goo blog サービス終了のお知らせ 

西東三鬼/雑炊や猫に孤独といふものなし

2025-01-29 19:12:11 | 本気ィ頓鬼ィ

 

雪もよひの空 畠では小さな青い麦が育ってきている 雑炊はかつては糝(こながき)といい 寒い時期の薬喰でもある

昔わりに見たのは➰お椀に片栗粉と砂糖少々を入れ 熱湯を注ぎつつ箸で必死にかき混ぜ ゲル状にトロッとしたのを皆が喜んで食したというモノ 甘味が貴重だった頃のこととて 当時の片栗粉はホンモノの葛粉だったし 雪降る寒い北海道では気安い若い客(よく来る親類など)に出した 思えばこれも簡便なモテナシの一つだったのかな?とは思う

 

 

富安風生/雑炊に舌をこがして勿体なし

 

山田明子/雑炊に蟹のくれなゐひそめたる

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
« 阿波野青畝/膳のあしふらふ... | トップ | 宮下翠舟/老残の咽喉にひり... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

本気ィ頓鬼ィ」カテゴリの最新記事