帰りに武道館へ向かう。でもクラブフロアを離れると、若いファンだけでなく、彼らがとても幅広い世代に知られているのが分かる。そりゃまあ、20世紀からいるテクノ最初のアイコンだからなあ。普通のロックバンドなら解散しててもおかしくない長いキャリアを持ちながら、つい最近もBarbara, Barbara We Face a Shining Futureをリリースしていて、この武道館と言うのもクラブツアーではなくアルバムリリースツアーなんだろうな。と言う訳でグッズはポスターを購入。さすがにスタンディングのアリーナは若い人多そう。自分は席ありだが、体力の問題ではなく、席ありチケットの方が安かった(笑)。

 19:11頃開演。最初はやはりニューアルバムから来ますね。少しゆったり目の曲で身体を揺らす。
 で、Juanita、ガツンと上げてきた!15分、20分近いロングバージョンに仕上げられていて、最初のピークタイム。
 再びBarbaraから。そして来ました、Two Months Off。自分の持ってるUnderworldのお皿で一番かけた回数が多い曲、大好き!ここもピークタイム、ちょっと意識がふわっとするほど至福の時間。
 中盤にBeaucoup Fishからの曲が続いて嬉しい、このアルバムが出た頃、僕はイビザ島旅行を敢行したんだっけ。地中海の色は飛んでもなくエメラルドブルーだったのを思い出す。Jumboなんてまさにそんな地中海の風景にぴったりのサウンドトラックだった。
 さらにさかのぼった曲、オイラも知らない曲だ(汗)。でもそんな古い曲でもUnderworldの音楽スタイルは変わってなくて、今聞いても美しい名曲だし、やはりすごいバンド(ユニット?いちおう彼らはロックバンドとして出発してる)。
 そしてRezのイントロ!レイヴ黎明期の高揚感がギュッと詰まった曲。そういう時代をも感じさせるし、かつ立派にテクノクラシック。そのままCowgirlに流れ込む訳で、このライヴ最大のクライマックス。
 ラストはBorn Slippy。RezとCowgirlが来たら終わりではなかった。まったく、会社帰りで背広にYシャツで来てるのに、汗かくほど踊っちった夜(笑)。2時間半があっという間でした。

 以下、セットリスト。

I Exhale
If Rah
Juanita
Ova Nova
Nylon Strung
Two Months Off
Eight Ball
Jumbo
Ring Road
Push
King Of Snake
Faxed Invitation
Dirty Club
Low Burn
Rowla
Rez
Cowgirl
Born Slippy