通称は、「河原のオバサン」と「爺婆」って

2008-04-09 21:44:08 | こんなンで委員会

(ムラサキヤシオ)

明日から、またお天気が悪くなりそうなので、今日のうちに「ムラサ
キヤシオ」の写真を撮っておこうと、近くの農家のお宅に行きました。
満開でした。

帰りに、これもご近所のお宅の人が、庭で犬を遊ばせていたので、
「お花見せて~♪」と言いながら、図々しくお庭に侵入。

先日まで水仙しか咲いていないようだったのに、もう、結構なお花が
開いてきていた。

「失礼しまーす」と、携帯で写真を撮り始めた私を見て、おぢさん
(71才)が言う。

「なにっ!あんた、写真ハジメたんかい・・」

おぢさんは、急いで家の中に入って行った。と思ったら、急いですぐに
戻って来て「あんた、写真ならよぉ、こんな風に撮るんだよ。これぐら
いは撮れんとなぁあ」とニヤニヤして、額に入った写真を2枚、見せび
らかした。

川俣温泉の山、全山紅葉の写真だ。デジカメ撮影・A4フォト光沢紙・プ
リントアウトだ。

私は「おぢさん、それ前にも見せられたよ」と言いたいのを、ぐ~と
こらえて、チラ見のふりだけ。

「あはは。私のは、そ~んなスバラシイ芸術的なのじゃなくて、ただの
記録ですから」と。

全山紅葉の写真は、おぢさんの友人の作である。普通にキレイな写真
である。たとえば、・・それが何か?というような(笑)特に、恐れ
入るほどのものではない。

しかし、おぢさんは、私の友人はすごい写真家だ、という。パソコンにも
デジカメにも、ましてやプリンターにも、まったく縁のないおぢさんで
あるから、この全山紅葉写真は、タイシタものなのだ。

というより、そんな友人を持っているおぢさん自身も、タイシタものだ、
といいたいらしい。

いつものことなので、その話にはあまり乗らないことにする。ふっふっふ。

おばさん(66才)も寄ってきて、花談義をしつつ、写真を撮らせてもらう。

この二人に、花の名前を訊いても、何も期待はできない。正式名はまず
覚えていない。水色の花は、ただ単純に「水色の花」なのだ。

「あ~、あれは”河原のオバサン”っていうんだぁ。昔は、河原にたー
くさん咲いてたんだぁ」

「え?なんて、なんて。かわらのおばさん、カワラノオバサン・・通称?
なぜ、そう言うの?」

「知らんけど、昔からそう言うよ。なぁ」と、おぢさんは、おばさんに
同意を求める。

(河原のオバサン)

「そうそう。”河原のオバサン”っていうのよ。面白いでしょ。あっち
には”爺婆”っていうのがあるし。正式な名前は知らないけど、昔から
ジジババ、ジジババって言っているわね」。おばさんの解説。

それはまだ、花が咲いていないのでよく分からなかったが、ふ~ん
「じじばば」か。へぇぇ「爺婆」(笑)

おばさんは「ほ~んと、こっちもいい加減ジジババだわよ」なんて言い
つつ、可笑しそうにしていた。

おばさんと二人、しばらく、「ジジババ♪ジジババ♪はぁ~ジジババ♪」
と、面白がって節をつけて、きゃははと笑っていた。

ここには、まだ固い蕾だが「シロヤシオ」があることが、分かった。
咲くのは5月頃だろう。

昨年は、花がチラホラだったという。今年は、おばさんの予想では、
かなり咲きそうだという。んじゃ、咲いたら、きっと教えてね、今日は
ありがとね、と言って帰ってきた。

探していたものが、こんなに近くにあった。灯台下暗し。

灯台は、よそを照らすために、自分の足元は暗いままだ。子供のころに、
「喜びも悲しみも幾歳月」という、燈台守の夫婦の映画を見たことを、
なんとなく思い出していた。


(会員No.1/minoyukiさんのリクエストへ。拙庭のユキヤナギ)


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8 コメント

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アバウトさが良いです。 (nunkiki)
2008-04-09 22:22:47
ご近所さん、良いですねぇ。
ジジババ・・・面白いネーミング。
多分見たまま!「あっ!ジジババ!」ってかんじですか?

ところで、No3が「こんなンで委員会」レポートです。・・・(あれ?結構ドキドキする
今日、ヌンと散歩してましたら、前方より20数名の高校球児達が走って参ります。
近所の高校の子達です。
で、私の側を通りかかるとみんなで一斉に「こんにちはーーーー!!」と挨拶してくれたんです。(ポッ)それも、帽子取って軽く会釈なんぞしながら・・・!
ちょっと、照れてましたら、少し遅れ気味のぽっちゃり君と伴走の先輩らしき2人も、余裕無いだろうに、やっぱり脱帽しながら挨拶してくれたんです。
正直、私はみんなに挨拶して貰えるほどの「人間」じゃないのよ、汚れきった性根の腐った女よ。そんな私にあの高校球児特有の純真で、ひたむきで、無垢な笑顔を向けられて、恥ずかしかったですよ。
涙出そうでしたよ。
・・・長いけど、ちょっとええ話かと思いまして、投稿しました
・・ええっと・・シリーズじゃないんですか?
でも、私の中では「勝手」にシリーズ化しときますので、よろしくお願いします
返信する
nunkikiさんへ (トーコ)
2008-04-09 23:19:38
会員No.3=nunkikiさん、ようこそ~

ひゃははっ!「こんなンで委員会」レポート、超ありがとう~だすぅ~

>正直、私はみんなに挨拶して貰えるほどの「人間」じゃないのよ、汚れきった性根の腐った女よ。そんな私にあの高校球児特有の純真で、ひたむきで、無垢な笑顔を向けられて、恥ずかしかったですよ。

↑この辺り、自分を厳しい眼で見つめながら、高校球児にエールを送る、清らかな心のnunkikiさんがよく出ているなぁ、と感心しました。大拍手!!

挨拶は、一番大事なことですよね。私も、できるだけするようにしています。返事が返ってくるときの方が多いです。挨拶してもらえたら、元気になりますから。

ちなみに、話違うんですけど、私が面倒を見ている鴨クン、ヌンちゃんに(お顔の表情、体の色が)激似です。もう、可笑しくって、可愛いの。

最初の投稿、ありがとうございました。シリーズ化しますとも!いやぁ、私も、ドキドキするぅ
返信する
ありがとうございました (あんぎゅう46)
2008-04-10 00:13:16
トーコさん!お陰様で盛り上がりましたよ“イントロ当てクイズ”

リンクまでしてもらっちゃって、感謝、感謝です・・・

回答コメントも、ふるっていたしね・・・

次回も、是非応募して下さいね(また、曲が古いけど・・・)
返信する
オキナグサとシュンラン (山小屋)
2008-04-10 06:56:55
ヤシオツツジも本来は高い山で咲いている花ですが、最近里に降りてきて「園芸種」になっているのが多いようです。
ムラサキヤシオは別名:ミヤマツツジといってやはり高いところで咲いているツツジです。
山では5月終わり頃に咲きますね。

「河原のおばさん」といっている花は「オキナグサ」ですね。
花が終わると真っ白な綿毛になり、その姿が「翁(おきな)」に似ているのでその名があります。

また、「ジジババ」といっているのは「シュンラン」のことです。
地方によってはこのように呼んだり、「ホクロ」とも呼んでいるところがあります。
新潟では「シシノコ」と呼んでいました。
花をジッと見つめてください。
「ジジババ」といわれる訳がよくわかると思います。
今、雑木林の中でたくさん花を咲かせています。
返信する
あんぎゅう46さんへ (トーコ)
2008-04-10 21:35:50
あんぎゅうさん、盛況で良かったですね。

編集後記を見て、苦労したんだぁ~~!と、吹き出しましたよ(笑)

私には、とても難しかったです。サービス問題も混ぜてください。赤点採らないようにしなくては・・(^^♪
返信する
山小屋さんへ (トーコ)
2008-04-10 21:43:13
山小屋さん、ありがとうございます。

翁草、でしたか。どなたかのブログで見たような気がしていました。でも、思い出せなくて。。。

ジジババは春蘭ですか。いま目覚めたような「シュンラン」の写真、撮ってきました。とても、地味なのですね。

翁というのだから、年をとったらあのように、地味に凛として清々しく咲く、がいいのかもしれませんね。

ムラサキヤシオは、ミヤマツツジだったのですか。知らない事ばかりです。たいへん参考になりました。ご教示ありがとうございます。
返信する
ありがとうございます! (minoyuki)
2008-04-11 17:52:13
う~ん、やっぱりイイっすねぇ

ウチのほうは、もうユキヤナギの季節は

終わっちゃってます


次は・・・

モッコウバラの素敵なお宅があったら

一枚お願いしま~す

返信する
minoyukiさんへ (トーコ)
2008-04-11 22:05:12
minoyukiさん、ようこそ~

ですよね。埼玉はもう終わっていますよね^^;

こちらはユキヤナギ、やっと盛りの時期を迎えたところですわ~ん

「モッコウ薔薇」?、確か、ご近所にあったはず。。。

覚えておきますわヨ~、大事な会員ナンバー1番様!
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