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フィリピン人はフランチャイズが大好き

2006-07-24 | フィリピン

フィリピン人はフランチャイズが大好き


日本では,有名フランチャイズ店のイメージは多分「無難」ということに尽きるのでは。私には,フランチャイズにはうさんくさいイメージがありました。

ところが,フィリピンでは有名フランチャイズに人が集中します。例えば,ジョリビー。フィリピン版マクドナルドです。混雑していない時を見たことがありません。

私がよく知らないだけで,どうも各業界にジョリビーのような強いフランチャイズ店があようなのです。そして,フィリピンの人々は有名フランチャイズにかなりの信頼をおいています。日本の比ではありません。 フィリピンでは,商業があまり発達していないせいか,ようやくブランドが成長し始めている段階なのかもしれません。


先日,某有名フランチャイズのセミナーに行く機会がありました。私はタガログ語はほとんどわかりませんし,英語も日常会話以上のものはよくわかりません。しかし,それでもそのシステムのうさんくささにすぐ気がつきました。まず,人々を入会させようと,様々なギミックが施してあります。

最初の1対1の説明ではマルチかと思いました。早く入会すると,後から入会する人からマージンがもらえるらしいのです。続いて,参加者を集めて説明が行われましたが,その説明が勧誘商法っぽいのです。やたら,拍手させたり,合いの手をいれさせたり。そのくせ,具体的な説明はありません。一言でいって「こんなに楽にもうかりますよ」というような説明だったと思います。てっきり詐欺に近いフランチャイズだと思い,一人で勝手に頭に血を上らせていました。

ところが,同行したフィリピン人は,このフランチャイズがその業界では最も有名なチェーン店であると説明してくれました。日本ではこんなセミナーを開催する会社は信用を失うと思います。人々がビジネス的な思考に慣れていないのでしょうか。あるいは,そのうさんくさいやり方で人をひきつけた結果,最大手になったのでしょうか。


なんにせよ,フィリピンの人たちは看板にかなりの信用を与えています。逆にいえば,個人商店に信用のおける店が相当少ないということでしょうか。それは容易に想像できます。フィリピンでは,おつりをごまかすことがあるそうです。私は体験したことはありませんが。信用がおけるとかいう以前に非常にレベルが低い人たちが多い。PPのタレントにつぎ込んでいる人たちによれば,フィリピンの下のレベルの人はまったく計画性がないそうです。与えたお金をすぐ使ってしまうのだそうです。その日暮らしの人たちが多いので,お金の使い方がわからないわけです。日本でいえば,小学校の低学年並みの能力といってさしつかえありません。


このような人たちの集まりであるフィリピンにおいて,商業が発達するわけがなく,売り手と買い手の関係が不信で成り立っているわけです。 そんな中現れたのが,強い看板をもったフランチャイズなのでしょうか。これらのフランチャイズは,客に信用を与えます。逆に,これらフランチャイズは貧乏人を相手にしていません。ちゃんとした収入のある人を対象にしています。貧乏人はお金がないので,利用することができない料金体系になっています。こういうことで,店側もお客の信用をある程度チェックすることができます。こうしてフィリピンのフランチャイズ店は日本のフランチャイズよりも高いステータスを持ち始めているようです。



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