DARMA☆KANTI(ダルマ☆カンティ)/DarmaKayna(ダルマ・カイナ)

インドネシア、バリ島の竹のガムラン、リンディック(ティンクリック)を演奏するユニットです。

他力本願~演奏者ご紹介。5曲目3/3

2011-02-28 | CD制作
「fishing person's~DK.ver.~」
ディジュリドゥ~てらじん地球人


「fishing person’s」に出てくるディジュリドゥは、アボリジニのヨルング族長老ジャルーグルウィウィ師が製作したものです。
いわゆるディジュリドゥは、ユーカリの木の中をシロアリが食って自然にできた楽器が有名です。
もともとは儀式でつかわれた神聖な楽器で、そこにガムランとの共通点がみつけられます。
循環呼吸という奏法で永遠に吹き続けられるというのも、8拍めが最後でありはじまりであるガムランと心を通じ合わせられるところなのかもしれません……


なんて、殊勝に楽器の説明からしてみたけれど、このディジュリドゥを吹いているのが、マジメなのかマジメに冗談をやっているのかわからないアーティスト名の「てらじん地球人」さんだ。
彼は元々、私の雅楽のお稽古仲間で、私たちは主旋律であるひちりきなのに、笙や龍笛に惑わされてしまうという楽しい合奏生活を送っている。
もちろん、彼は、ディジュリドゥ奏者でもあり、ソロユニットのだけでなく、アンビエントユニットの活動も積極的に行っている(※1)。
「一番、倍音が直接的に感じられる楽器を求め続けてきた」との衝撃発言が彼の音楽遍歴を表していて(何の楽器が彼にとって一番「cool」なのかは、私の口からは言えません…)、ガムランとのセッションも来るべきものであったに違いない(?)。


そもそもは、2年半くらい前に高尾山のふもとで行われた7generation walk(※2) の最終日のイベントでダルマ☆カンティと共演してくれたことが、ダルマ・カイナとの出会いでもある。
一度の練習もなかったため、音源をひたすら聴き、イメージを膨らませて臨んでくれたその姿は修行僧のごとく……音は、心から出てくるというてらいのなさ……。
今回のCD共演もひとつ返事だった。
「音楽でHAPPYを届けること」ができそうならば、迷わず飛び込むみたいだ。


ディジュリドゥの音色は、一瞬、動物の鳴き声みたいで、また、「fishing person’s」に、心臓の鼓動のような効果を与えてくれている。
音程はひとつしかないのに、ディジュリドゥはしゃべっている。
魔法の呪文のような、お経のような、ただの音のら列のような不思議な時間の流れ……。
ガムランがそれに応えているのか、ディジュがまたどんな応えをくれたのかは、私たちの音を聴いてくれた皆さんから教えてほしいのです。
ダルマは? もちろん優しいお話をいっぱいしましたよ……。


(文責:みやこ)


※1 地球人(てらじん) profile(ご本人より):
ディジュリドゥ、口琴、篳篥などの倍音楽器を中心に「空-ku-倍音のつどい」を開催させていただいております☆*:・゜∞
演奏活動はソロのほかアンビエントユニット『移ノ瞬(うつろいのまたたき)』として国内外問わず心地よいバイブスに包まれております☆*:・゜∞ありがとうございます☆*:・゜∞
PEACE∞LOVE∞UNITY
●ブログ『地球人ゆら~ん』 http://chikyujin.blog114.fc2.com/
●HP http://utsuroichan.jp/
※2 7generation walk  「7代先の子供たちの為に持続可能な社会をつくる」をモットーに2009年、2010年、大阪~東京といった長い距離を歩き続けた。


☆この曲のこぼれ話はこちら
曲に歴史あり。5曲目