The Galaxy Express 999 Wikipedia
銀河鉄道999 ゴダイゴ
テイキング・オフ! ゴダイゴ
予告編
永遠の名作 銀河鉄道999 原作本全18巻から、TVアニメ化され、劇場版2作が製作された。映画版公開は1979年。
企画・原案・構成 松本零士 監督 りんたろう 監修 市川崑
配給収入は16億5000万円。1979年度の邦画の第一位で、これはアニメ映画史上初の快挙だった。
さらに1980年の第3回日本アカデミー賞特別賞(話題賞)を受賞。映画雑誌『キネマ旬報』のキネマ旬報ベストテンでは17位と、映画としてアニメ映画が評価されなかった時代に異例の評価を得る。 当時人気絶頂だったロックバンド・ゴダイゴによる主題歌も、オリコンシングルチャート最高位2位・ザ・ベストテン最高位1位、シングル売上は120万枚に達し、松本零士ブームの頂点を成した。
ストーリー: 西暦2221年 機械化人が支配する未来の地球。 貧乏人は機械の体を買えず、人間狩りの獲物となる。 最下層の人間 星野鉄郎は、雪の夜、人間狩りに遭い、最愛の母を射抜かれる。 母の遺体は 機械伯爵により奪われ、鉄郎はやがて成長し、少年窃盗団として生活するようになる。 生き抜き、機械の体を得て、機会伯爵を殺すことに執念を燃やす。 そこに、謎の美女・メーテルが出現し、999に乗り、その終着駅・機械の体をタダで貰えるという星までの護衛を条件に、鉄郎にその乗車パスを与える、と言う。 鉄郎は、仲間たちに誓い、旅立つ。 しかし、その道程で、メーテルは、999の路線を熟知し、鉄郎よりも遥かに強大な力を持つことが分かる。 彼女の真の目的とは???
メーテル「鉄郎、いいわね? 999に乗ったら最後、二度と地球には戻れないのよ。終着駅まで行くか、途中で降りて未開の惑星を徨って一生を終わるか…鉄郎の運命は、そのどちらかよ。後悔しないわね?」
鉄郎「するもんか、今は999に乗れるだけでいい!」
トチロー母「それはね、私のたった一人の息子の物なんだよ。 その銃も、その帽子も何度も死線を越え、危険をくぐり抜けてきた物なのさ。
お前さんも、いつか時が来たら、お父さんやお母さんのところにお帰り。 死ぬまでは一度はね」 「でも、私にはわかっているんだよ。 あの子は二度と生きてうちに帰ってくることはないってね。 それでも行くなとは言えないんだよ。 わかっているのにね。母親なのにね。男の子だもんね、息子は。 男の子を産んだんだからしかたがないよね」
メタルメナ「999から降りないんですってね」 鉄郎「ああ」
「恐くないの? これから行く所でどんな目にあうかわからないのよ」 「ああ、恐いさ。 でも、ここで逃げ出したら、死んでいった仲間達に申し訳ないからね」 「死んでもいいの?」 「死ぬもんか!! 必ず地球に帰るさ!」 「帰れないわ、絶対に!」
メーテル 「鉄郎は若いわ。 若者はね、負ける事は、考えないものよ。 一度や二度しくじっても、最後には勝つと信じてる。 それが本当の若者よ。 昔は、そんな若者が大勢いたわ」 メタルメナ「メーテルさん。あなた、ずいぶん大勢の若者を知っていらっしゃるようね」 メーテル「ええ。私は時の流れを旅する女。 今までに数え切れないくらい大勢の若者と旅をしてきたの。 共に喜んで、共に悲しんで、そして死に別れてきた。 私は一緒に旅した若者達の事を決して忘れない。 一人一人の思い出をこの胸に刻み込んで抱いていくわ。永遠に」
旅の途中、トレーダー分岐点において、病み、死に際のトチローと出会う。 恋人のエメラルダス / 盟友ハーロック と供に、「自由と人間の尊厳」のために戦い続けてきた戦士の終焉である。 そこで、機械伯爵の「時間城」の所在を得た鉄郎は、討伐に赴くが、その広間に飾られていたのは、剥製にされた母であった。 戦士・アンタレスの加勢により機械伯爵を倒した鉄郎は、遂に終着駅に辿り着くが、そこで待っていたのは、メーテルの母・プロメシュームと 機械化至上主義の惑星「機械化母星・メーテル」だった。 メーテルは、機械化星を支える、生きた部品としての「生贄」を集める役目を担っていたのだった。
鉄郎「メーテル、これは、これは、どういう事なんだ!?」
近衛兵「この惑星は あらゆる物が人間で造られた部品で構成されている。 お前は あらゆるテストに合格した。 しかも我々の英雄、機械伯爵まで抹殺してくれた。 許すべからざる重罪人だ。 お前は その罪の償いにこの惑星を構成する部品の一つとなって永遠に惑星メーテルを支え続けるのだ」
鉄郎「冗談だろ、メーテル?」
メーテルの裏切りを許せない鉄郎。 メーテルが鉄郎の母親に似ていたのは、似せるために体を取り替えたからだった。
しかし、そこでメーテルは 裏切りに出る。 ペンダントの姿となった父を、機械化母星の中核部へと投下を試みる。 父・ドクター・バンは、プロメシュームと供に、「死の恐怖のない永遠のユートピア」としての機械帝国を、血の滲む努力の末、築き上げた。 しかし、その後の機械化母星の独裁支配を許せず、壊滅を狙っていたのである。 メーテルは、そのために母を裏切り、強い正義感を持つ多くの若者を選び、騙し、母星の部品として配置していたのだった。
メーテルの瞳には 常に哀しみがあり、その服が黒いのは、多くの若者の喪に服していたからだった。 ペンダントの姿となったドクター・バンの爆発を契機に、各部に配置された若者たちの魂が、惑星を崩壊へ導く。 さらに、エメラルダス ハーロックらの加勢により、機械化母星は壊滅。メーテルと鉄郎は、再び999に乗り込む。
トチローは死に、メーテルは去るが、鉄郎 エメラルダス ハーロックらの、「自由と尊厳のための戦い」は続いていく。
******************************************
銀河鉄道999 の魂は、私たちの世代の心の底に いつまでも輝き続ける。
しかし、ストーリー展開はご都合主義そのもの。 鉄郎の生き方は、向こう見ずのドン・キホーテである。 正体の分からない女の詐欺に遭ったのは自業自得であり、ピンチを切り抜ける場面でも、常に他人の助けで生き残る。 現実ではこうはいかない。どれだけ理想が貴くとも、計画性と狡猾さが物を言う。 その点で、鉄郎のような生き方では生き残れるはずは無い。 むしろ、女王プロメシュームの、計画的・合理的拝金主義による邁進こそが、正道である、と言えるだろう。 しかし、そこには、弊害が生まれざるを得ないだろう。
しかし、この歪んだ世界であるからこそ、この主人公たちの 愚かなまでの理想主義と生命賛歌は 益々輝き、教師として、また反面教師としての存在価値がある。 彼らの髑髏マークは、「死ぬまで闘い続ける」との意思の表明である。
そして、現実に、世のあちこちで、この魂を受け継いだ 名も無い戦士たちが、今日も戦い続けている。
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予告編
永遠の名作 銀河鉄道999 原作本全18巻から、TVアニメ化され、劇場版2作が製作された。映画版公開は1979年。
企画・原案・構成 松本零士 監督 りんたろう 監修 市川崑
配給収入は16億5000万円。1979年度の邦画の第一位で、これはアニメ映画史上初の快挙だった。
さらに1980年の第3回日本アカデミー賞特別賞(話題賞)を受賞。映画雑誌『キネマ旬報』のキネマ旬報ベストテンでは17位と、映画としてアニメ映画が評価されなかった時代に異例の評価を得る。 当時人気絶頂だったロックバンド・ゴダイゴによる主題歌も、オリコンシングルチャート最高位2位・ザ・ベストテン最高位1位、シングル売上は120万枚に達し、松本零士ブームの頂点を成した。
ストーリー: 西暦2221年 機械化人が支配する未来の地球。 貧乏人は機械の体を買えず、人間狩りの獲物となる。 最下層の人間 星野鉄郎は、雪の夜、人間狩りに遭い、最愛の母を射抜かれる。 母の遺体は 機械伯爵により奪われ、鉄郎はやがて成長し、少年窃盗団として生活するようになる。 生き抜き、機械の体を得て、機会伯爵を殺すことに執念を燃やす。 そこに、謎の美女・メーテルが出現し、999に乗り、その終着駅・機械の体をタダで貰えるという星までの護衛を条件に、鉄郎にその乗車パスを与える、と言う。 鉄郎は、仲間たちに誓い、旅立つ。 しかし、その道程で、メーテルは、999の路線を熟知し、鉄郎よりも遥かに強大な力を持つことが分かる。 彼女の真の目的とは???
メーテル「鉄郎、いいわね? 999に乗ったら最後、二度と地球には戻れないのよ。終着駅まで行くか、途中で降りて未開の惑星を徨って一生を終わるか…鉄郎の運命は、そのどちらかよ。後悔しないわね?」
鉄郎「するもんか、今は999に乗れるだけでいい!」
トチロー母「それはね、私のたった一人の息子の物なんだよ。 その銃も、その帽子も何度も死線を越え、危険をくぐり抜けてきた物なのさ。
お前さんも、いつか時が来たら、お父さんやお母さんのところにお帰り。 死ぬまでは一度はね」 「でも、私にはわかっているんだよ。 あの子は二度と生きてうちに帰ってくることはないってね。 それでも行くなとは言えないんだよ。 わかっているのにね。母親なのにね。男の子だもんね、息子は。 男の子を産んだんだからしかたがないよね」
メタルメナ「999から降りないんですってね」 鉄郎「ああ」
「恐くないの? これから行く所でどんな目にあうかわからないのよ」 「ああ、恐いさ。 でも、ここで逃げ出したら、死んでいった仲間達に申し訳ないからね」 「死んでもいいの?」 「死ぬもんか!! 必ず地球に帰るさ!」 「帰れないわ、絶対に!」
メーテル 「鉄郎は若いわ。 若者はね、負ける事は、考えないものよ。 一度や二度しくじっても、最後には勝つと信じてる。 それが本当の若者よ。 昔は、そんな若者が大勢いたわ」 メタルメナ「メーテルさん。あなた、ずいぶん大勢の若者を知っていらっしゃるようね」 メーテル「ええ。私は時の流れを旅する女。 今までに数え切れないくらい大勢の若者と旅をしてきたの。 共に喜んで、共に悲しんで、そして死に別れてきた。 私は一緒に旅した若者達の事を決して忘れない。 一人一人の思い出をこの胸に刻み込んで抱いていくわ。永遠に」
旅の途中、トレーダー分岐点において、病み、死に際のトチローと出会う。 恋人のエメラルダス / 盟友ハーロック と供に、「自由と人間の尊厳」のために戦い続けてきた戦士の終焉である。 そこで、機械伯爵の「時間城」の所在を得た鉄郎は、討伐に赴くが、その広間に飾られていたのは、剥製にされた母であった。 戦士・アンタレスの加勢により機械伯爵を倒した鉄郎は、遂に終着駅に辿り着くが、そこで待っていたのは、メーテルの母・プロメシュームと 機械化至上主義の惑星「機械化母星・メーテル」だった。 メーテルは、機械化星を支える、生きた部品としての「生贄」を集める役目を担っていたのだった。
鉄郎「メーテル、これは、これは、どういう事なんだ!?」
近衛兵「この惑星は あらゆる物が人間で造られた部品で構成されている。 お前は あらゆるテストに合格した。 しかも我々の英雄、機械伯爵まで抹殺してくれた。 許すべからざる重罪人だ。 お前は その罪の償いにこの惑星を構成する部品の一つとなって永遠に惑星メーテルを支え続けるのだ」
鉄郎「冗談だろ、メーテル?」
メーテルの裏切りを許せない鉄郎。 メーテルが鉄郎の母親に似ていたのは、似せるために体を取り替えたからだった。
しかし、そこでメーテルは 裏切りに出る。 ペンダントの姿となった父を、機械化母星の中核部へと投下を試みる。 父・ドクター・バンは、プロメシュームと供に、「死の恐怖のない永遠のユートピア」としての機械帝国を、血の滲む努力の末、築き上げた。 しかし、その後の機械化母星の独裁支配を許せず、壊滅を狙っていたのである。 メーテルは、そのために母を裏切り、強い正義感を持つ多くの若者を選び、騙し、母星の部品として配置していたのだった。
メーテルの瞳には 常に哀しみがあり、その服が黒いのは、多くの若者の喪に服していたからだった。 ペンダントの姿となったドクター・バンの爆発を契機に、各部に配置された若者たちの魂が、惑星を崩壊へ導く。 さらに、エメラルダス ハーロックらの加勢により、機械化母星は壊滅。メーテルと鉄郎は、再び999に乗り込む。
トチローは死に、メーテルは去るが、鉄郎 エメラルダス ハーロックらの、「自由と尊厳のための戦い」は続いていく。
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銀河鉄道999 の魂は、私たちの世代の心の底に いつまでも輝き続ける。
しかし、ストーリー展開はご都合主義そのもの。 鉄郎の生き方は、向こう見ずのドン・キホーテである。 正体の分からない女の詐欺に遭ったのは自業自得であり、ピンチを切り抜ける場面でも、常に他人の助けで生き残る。 現実ではこうはいかない。どれだけ理想が貴くとも、計画性と狡猾さが物を言う。 その点で、鉄郎のような生き方では生き残れるはずは無い。 むしろ、女王プロメシュームの、計画的・合理的拝金主義による邁進こそが、正道である、と言えるだろう。 しかし、そこには、弊害が生まれざるを得ないだろう。
しかし、この歪んだ世界であるからこそ、この主人公たちの 愚かなまでの理想主義と生命賛歌は 益々輝き、教師として、また反面教師としての存在価値がある。 彼らの髑髏マークは、「死ぬまで闘い続ける」との意思の表明である。
そして、現実に、世のあちこちで、この魂を受け継いだ 名も無い戦士たちが、今日も戦い続けている。
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例え他の多くのアニメ作品ほど
見る人が少なくとも
わたしの中では名作ですとも。