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★排他的経済水域問題、日韓が中旬にも画定交渉
【ソウル=平野真一】韓国の聯合ニュースは3日、外交消息筋の話として、日本と韓国の排他的経済水域(EEZ)境界画定交渉が早ければ今月中旬ごろ、東京で行われる見通しだと報じた。
讀賣新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070103-00000313-yom-int
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EEZ交渉と領土問題は必ずしも重なるわけではありません。しかし,竹島問題が影を落としていることは皆さんよくご存知のところ。
http://blog.goo.ne.jp/debuo2006/e/35948f20b21593708e0787d45f1424cf
本日は,その領土問題について日頃私が感じていることを述べていきます。
現在,日本で起きている領土問題は
北方領土,竹島,尖閣諸島
の3つです。領土問題は国体にかかわることですので,きっちりと対応していかなくてはなりません。
ただ,本日はそうした原則的な視点を離れて実利的に領土問題を眺めてみたいと思います。
①北方領土
北方領土が返還されたら何が起こるか。インフラ整備に政治家が群がります。そこに群がる有象無象。或いは,例えば漁業権争奪戦。結局,「元」島民と称するやくざやゴロが多数上陸するはずです。
対して,どのようなメリットがあるかというと,観光が若干できるかもしれません。蟹もとれるようになるでしょう。しかし,観光客をあてこんだ施設は数年で閑古鳥がなくようになり,蟹はロシア人が取ったほうが安く手に入るのではないでしょうか。
また,この辺りまで韓国漁船が出張ってきています。韓国は漁業割当についてロシア政府と交渉するというふざけたことをしています。北方領土が返還されたら,そういう曖昧なことはなくなります。韓国漁船が密漁していたら速攻で射撃⇒撃沈して欲しいのですが,例によって政治的な配慮がなされるのでしょう。
北方領土が返ってくると,かえってストレスがたまるばかりです。
②竹島
あわびがとれるだけです。ほとんどメリットのない島だと思います。
上記EEZ交渉でも,竹島とかEEZの線引きとかはどうでもよくて,韓国の違法操業をどうするか,が一番の眼目だろうと思います。これも,発見即撃沈がいいと思うのですが,なかなかそういうわけには参りません。
韓国にとってはこの島はとんだお荷物になっています。いまさら日本のものですなどとはとてもいえません。しかし,日本との関係悪化は免れません。不法占拠なので,国際社会から非難を受けます。少なくとも,国際法廷から逃げ回っている姿勢を他国が支持するとは思えません。
日本にしても竹島で争うのは実利的なメリットがほとんどありません。従って,日本政府は原則的な対応をする以外強い態度には出ないでしょう。やっぱりストレスがたまります。
③尖閣諸島
資源があるらしいのですが,どうも現状では採算が合わないらしい。これは石原都知事が盛んに言っていることです。状況証拠としても,当初欧米資本が入っていましたが,撤退しています。中国は既にパイプを通して稼動しているといわれています。これにしても,どうも嘘っぽい。金銭的な面以外にも技術的な面で不可能ではないか,という意見がネットで飛び交っています。
中国がここで暴れているのは,この地域の紛争化を狙っているためだと思います。尖閣諸島が日本のものであることは中国はよく理解していると思います。しかし,将来的な資源ゲットのためと,太平洋へ抜ける軍事上の重要性から尖閣諸島を狙っているのでしょう。仮に自分のものにならなくても,最低限なんらかの権益を得たいと考えていると思います。
とりあえず,日本政府が大騒ぎすれば,中国としてはそれで良し,ということではないでしょうか。天然ガス掘削施設は日本をおびき出す罠。張子の虎です(と私は思っています)。ただし,日本が何もしないのなら,遠い将来中国に利益をもたらす張子です。
日本政府としては紛争化は困る。かといって現状のような中国の強硬な態度から目をそむけるのもなんだか格好悪い。中国の施設が偽者であろうと,既成事実化しているわけですから,抗議しなくてはなりません。日本の対応がヘボイといって不満をためている人が多いこともあります。それはもっともな不満です。
まあ,事なかれ主義の人が官僚には多いですし,河野のような売国奴もいることは事実なのですが。
この地域は将来的には貴重なエリアになるのでしょうが,現状ではメリットがなく,かといってどう動けばいいのかその加減がよくわからず,はたから見ている私たちはやっぱりストレスがたまります。
結局,我々としてはドーンとやって欲しいわけです。竹島⇒空爆。中国の艦艇⇒魚雷でアボーン。プーチン⇒土下座。
しかし,実際のところ,そうした楽しい光景をお目にかかれる可能性はゼロです。また,仮に相当な犠牲を払って領地を回復したとしても,上記のように実利的なメリットがあまりありません。やっぱり我々はこの先ずっとストレスを抱えたままということになるわけです。