MY LIFE AS A FOOTBALL

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

正しい少年

2022年10月22日 | 少年時代

たいがいは忘れる^^

中学生最後の大会、高円宮杯の決勝も観に行けなかった。
情けなかねえ~ 

何をしていたのか!?
モルックの審判をしてました、、、はあ~(疑問とため息)

そもそも最後の大会はグリーンカップだと安心しきって余裕ぶっこいており、
あとで自分で自分に「グリーンカップは小学生じゃ!」と突っ込んでおきました。バカだなぁ

高円宮杯の決勝にはスポ少時代の教え子が出ており、、、いやあ 観たかった!
あいつの成長っぷりを見たかった。
観てないから書くに書けないのよ・・・。

※ このブログのカテゴリー「少年時代」の中に“闘将と風の息子”という記事があり、
  今回、決勝に出たのは“闘将”の方です。


んで、かなり盛り上がったモルック大会では、
スポ少当時の保護者会の会長とタッグを組んで審判をするという巡り合わせ。
教え子、、、というのも恥ずかしいけど、当時の小僧たちの今の様子を聞いているうちに、
闘将・コーキの名前がでてきたわけです。

フォルトゥナで10番つけて、変わらずガシガシやってるらしい と。
そりゃそうでしょう、園児の頃からブイブイいわせてたんだから^^

う~ん、ごまかしても無理で、観てないもんは書けない。 許せコーキ
いつか陰からこっそり雄姿を見ようと思います。  飛雄馬の姉ちゃんか





次は関東だ。
コーキ、ファイトしろ!  (言わんくてもするし)


インド、湿度85%

2022年10月16日 | 女性にしか期待しない

はい、2連勝。
はい、優勝決定^^


U-17女子ワールドカップ グループD 第2戦
日本 4ー0 カナダ


そして推しの中の推し、眞城美晴、満を持して登場!
最年少(15歳)ながら違いを魅せつける。


眞城美晴 3倍?はある体のカナダ選手をチンチンにするカタルシス

珍しくパスミスが何本かあったけれど、タメ息もんの上手さ。
憧れのイニエスタが憧れじゃなくなる日が来るぜ、マジで。もう来てる説もあり^^

プラス、名前の通り絶賛萌え萌え中の谷川萌々子が凄い。
眞城とコンビを組んで中盤を支配し、左右両利きで強烈なミドルを放つ。
急速な成長というか進化を目の当たりにしているおもしろさよ。

松永未夢のワンプレーでのタッチ数は笑えるほど多いし。
いやあ~ このチームは超楽しいいぞ と。


【ハイライト】日本 vs. カナダ|FIFA U-17 女子 ワールドカップ インド 2022 グループD 第2節




山本英臣に県民栄誉賞を

2022年10月16日 | 木曜日のボール

優勝!

最高じゃーーーーっ!!!





あそこで止める?!
あそこで5番目に蹴らせる?!
んで、あそこで決めるって・・・



☆☆☆あそこで止めた河田晃兵


なにより、オミのキャリアがあのまま終わらなくて良かった・・・。



☆☆☆あそこで決めた山本英臣  
(県民栄誉賞を受賞した記念に作ったオミ・フィギア)


解説の中村憲剛が、同い年のオミに贈った言葉がすべて。

「カッコいいっす」




※ まったく蛇足ながら、、、
広島の若きアタッカーふたりのPK失敗、予想通りだったと言うやつ、いがち。。。
オレじゃん^^ ブゥ~~~


猫の名前

2022年10月13日 | A DAY IN THE LIFE

知り合いの老夫婦の家には猫が5匹いる。

飼っているわけではない・・・ような飼っているような^^
ご本人たちがそう言うんだから仕方がない。
ま早い話、放し飼い ってやつだ。

1匹が白い毛色以外、ほかは縞模様なトラだ。





おばあちゃんが、「シロ シーロ」と白猫を呼ぶ。
ニャーと応えて近くにやってくる。

「サヤカ、サーヤカ」と2匹目を呼ぶ。
瘦せっぽっちだけど、可愛い顔したトラがやってくる。

3匹目も近づいて来る・・・
トラはトラだけど、顔だけ見事に黒い。

おばあちゃんが呼ぶ、「ヨゴレ ヨゴレ」と。


ちょっと待て と。

「おばあちゃん、ヨゴレはひどくね? 1匹だけヨゴレってかわいそうじゃん」

「いいの、いいの だって汚れてるもん」

「いやいやいや、顔が黒いだけじゃん」

「いいの、いいの ヨゴレはヨゴレで」

「まあな、呼ばれた本人 意味わからんしなぁ・・・」


と、納得した秋の夕暮れ でした。


信教の自由

2022年10月13日 | A DAY IN THE LIFE

統一教会を語るにおいて「信教の自由」を持ち出してくるバカがいる。

これがあるから解散命令も出せないとか・・・ウンコだな、脳ミソ。

文鮮明のお言葉をつつしんで拝聴しましょう。
右翼の皆様、これ読んでなぜ怒らんの?  まああああ不思議だわ。





天皇に這いつくばれ! と言ってますね。
はい、次のお言葉も素晴らしいですよ ↓





韓半島がチン〇コ(アダム)で、島国日本はオマ〇コ(エバ=イブ)と同じなので、
全ての物資を「夫」であるアダム国家・韓国に捧げなければならない。 



これを信仰しろってか?
そもそもカルトに信教の自由もクソもあるか! しょーもなっ
以上!


インドは暑いゾウ

2022年10月13日 | 女性にしか期待しない

山梨?甲府? とにかくラーメンのランキングで「一福」が1位になっとる。

近所、近所。

昼前、かるく前を通りかかると、、、
駐車できないクルマがあふれている。
こりゃ無理、てなわけで「やりすぎコッペパン」でコッペパン3個購入。

麺からパンへサイドチェンジ。

やりすぎだけあって、下のたまごサンドも上の焼きそばパンも盆地の中華丼状態(笑)
たまごサンドは、半分食ってから撮影したものなのに、たまごとマヨネが溢れかえっている。
食す際には、箸とスプーン、ティッシュ一箱必須^^

 ※ ご存知「盆地」の中華丼は、受け皿(銀のトレー)に具がどっとあふれて出てくる。




他人の食レポなど どーーーでもいい と。


□□□ □□□ □□□


U-17女子ワールドカップがインドで始まった。

初戦 日本4ー0タンザニア




むちゃくちゃ暑そう・・・湿度80%越えだって。

さすがのティーンズも、後半はバテバテだ。
なかなか連動した形を作れない。

そして初戦の相手タンザニアのGKの手が、ガラスのアゴではなくガラスの手だったのさ。
4回!なんと4回も試合中に手の治療を実施(スパイクも履き替えた)(笑)

フィールドプレーヤーだと担架に乗せられピッチ外に出て治療(その間1人減る)のだが
キーパーはその場で治療が始まり(グローブを取りスプレーするだけ)試合も中断される。

日本の選手は待ちぼうけ状態×4タイムス
そう、とにかく時間を稼いで、対戦国をイライラさせるのが目的。
これは17歳女子の考えることではなく、監督の指示であることは明白。

初出場だというタンザニア。
残念ながら、キーパーの「ガラスの手」だけが記憶に残ってしまう。
スーパーセーブも何度か魅せたのに・・・

堂々正面からやり合った方が・・・はぁ~ ため息しか出ない。
ロスタイムが前後半で16分! ホントなら20分以上はあったぜ はぁ~
タンザニアの選手も被害者でしょう。
クソ時間稼ぎの記憶しか残らんなんて!
 
 ※ そもそも時間稼ぎって、勝ってる方がやるんならわかるけど・・・
  要は失点を少なくしたい、ってことなのかなぁ よくわからん。


初戦はむずかしい。
その通りの展開だったが、心配無用でしょう。
ワタシには優勝カップを掲げる彼女たちが見える、、、こればっかし(笑)

松永はキレッキレ。
ひとり異次元状態。
めちゃめちゃ進化しております。

そしてワタシの推しである眞城美晴、、、出場せず!
眞城美晴はペドリである、と断言したのに。。。クーッ 
出せ出せ、眞城美晴を。


次はカナダ。 楽勝。
第3戦がフランス 遠征でU-18のフランスに勝ってるんでこれも 楽勝!
よし、優勝しました。


優勝しろ

2022年10月06日 | 木曜日のボール


なんか同じ格好に見える岩政と鈴木優磨


甲府1 鹿島0 アップセットな夜。
試合後、鹿島の鈴木優磨が甲府の浦上仁騎に言ったそうだ。

「優勝しろ」

ふたりは同郷で同学年。
小学生時代からトレセンで競い合ったライバルで、実家にも遊びに行く仲だそう。
想像するとグッとくる。 いい話だ。
 ※ 新聞だとこれに、鈴木=エリート 浦上=苦労人 みたいな物語が付く。
   が、鈴木の「優勝しろ」の前では、それも余計なことに思える。
   


後半5分過ぎあたりから真剣に観始めた。
というか、どんどん画面に惹き寄せられていった。
久々の感覚。

というのも、まあ観ないんだ、最近。 
甲府の試合というより、Jリーグを観なくなった。 自慢か?
大谷翔平の試合は観るくせに・・・うーん、申し訳ない!
Jリーグタイム? 今もそう? ダイジェストさえスルーな日々。。。申し訳ない!

年をとるとねえ、根気がつづかんのよ~~

でもWEは観るし、
なでしこはアンダーのカテゴリーまで真剣に見るくせに。 申し訳ない!
なんでしょうね、この状態は。。。 知らんがな


結局、前半に宮崎純真が奪ったゴールが決勝点になった。
いやあ素晴らしいゴール。
背後からのボールを完璧なトラップ、からのGKを抜いて流し込む・・・
アタッカーなら誰もが羨む、夢見る、理想的なゴールだった。


宮崎純真  写真! 高校時代! くりっくり! 他にないのか! 


後半の後半からロスタイムまで、
交代で出てきた鳥海やリラがプロフェッショナルな仕事をした。

クラブ史上に残る大失態、と岩政は言っているが、
それは戦う前から自分たちのほうが格上であると言っているのと同義。
そういう思い込みが失態といえば失態かもしれんが、
彼らの失態ではなく、甲府が素晴らしいゲームをしたというのが正解でしょう。

平日の夕方、鹿島までバス5台で200人!
吉田監督がまずサポーターに言及したのは当たり前だが正しい。
ほんと頭が下がる。


さむっ とか言いながらココア飲んでる場合か? 


記憶からも抹殺

2022年10月06日 | 個人的なメモ帳

もうアベちゃんを語ることもあるまい。
あんたが語ってるわけじゃないじゃん(笑)

ああ、せいせいした。
さあ、記憶から抹殺しよう  っと。


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日刊ゲンダイ 臨時特別号より  

検証 安倍晋三②

政策で失敗しながら 
選挙という「人気投票」で政権にとどまる



寄稿 内田 樹(思想家)


国際社会にビジョンを示せなかった没落の10年


 この10年間で日本の国力は劇的に衰えた。
経済力や学術的発信力だけではなく、報道の自由度、ジェンダーギャップ指数、
教育への公的支出の対GDP比ランキングなどは「先進度」の指標だが、
そのほとんどで日本は先進国最下位が久しく定位置になっている。 

 だが、「国力が衰えている」という国民にとって死活的に重要な事実そのものが
(報道の自由度の低さゆえに)適切に報道されていない。
安倍時代が残した最大の負の遺産は「国力が衰微しているという事実が隠蔽されている」ということだろう。

 国力はさまざまなチャートでの世界ランキングによって近似的に知られる。
1995年は世界のGDPのうち日本は17.6%だったが、現在は5.6%である。
89年の時価総額上位50社のうち日本企業は32社だったが、現在は1社。
経済力における日本の没落は顕著である。

 だが、日本のメディアはこの経年変化についてはできるだけ触れないようにしている。
だから、多くの国民はこの事実そのものを知らないか、軽視している。
それどころか、政権支持者たちは安倍政権下でアベノミクスが成功し、
外交は見事な成果を上げ、日本は世界的強国であるという「妄想」のうちに安んじている。

 安倍時代における支配的なイデオロギーは新自由主義であった。(今もそうである)
すべての組織は株式会社のような上意下達組織でなければならない。
「選択と集中」原理に基づき、生産性の高いセクターに資源を集中し、
生産性の低い国民はそれにふさわしい貧困と無権利状態を甘受すべきだ。
そう信じる人々たちが法案を作り、メディアの論調を導いてきた。その結果がこの没落である。

 だが、誰も非を認めない。
すべては「成功」したことになっている。それは政権与党が選挙に勝ち続けたからである。
安倍元首相は6回の選挙に勝利した。しばしば圧勝した。この結果が
「国民の過半は安倍政権が適切な政策を行ってきたと判断した」ことを証し立てていると政府は強弁した。

 株式会社ではトップに全権が与えられる。
トップのアジェンダに同意する社員が重用され、反対する社員ははじき出される。
それが許されるのは経営の適否についてはただちにマーケットがあやまたず判定を下すと信じられているからである。
「マーケットは間違わない」というのはビジネスマンの揺らぐことのない信仰である。
社内的にどれほど独裁的な権力をふるう権力者であっても、収益が減り、株価が下がれば、ただちに退場を命じられる。

 国の場合は「国際社会における地位」が株価に相当するだろう。
経済力、地政学的プレゼンス、危機管理能力、文化的発言力などで国力は表示される。
その点でいえば、「日本株式会社の株価」は下落を続けている。

 しかし、安倍政権下で経営者は交代させられなかった。
もし、経営が失敗し、株価が急落しているにもかかわらず、
経営者が「すべては成功している」と言い続け、
それを信じた従業員たちの「人気投票」で経営者がその座にとどまり続けている株式会社があったとすれば(ないが)、
それが今の日本である。

 新自由主義者たちは「マーケットは間違わない」と言い張るが、
彼らが「マーケット」と言っているのは国際社会における評価のことではなく、選挙結果のことなのである。
選挙で多数派を占めれば、それはすべての政策が正しかったということなのだ。

だが、選挙での得票の多寡と政策の適否の間には相関はない。
亡国的政策に国民が喝采を送り、
国民の福利を配慮した政策に国民が渋面をつくるというような事例は枚挙にいとまがない。
政策の適否を考慮する基準は国民の「気分」ではなく、客観的な「指標」であるべきなのだが、
安倍政権下でこの常識は覆された。

 決して非を認めないこと。
批判に一切譲歩しないこと。
すべての政策は成功していると言い張ること。
その言葉を有権者の20%が(疑心を抱きつつも)信じてくれたら、
棄権率が50%を超える選挙では勝ち続けることができる。


人間は騙せても、ウイリスに嘘は通じない

 
 安倍政権が最終的に終わったのはパンデミック対策に失敗したからである。
人間相手なら「感染症対策に政府は大成功している」と言って騙すことはできるが、ウイリスに嘘は通じない。
科学的に適切な対策をとる以外に感染を抑制する手だてはないからだ。

 だが、安倍政権下で政権担当者たちは「成功すること」と
「成功しているように見えること」は同じことだと本気で信じ始めていた。
だから、「どうすれば感染を抑えられるか」よりも、
「どうすれば感染対策が成功しているように見えるか」ばかりを気づかった。
菅政権下の東京五輪の強行にしても、「感染症が効果的に抑制されているように見せる」ことが優先された。
それを有権者が信じるなら、それ以上のことをする必要はないと思っていたのだ。
今の岸田政権もそう思っている。

 パンデミックについても、気候変動についても、東アジアの地政学的安定についても、
人口減少についても、トランス・ナショナルな危機に対してこの10年間、
日本はついに一度も国際社会に対して指南力のあるビジョンを提示することができなかった。

 司馬遼太郎は日露戦争から敗戦までの40年間を「のけて」、
明治の日本と戦後の日本をつなぐことで敗戦後の日本人を自己嫌悪から救い出そうとした。
その風儀にならうなら、
安倍時代という没落の時代を「のけて」、10年前まで時計の針を戻して、そこからやり直すしかない。


空虚な器にジャンクな思想

2022年10月06日 | 個人的なメモ帳

あれ? 玉ちゃん出てねぇじゃん・・・

羽鳥のモーニングショー、玉ちゃん出場禁止だと。
じゃ、見る価値ないじゃん。
玉ちゃんへの1発レッド? なぜに?

アヘの葬儀の際、
ガースーが切々と読んだらしい弔辞に「電通がからんでる」的な発言をしたから、だと。
ワハハ、からんでるだろ! とーぜん
あんな文章、ガースーひとりで書けるわけがない。
インテリは嫌いなんだから、やつは。

と思っていたら、
なんのことはないアヘのフェイスブックからのコピペじゃね?疑惑が(笑)
このタイミングでてめえの息子を首相秘書官にしてしまう岸田といい、、、終わったな、この国は
もうとっくに終わってるって? それをいっちゃーおしめえよ。


てなわけで、アヘの功罪を忘れないようにコピぺしておこう!
“罪”ばっかしだけど。

ちなみに僕にとってアヘの存在は、「生理的に無理!」 これに尽きる。 ギャルか^^
甘ったれなボンボン特有な舌っ足らず加減。カ行もサ行もタ行も気持ち悪い。
プラス、ミャーミャー聞こえる喋り方。。。きもっ

これだと、これで終わってしまう。 はやっ
なので、信頼に足るおふたりによる安倍晋三賛歌を2回にわたって載っけてしまおう。
両方とも日刊ゲンダイの臨時特別号からほぼほぼコピペしました。 許されよ。




日刊ゲンダイ 臨時特別号より 

検証 安倍晋三①  


政治一家に生まれた平凡な人   寄稿 青木 理


空虚な器にジャンクな
  右派思想を注ぎ込まれた




  ※ 安倍晋三の評伝を書かないか?との提案を断った青木理ではあったが・・・

  
 今も昔も人物評伝はノンフィクションの華だが、それが成立するには不可欠の条件がある。
対象が善人だろうと悪人だろうと、政治家だろうと犯罪者だろうと、その人物が頭抜けた磁力を発し、
そうした人格を形作った逸話や物語に彩られていること。
それがなければ、いくら取材を尽くしても面白い評伝など書けはしない。
そして安倍晋三という人物に、それほど魅力的な逸話や物語があるようには微塵も思えなかった。

 だが、しばらくして
「安倍晋三のような政治家がなぜ生まれたのか、ルーツにまで遡った評伝なら食指は動かないか」
という提案があった。
なるほど、と思った。
今さら記すまでもなく、晋三の父は安倍晋太郎、母方の祖父は岸信介。
父方の祖父・安倍寛もまた戦中に衆議院議員を務め、眩いほどきらびやかな政治一家だが、
そうした家に生まれていなければ、晋三が政治家になることはなかった。
現代日本に蔓延する政治世襲への問題意識も抱いていた私は、
それならば取材執筆の価値は十分あると考え提案を受けた。

 つまり、政治一家としての地平を切り開きながら実像があまり知られていない安倍寛を起点とし、
晋太郎、晋三へと連なる安倍家3代の系譜を追えば、
現代日本政治を俯瞰しつつ、問題点も照射できるのではないか・・・
そう考えて完成させたのが「安倍三代」(朝日文庫)である。

 成果は拙著をお読みいただきたいが、軍部ファッショの嵐が荒れ狂った先の大戦中、
軍部の圧力を受けながら翼賛選挙を非推薦で勝ち抜いた寛は、強烈な魅力を発する反骨の政治家だった。
息子の晋太郎は所詮2世の“プリンス”ではあったが、山口の寒村で父の支持者に囲まれて育ち、
大戦末期には志願した特攻を辛うじて生きのび、存外に魅力的逸話の多い政治家ではあった。

 だが、やはり晋三は違った。
東京で生まれ育ち、小学校から大学までを成蹊学園で過ごし、いくら取材しても語るに値する逸話がない。
同級生や恩師、あるいは大学卒業後にコネ入社した神戸製鋼の上司や同僚など、何十人もの関係者に話を聞いたが、
後の政治姿勢につながるエピソードさえ出てこない。

 それどころか、晋三の口から政治的な発言を聞いたことのある者すら皆無・・・
決して大げさではなく、1人たりともいなかった。
晋三は大学時代、地方自治を専門とするゼミに所属したが、当時を知る教員は、
「彼が卒論で何を書いたかも覚えてないし、ゼミで何かを積極的に発言した記憶もない」と振り返るのだった。

 かといって悪(ワル)でもなく、成績はごく平凡。あえて等身大に評すれば、
名門政治一家に生まれはしたものの、可もなく不可もないボンボンのおぼっちゃま。
そんな晋三がなぜゴリゴリの右派に変貌したのか。神戸製鋼所時代の上司は当時の晋三を
「要領がよくて、みんなに好かれていましたよ。たとえて言えば、まるで子犬」と評し、
のちの政治姿勢についてはこう指摘している。
「周りに感化されたんでしょう。子犬が狼の子と遊んでいるうちに、あんなふうになってしまった」

 おそらくはその通りだったのだろう。
戦後日本政治おける右派の巨頭・岸の孫として生まれた晋三を、永田町内外の右派勢力はサラブレッドとして育てた。
晋三にも、それが時代の潮流だと読む計算程度はあったのか、少なくとも自らを溺愛した祖父・岸への憧憬を抱いていた。
そうして空虚な入れ物に、ジャンクな右派思想ばかりが注ぎ込まれた。

 一方で皮肉を込めて記せば、晋三には政治家としての「強み」があった。
まずは強運。戦後生まれ初の宰相となった第一次政権は短期で投げ出したが、
民主党政権の瓦解を経て、政権に復帰すると、今度は7年8か月もの「一強」を維持した。
第一次政権の蹉跌に学んだところもあったにせよ、しかしそれは真に「一強」だったか。

 各種世論調査では常にそこそこの内閣支持率を維持し、選挙も連勝したが、
支持理由の最多は終始一貫「ほかに適当な人がいない」。
政権が高く屹立したのではなく、政権交代の失敗に人々が失望し、
しかも野党が四分五裂し、周囲が総陥没した結果としての「一強」。
国にとっては不幸だが、政治の貧困ゆえに長期政権を担えたその強運。

 もうひとつ、最大の強みが晋三にはあった。
私にそれを教えてくれたのは、晋三の母校・成蹊大学の恩師でもある加藤節(成蹊大名誉教授 政治学)。
「安倍三代」の取材でインタビューした際、加藤は安倍政権の顕著な特徴を「ふたつのムチ」
___すなわち「無知」と「無恥」に集約されると辛辣批判した。

 もちろん加藤は、改憲を訴えるのに憲法学の泰斗だった芦部信喜すら知らないと言い放つかつての教え子を難じる文脈でそう語ったのだが、逆にいえばこれは強烈な「強み」でもあると私は感じた。

「無知」で「無恥」な人間はある意味で最強である。
先人が積み重ねてきた知に疎いのに__いや、疎いからこそ、ルール違反の横紙破りも平然としでかし、
しかも「無恥」ならば批判や諫言も暖簾に腕押し、糠に釘、批判が刺さらず、なんの痛痒も感じない。


世襲の運命にのみ込まれた最期


 だからこそ、いち内閣の閣議決定で憲法解釈を覆し、
そのための内閣法制局長官をすげ替え、日銀総裁やNHK会長にお友達を送り込む掟破りもいとわない。
支持者や提灯持ちには利益誘導を繰り返し、
その一端が「モリカケ桜」問題として噴出しても嘘、詭弁を連ねて知らぬ顔。
「桜」問題だけで118回も国会で嘘を吐き、
「森友」では自らの開き直りで公文書を改ざんされ、真摯な公務員の命が絶たれ、
多少たりとも廉恥の情があれば耐えられない状況でも平気の平左、
「日教組、日教組!」と口をとがらせて野党にヤジを飛ばす。

 これも首相が行政府の長であるという知に立脚すれば、
国権の最高機関でヤジを飛ばすのは禁忌だが、すべては「無知」と「無恥」の成せる術。

 「安倍三代」には記さなかったが、
毎日新聞で晋太郎の番記者だった故・岸井成格が生前教えてくれた逸話も思い出す。
晋太郎は晋三を岸井に紹介した際、苦笑しつつこう漏らしたのだという。
「こいつはね、出来は悪いが、言い訳をさせたら天才的だ」と。
そうやって「無知」と「無恥」、そして「言い訳の天才」という“才”を武器に
「憲政史上最長」政権を成し遂げたボンボンが、病でも政治テロでもなく、
カルト宗教に人生を破壊された男に手製銃で撃ち抜かれてしまったのは、
最後の最後に世襲政治家としての運命にのみ込まれてしまったようにも思える。


 繰り返しになるが、世襲政治一家に生まれなければ晋三が政治家になることはなく、
その空虚な器にジャンクな右派思想を注ぎ込まれることもなかった。
だが、いまさら記すまでもなく旧統一教会が日本で勢力を伸ばす端緒を開いたのは祖父の岸信介。
以後3代続いた教団との蜜月が汚れた澱を深く重く沈殿させ、
ついにはそれが強烈な遺恨となって3代目の胸を貫いてしまったのである。

 「安倍三代」の系譜を取材した者として、唯一心残りなのは、晋三が岸ではなく、寛に共感を寄せていれば、
その政治姿勢も随分違ったものになったろうし、このような最期を迎えることはなかったのでは、という点だが、
空虚な器にジャンクな右派思想を満たしてしまった3代目にそのようなことを言っても、もはや詮ない。
なにより当の3代目がもうこの世にいないのだから。


映画の中のフットボール

2022年10月03日 | A DAY IN THE LIFE

思いもかけないところで出会う「サッカー」は、なかなかだ。

この映画でマット・デイモンは「サッカーは子供のもの」とかぬかす。
「フットボール」はオレたちの方(USA)が本チャンだと・・・

【2022年1月14日公開】映画『スティルウォーター』30秒予告編


が、なんだかんだあって、
改心した彼が娘に贈ったのは、マルセイユのユニフォームだった。
え~話やぁ

そうオリンピック・マルセイユがけっこう話のキーになっている。
そして、そして、幼いヒロインのマヤちゃんが「酒井宏樹」の名前をクチにする。
「マルセイユにはいい選手がいるんだよ」という流れで。

え~子やなぁ

字幕に「サカイ」と出た時にはちょっと嬉しかったりした。
マルセイユは美しいけれど、暗黒面もまた昏くて深そうだ。
わけのわからんサポも多いだろう彼の地で、5年もの間プレーした酒井。
侍だ。 
なんと素晴らしいことか。





マルセイユホーム、観客席のマット・デイモンとマヤちゃん  (真犯人を見つけた瞬間)


アヒト・ジャパン

2022年09月29日 | 音楽をPEDROむ

日本人にすっぽりハマったオミクロン。

京都の姉一家、4人全滅という・・・
16日に最初の陽性者(義兄)が出てからほぼ2週間が経過し、
よーやく終わりが見えてきたらしく、愚弟としてもホッとひと息。

その間、世間では
小糞、酷葬、、、コク葬儀(こーしか変換しないぜ)も終わり、
非国民?なワタシとしても、、、、、えーと、何の感慨も湧かんわっ!

てなわけで、久々のブログだ。 書け書け、もっと。



アヒト・イナザワ NUMBER GIRL  嵐のドラミング


ナンバーガールのオールナイトニッポンがやけにおもしろくてね。
古くからのファンにとっては、こたえられんでしょう。
新規ファンの僕でさえゲラゲラ笑いつつ、♪真っ昼間ガールにクラクラしたもの。

で、出演していたドラムのアヒト・イナザワ選手。
世界最高峰のスネアの叩き手は、何を隠そうサッカー小僧だった、と。
NUMBER GIRLの後に結成した自身のバンド、VOLA&THE ORIENTAL MACHINE。
バンド名は奥寺康彦が元ネタだそうだ。(東洋のコンピューター、精密機械)

いやあ~ ANNで初めて聞いた声もいいし、ますます好きになるなぁ 
リードドラムス?とさえ思わす千手観音のような手数を誇るアヒト君ではあるが、
音楽ナタリーの企画で選んだ日本代表のメンツは、なんと手堅い。 

いわく:「夢のようなサッカーよりも、現実的な布陣を」

と言いつつ選んだ先発がこれだ↓



アヒト君とは他にも共通点が多々ある。

ひとりで観戦に行くこと。
アンダーカテゴリーや女子サッカー(なでしこ)もよく観ること。
2時間くらい前に到着し、夜の闇へ入っていくスタジアムの雰囲気が好きなこと。

そしてなにより・・・藤田 譲瑠チマがお気に入りであること。

めちゃめちゃ気が合うじゃん! マンモスうれピー(笑) 死語死語



 ※アヒト・イナザワ=ネトウヨ説 
  自身のSNSで釈明していますが、デジタルタトゥーは消えんの。
  ワタシも核兵器保有論者だった救いがたい過去があります。


エリザベス女王とフットボール

2022年09月10日 | 木曜日のボール


ジュール・リメ杯(現・ワールドカップ)をボビー・ムーアに手渡すエリザベス女王



「#本物の国葬」がバズったとか。

じゃ本物の反対は?
ま、どーでもいいと。ホントどーでもいい。
こっちのやつはつくづく恥ずかしいわ・・・。

本物の方には虹もかかる。
格の違いは天も知る。


 

エリザベス女王といえば、FAカップのファイナルにたびたび臨席された。


1972年 FAカップをリーズのスキッパー、ビリー・ブレムナーに渡す女王

※ たぶん、たぶんだけどこの試合、NHKで観た気がする。。。
  FAカップの決勝をNHKが放送していた時期があったのよ。


冒頭の画像、イングランド最初で最後のワールドカップ優勝のシーンも有名だから、
我々世代のサッカーファンにとって女王は、勝手ながらひじょうに身近に感じてしまう存在だ。
それにビートルズの「ハー・マジェスティ」(Her Majesty)って曲もあるし。

ポールが作って歌ったこの曲は、、、

「女王陛下は可愛くて素敵な女の子
 でも話すべき言葉を余り持っていない。
 女王陛下は素晴らしい娘。でも気まぐれだ。
 「本当に好きだよ」って言いたいがワインを嫌と言うほど飲まないと言えそうもない。
 でもいつかきっと僕のものにしてみせる。いつか僕のものに」

・・・口説いてるじゃん(笑)


エリザベス女王はアーセナルのファンという説が有力らしい・・・知らんが。
証拠?的な映像がここに→https://twitter.com/i/status/1567956849995153408
初バッキンガム宮殿に緊張しまくる面々が微笑ましい。


関連した情報はこのサイトからインターセプト→
(https://www.arsenal-monkey.com/?p=83504)



女王は、つい最近ユーロを制した女子代表にも愛にあふれたコメントを寄せている。

「 私と私の家族は、欧州女子サッカー選手権で優勝した皆さんを心から祝福します。

 サポートスタッフを含むチーム全体にとって大きな成果です。
 この優勝とあなた方の活躍は、当然ながら賞賛に値するものです。

 皆さんの成功は、当然のように獲得したトロフィーをはるかに超えるものです。
 あなた方は、現代の少女や女性、そして未来の世代にインスピレーションを与える手本となりました。

 今日の結果と同じように、
 皆さんが自分のスポーツに与えた影響を誇りに思ってくれることを私は願っています」



かくありたい。
心からのリスペクトは自然なものだ。


いつしか叶う

2022年09月07日 | A DAY IN THE LIFE


おおたか静流(しずる)


いつも、ずっと、これからも、「おおたかせいりゅう」と呼ぶんだろう。
鉄塔 武蔵野線と、幼い伊藤淳史の顔とともに、SAJA DREAMが流れていく。
ご冥福をお祈りします。



Sizzle Ohtaka (おおたか静流) - SAJA DREAM [HD Remaster]


苦役通学

2022年09月07日 | A DAY IN THE LIFE

去年から今年にかけてある資格を取った。
この年になってまさか教室に通うとは思いもしなかった。

んなことはどーでもよくて、どーでもいいんかい!

お勉強には教科書が必要なんだけど、これが超重い。めっちゃ重い。ツーマッチヘビー
しかも5、6冊あるテキストを全部持っていくのがルール。 素直に従う僕。
ちょっと計ったら4キロもあった!
これにノートや筆記用具、飲み物に軽食なんか入れたひにゃ5キロ超えだぜ。

チャリでリュックがいつものスタイル、、、なんだけど、
日和りましたよ、重すぎて。
クルマにしてしまいました。
んが、駐車場から教室までの数十メートルが重い(笑)

と、ここまでが前説。

文科省の木っ端役人は何を考えてるんじゃ! ドアホが! と、ここからが本番。



小学生(1~3年生)の9割以上がランドセルを重く感じ、
3人に1人が肩や腰、背中などに痛みを訴えたことがある と。

重さの平均は3.97キロ。 10キロ以上!の例もあったとか、、、ふつふつと怒りが湧いてくる。
米国のある研究によると、背負う荷物の重さは体重の10%が望ましいとの結果が出ており、
体重25キロの場合はせいぜい3キロが限度だ。

背負ってみろ、バカ役人が。
てめえの無様な体型を80キロとしたら、8キロの荷物を背負ってみろって、1回。
どんだけ重くてしんどいか身にしみろ! アホが。

まだ骨格もまともに出来上がっていない小学生低学年にどれほどの苦役を強いていることか。
前かがみになって俯いて、黙々と歩いて行くチビっ子たちを見よ。

本来チビっ子たちの通学風景は、もっと元気でうるせぇもんでしょう。
それを苦行に耐える修行僧のようにしてるのはどこのどいつだ!?
学校に着く前に子どもたちの元気を奪っているのは誰だ?


と、エラソーに言ってますが、、、
僕自身、我が身に降りかかって初めて気がついたわけで。。。

心身への負担が懸念される「ランドセル」ってなんだ?
ランドセルなんて、
家についた瞬間スッポ投げられる程度の重さがちょうどいいのだ。


桑田佳祐の裏傑作「アベー・ロード」

2022年09月06日 | A DAY IN THE LIFE




これ不覚にも知らなんだ。
音楽寅さん、けっこう観てたはずなのに・・・。

いやあ~さすが桑田佳祐、超絶におもしろい。
ハナから(2009年)アヘのお花畑っぷりを見抜いてたわけね。
「美しい国」をコケにしまくります。
なにより、小糞じゃなかった国葬?する今の今だから余計きます。



桑田佳祐の音楽寅さん『アベーロード』A面



桑田佳祐の音楽寅さん『アベーロード』B面



で、これをみのミュージックが解説してくれます。
ゲラゲラしつつ圧倒的な才能をただただリスペクト。


桑田佳祐の裏傑作「アベー・ロード」