
続き
母からの、「なんで来てくれたん?」の質問に、
「離れてるから心配で来たの。あっちで近くに住んでもらって一緒に買い物行ったりしたかったけど、いやって言うから」
「こっちで施設に入る?こっちやったら知ってる人いるし」
と聞くと
「あっち行ってもいいよ」と、
???
「え!?東京に?」
「今まで来るのいや、ずっとここで暮らすって言ってたのにいいの?」
と聞くと
「新しいとこ行っても初めは知らん人ばっかりやし、こっちでもあっちでも変わらへんねぇ」と。
あえて今のところの人がいるかもしれないとかは言わなかった。
もう時間もなかったが、
「行ったらここはどうするの?」とか、心配していたので、そのままにしておくよというと、誰も住んでないのにもったいないね、なんて言っていた。
本当に5分くらいの会話だった。
帰り道1人で、よかった、とは喜べず複雑だった。
Iさんと月曜日にあんな話をしなかったら手放しで喜んでいたと思う。
それとその後かなり私もそちら方向で気持ちが動いていたのもあった。
月曜日の夕方、町会費を集めにきた近所のFさんとたくさんお話して、これからもよろしくお願いします、と言ったら、
母も「あてにしてますから」と言い、その方も「はい、あてにしてください」なんて会話をした。
その翌日の火曜日には、たまたま外出した時に近所の方で卓球でもお世話になっている方とお話ができた。
近所に知っている人がいて認知症のことも理解いただけてありがたい、なんて思っていた。
あと、離れたところだと引越しも大変だから、近くだといいかもなんて思ったりしていた。
夫に話す時にブレないように覚悟を決めていたのかも知れない。
でもやはり母に来てもらって一緒にいられることは今までずっと望んでいたこと。
夫とも相談して、また母の考えが変わらないうちに進めていかなければ。