日本海の海底調査問題について,よくわからないことがありましたので,おさらいしました。
IHOに竹島周辺水域の韓国名表記を申請しようとした韓国側の計画をけん制するため
●韓国が竹島周辺水域の韓国名表記を申請しようとすると何がまずいのか●
竹島周辺地域の海底名は,習慣上「対馬盆地」となっている。これは正式に登録された名称ではない。正式に登録された名称がない場合は,慣習上使われている名前を海底名としている。日本政府は波風をたてたくないので,対馬盆地を正式登録してこなかった。
ところが今回,日本の主張するEEZに,韓国の提案する海底名が正式登録されようとしているのである。そりゃ,日本は阻止したいでしょ。
●韓国の申請は通るか●
無理。現在,IHOの委員に日本人がいる。全会一致が原則ということなので,韓国名が通るとは考えにくい。
●海底調査は遵法か●
問題なし。両国主張のEEZが重複する海域の調査は,事前通告すれば国際法上はやっていいことになっている。
●なぜ,韓国はあそこまで激昂したか●
脊髄が脳の代わりをしたと考えられる。
おそらく,今回のケースでどうしたらよいかわかっていた人は韓国政府内には皆無だったであろう。韓国外交部は案外まともみたいだが,意見を上げても政府が頭に血が上っているので,シャットオフ状態だったろう。いや,そもそも理解する能力が不足しているか。
●韓国側がとろうとした処置はどうなのか●
●拿捕⇒無理
商業用船舶でない場合,国際法上拿捕などを行う根拠がない。
●軍事衝突⇒韓国は絶対軍事衝突できない
①日韓の間に『領土問題』など存在しないという韓国の立場が崩れる。紛争化する,というのは大変重要なことで,これはなんとしても韓国が避けたい事態なのであるが,なぜか,体は逆の方向へ向かうようだ。
②軍事的な衝突が実際に起こった場合,韓国の勝ち目はまずない。日韓の空海軍が全面対決すれば,3時間で韓国が一方的に殲滅されるといわれている。虐殺である。
③軍事的対立にまで拡大した場合,その影響は必ず経済関係に及ぶ。対日依存度が極めて高い韓国経済は簡単に崩壊しかねない。例えば,韓国の主力輸出品である液晶,携帯,半導体は,日本製の部品や製造装置が欠かせない。これらが製造できなくなる。また,日本は韓国の海上封鎖を簡単にできる。
戦術的にも戦略的にも韓国が日本に勝てる要素はない。
④韓国が軍事的衝突にまで突き進めば,米国との関係が決定的にこじれる。まあ,ほとんどこじれているからいいか。
⑤そもそも,韓国軍の軍事統制権はアメリカとの共同管理。韓国は勝手に軍隊を動かせない。
日本が海底調査を行っても騒ぎ立てないこと。もし,韓国内で問題になっても,領土問題と関係がないのだからその旨を冷静に国民に伝えればよかった。
この海底調査の背景にある竹島問題について,韓国は絶対に国際紛争地域と諸外国に認識されたくない。それは領土紛争の初歩である。
恐竜の脳みそしかない韓国人にはそれが理解できないらしい。いや,脊髄の下辺りに独立した脳みそ状のものがあり,それが反日指令を出しているのかもしれない。
今となっては冷静な対応は無理。あれだけ騒いでおいて,何もしないでは,韓国民は納得しないだろう。戦争するしかありません。
韓国政府はこれまで、鬱陵島を基点にした境界線画定を唱えてきた。鬱陵島は竹島より韓国寄りにある。一見,EEZが狭くなるし,何より「独島は我々のもの」という韓国の主張が崩れるように見える。
韓国はこのように判断した。
韓国の損得:
①竹島基点と鳥島基点
日本は鳥島(長崎県沖)に対する日本のEEZ主張をしてきた。韓国はこの鳥島を「岩」とみなすことで,日本側の主張を退けてきた。その代わり,竹島も「岩」ということになり,竹島基点をあきらめたわけである。竹島基点で得られるEEZより、鳥島基点にすることで韓国が失う面積や海底資源の方が大きいからだ。
②竹島問題とEEZ問題を切り離す
竹島を「岩」とした場合,海洋条約上,EEZの基点となり得ないというだけで,領土問題とは関係ない。しかも,日本政府は韓国が竹島基点をあきらめる代わりに,暫定水域を本来の水域より広めに設定してある。
暫定水域:日本の主張するEEZと韓国のEEZとが重なる地域を両国の合同管理水域とする水域。本来の韓国の主張するEEZよりも日本側によったラインでこの暫定水域が設定されてある。この延長した水域は非常に良好な漁場である。
結局,竹島問題は棚上げできるし,鳥島側の水域は韓国のもの,竹島側の水域は日韓のもの(事実上韓国のものになっている),さらに日本側が韓国への配慮で渡したところは豊かな漁場,韓国の得た実利は大変大きい。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=75114&servcode=200§code=200
その2に続きます