

(龍王峡)
童話の中に出てくる、意地悪な継母(ママハハ)は、本当は実母で、あまりにもエグイ
ので、継母の設定にしたという説があります。
ということは、日本の民話でも、そういう仮説が成り立つのでしょうか。
若い頃アルバイトしていた会社に、美人で頭が良くて、優しそうな先輩がおりました。
いえ、優しそうな。。。ではなく、本当に優しい女性でした。
ある日、更衣室で、その先輩がポツリと言ったのです。確か、とてもよく似合っていた、
おニューのまぶしいほど白いブラウスを、褒めた時ではなかったでしょうか。
「母が、私が新しい洋服を試着して、鏡で見ているとね、ヤキモチを焼くのよ」と。
先輩は、誰が見ても惚れ惚れするほどに美しかったし、娘が美しければ母親たるもの、
鼻高々で嬉しいのではないだろうか、という固定観念を持っていた私は、驚愕しました。
え?どうしてお母さんがヤキモチなんか?と、つい、私は聞き返してしまいました。
先輩は、ハッ!としたように、それきり口をつぐみましたが、私にはその疑問が、いつ
までも消えずに残っていました。
それから長い時が流れ、私は、とある日、二人の小さい子供たちを連れて、その先輩
の家に遊びに行ったことがあります。先輩は転職して、すでに別の職場におりましたが、
とても気持ちよく私たちを迎えてくれました。
美人4姉妹です。お姉さんは既に嫁いでいて、妹さんたちも、近く結婚するような話で
した。その時はたまたま、明るく活発で、可愛い一番下の妹さんがおりました。
お母さんという人は、おとなしめの普通の人のような感じでしたけれど。特に、昔はさ
ぞかし、とも思えませんでした。いえ、夢二の絵のような、そんな風情、面影はありま
したが。
この母が、美しい娘を、それほどまでに羨むのか・・・と、内心思いました。
「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのはだ~れ?」って?
先輩には、私がお母さんの面倒をみなければいけない、という思いが強いらしく、結婚
ということには、なかなか気持ちが向かない様子でした。
彼女に一目ぼれする男性は多かったですが、彼女の心の中にある、何か固い得体の
知れない、融通の利かない意固地なものに気付くと、気持ちが冷めて、離れていって
しまうようでした。
現に、彼女のことが好きだったという男性に、そんな話を聞いたこともありました。
それはおそらく、お母さんとの幼い時からの”確執”、にあるのではないか、と私は思
いました。彼女の心を凍えさせ、頑なにさせているのが何なのか、知り得ない事です
が。。。
かつては、かぐや姫のように光り輝いていた先輩も、すでに30代半ばを過ぎ。あいか
わらず美人とはいえ、やはり年齢による疲れが、その貌や身体全体に出ていました。
このひとは、いつか、本当の意味で幸せになれるのだろうか、と、私は無惨な気がしま
した。
別な時、彼女はこうも言っていたのです。母は、私を、同じベースの女として見て、
ヤキモチを焼くのだ、と。その時先輩は、悲しいような、憤っているような眼をしてい
ました。
今なら、私は言えます。お母さんを、どうぞ許してあげてください。許して、仲直りし
て、ガチガチに固まった自分の心を融かして、本来の優しい先輩に戻ってください。
どうかこの先、そしてその先からは、きっときっと幸せになってほしいのです、と。
(プライバシー保全のため、状況や年齢設定は若干変えて書いています。どうぞご容赦を)
日記@BlogRanking





いろんな親子の関係があるよね
優しい素敵な先輩にお幸せでいてくれると、いいよね、トーコさん
写真、どっちもキレイだけど、左の写真、すご~い
感激
昔、冬に行ったらガチガチに凍り付いていました。
「きれいな女性は心が冷たい」そうです。
本当かどうか知りません。
山で会う女性はみんな心が温かいです。
ということは・・・・ということかな?
人間は外見ではありません。
豊かな心を持っていればきれいに輝いて見えます。
トーコさんもきっと光り輝いているのでしょうね。
お母さんは、次女の先輩さんが
どこか自分に、性格と容姿が一番似ていたので?
可愛さ余って憎さ百倍ですかな?
親の事が・・・嫁がない事は
それだけ、ほかの姉妹より
心優しい女性ですね。
と私は思います。
世の中色んな親子関係が有りますね。
子供、好きじゃなかったので
しかし、今まで一度もそんな感情を持たなくて済んでます
あからさまに、娘につらく当たる母親もいますが、息子に対して・・・の父親を知っています。
父親の方が多いような・・・(知る限り)
親子って、何なのでしょうねぇ、難しい。
美しい写真ですね。
水の色、黄葉の色が、実に美しいですね。
男性は、女性への独占欲が強いとも聞きますが、
実際には女性も同様なのでしょうね。
しかも、加えて対抗心も強いということでしょうか。
男には見えないものが、あるのかもしれません。
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何か固い得体の知れない、
融通の利かない意固地なもの
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この表現には、いささか驚きました。
トーコさんは、きっと読書家なのでしょう。
なんとなく理解できるような気がします。
けっこういろんな、母娘のパターンはありますよ。
母親の、何気なく放った言葉に、傷ついている子どもは多いんですよ。言わないだけでね。
こういう、暗めのお話、止めようかと思ったのですけれど、やはり書いてしまいました。気分を悪くされた方も、多いかもしれませんね。今後、気をつけますね。
流石まさちゃん!!写真を褒めてくれて、ありがたい!!
先週の土曜日に行った、(私の裏山?)「龍王峡」です(笑)
今日は、ありがとうございました。感謝
山に登る人に、悪い人はいない。。。ような気がします。
ふふ。下界では、どうか知りませんけれど(笑)
流石、山小屋さん。(私の裏山?)龍王峡にも
私の場合、お天気が良ければ、よく歩きに行っています。
豊かな心をお持ちの山小屋さん、素敵なコメント、ありがとうございました
先輩は、すごくお母さんのことを、思っていましたよ。愛憎半ばするのでしょうか?
お母さんは、少し引っ込み思案な感じがしましたから、もっと外交的になれば、視野が広がったのかもしれませんね。
ホントに、世間に同じ親子なんて、いないのでしょうね。
一味さん、今日も温かい心のコメント、ありがとうございました
nunkikiさんの「白雪姫」ブログ記事と、被るでしょ(笑)
まるで、桐野夏生の世界ですよ。
私の母も子どもが嫌い。私も、慣れないせいか、子どもは苦手でした。
子どもを、わざわざ好きそうに見せる女性もいますね(あ、それはヒガミかぁ~。ははは)なんてね
”心優しい女性”に見えるからでしょうか
それは、どうでもいいんですが、父と息子も、やはりライバルだったりするのでしょうか?ありえますね。
MALIBUでイケメンを観たnunkikiさん、お幸せそうで~、何よりでした。嬉しいコメント、ありがとうございました
お時間のない中、ありがとうございます
え?写真、キレイですか?むふふふ
そういえば、以前にも「森山直太朗」君の描写で、今日のように褒めていただきましたね。(え、褒めてはいないって?)
drkoontzさんこそ、読書家ですわ。HNは「ドクター・クーンツ」ですもの。
ご旅行の写真
今日は、帰国第一声を聞かせていただいて、ありがとうございました