DARMA☆KANTI(ダルマ☆カンティ)/DarmaKayna(ダルマ・カイナ)

インドネシア、バリ島の竹のガムラン、リンディック(ティンクリック)を演奏するユニットです。

バリに行って来ました~その3

2011-08-29 | 徒然日記
見て下さい!このお供えたち!!奇麗~。


Photo
(写真:みやこ)


お世話になったゲストハウスのおかみさんであり、売れっ子の踊り子でもあるチプタさんが、お手伝いさんと一緒にお供えづくりをしていた。
いつもは5日分100個をまとめて作るそうだ。
しかし、この日は、明日がKajengKliwonだという事で、1日に100個のお供えをするべく準備をしなければいけないらしい。
余談だが、このカジャン・クリオンdayは、地面からよくない精霊が這い出て来て悪さをする日で、私の友人達は事故を起こしたりしている。
(今回も危なかったね~大きな事故にならなくてほんとに良かった!皆様も気をつけて!)


このお供えづくりを手伝いもせず、のんきにコーヒーを飲んでいた私に、おかみチプタさんが話してくれた。
彼女は、生まれ育ったシガラジャからこのバトゥブランに嫁いで来た。
バトゥブランのあるギャニャールは、バリの中でも特に厳格なしきたりのある地域で、嫁いで来た頃は、どの日にどの場所にどんなお供えをするか、覚えるのが大変だったそうだ。
今では完璧!なのだそうだが、対してここバトゥブランで生まれ育った旦那さん、売れっ子コメディアン、チュディルことスアンダさんは、いまだに覚えていないらしい。笑。
だから、若かりし頃(チプタさんは私よりも若いけど)妹さんに
「彼氏はどこの人?ギャニャールの人はやめときなさい!」なんて言っていたそうだ。
でも、「今はお供えを作るのは大好き、だって色あわせとか芸術的でしょ?」なんて笑顔で言うチプタさんが、とても輝いて奇麗に見えた。


この数時間後、私は買いだめていたビールをとりに台所へ行った。
ここには冷蔵庫がふたつもある。
そのひとつにビールが入っているのだが、、、ほかは、ふたつとも全て、完成したお供え&整然と小分けにされたお供えに使うお花。
バリの人はあまりお酒を飲まないから、ちょっと恥ずかしい。
翌朝、その事をチプタさんに話したら、
「日本では冷蔵庫は食べ物や飲み物を冷やしておく場所、でもバリではお供えの為のものなのよ」。
そうか、ビールはお供えと同格なのだ。。。


大好きなバリ、今度はいつ行けるかな。
お世話になった皆さん、どうもありがとう!


(完)


text:maso


バリに行って来ました~その2

2011-08-24 | 徒然日記
お昼ごはんを毎日のように食べに行ったワルン(食堂)「SARI NADHI」は、野菜たっぷりでとってもヘルシー、おまけに何を食べても美味しかった。


一人で座る席は、決まって壁に向かったカウンター席。
このようなカウンター席には、たいていどこのワルンでも、いろいろな種類の飲み物が奇麗に並べて置かれている。
しかし、この飲み物達はいつ飲まれるのだろうか。
電気がなかった昔は、「これ頂くよ」と近所のおやじが、注文した食べ物が来るまでの間に一服する事もあっただろうけど、今では冷蔵庫がある。
「◯◯(=飲み物の名前)ディンギン(冷たい)」って、注文する時には必ず「冷たい」をつけるけど、ディンギンじゃなくパナス(温かい)でもない、ぬるい飲み物を飲みたい人なんているのかな。
このワルンでも、食べ物を注文した後、めいめい勝手に冷蔵庫から飲み物を出して飲んでいた。
カウンターの上に並べられた飲み物を、順繰り冷蔵庫に入れるようなシステマティックな事をバリの人々がするとは考えられないし、いったいこの飲み物はいつ人間の胃袋に入るのか、
いったいこの目の前に置かれている飲み物はいつ製造されたものなのか。。。
バリで考えてはいけない事を、ついつい考えてしまった。


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そしてふと、目の前には「トゥムラワ」。
昔からある、ターメリック入りの健康飲料。
(この飲み物についての詳細は、トゥムラワ大好きT氏のサイト「バリガムランクラブ」をご覧下さい。)
これ、よく見ると瓶の形が違う、、、瓶の色も違う、、、入っている量も違う、、、
今をときめく「エコ」?
それとも、単にユルいだけ?


(つづく)


text:maso


バリに行って来ました~その1

2011-08-23 | 徒然日記
会社の夏期休暇を利用して、1週間バリに行ってきた。
2年ぶりのバリは、朝晩は避暑地のように涼しくて、快適だった。


今回は、クンダン(太鼓)を習った。
大富豪?の別宅をお借りしたお稽古場所は、バトゥブラン村のサッカー場(幹線道路)からすぐなのに、うっそうと茂った森の中で、私の身の丈ほどもあろうかというコモド(大トカゲ)や、カメレオンに遭遇!
こんな避暑気分満載のロケーションにもかかわらず、私は避暑どころか、思うように叩けなくて、頭の中は沸騰、冷や汗ダラダラ。
でも、師匠のスシラさんは几帳面なうえ忍耐強い。
昔から、教えた事をきっちりできるようになるまで、厳しいけれど優しい笑顔で何度も繰り返し教えてくれる。
今回も、お忙しいなか、出来の悪い私につきあって
「お昼ごはん食べたらまた来ていいよ。」
そう言って、普段は黒い専用ケースにしまわれているクンダンを、「とりあえず」収納。


それが、これ。

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え?!ランバット(鍵盤楽器)の上に置いちゃっていいんですか!!!?


ガムランをやっている人は勿論ご存知のはず。
楽器の上に物を置くなんて、食べ物かスリン(竹の笛)くらいしか許されない。
物を置くどころか、またぐのもダメ、座布団など下に置く物を経由(受け渡)してもダメ。
この御法度は「楽器を大切に」という精神的なものだとしても、実際問題、木をくりぬいて作られたクンダンは重い。
ランバット、つぶれないんですか~?
なんでも、この家には犬が2匹いるので、いたずらしないように高い所にあげておくのだそうだ。


それにしても、クンダンを犬から守る為にランバットが壊れちゃったら、意味ないと思うんですけど。。。
(つまり、ランバットは頑丈な楽器、って事ですね、師匠!)


(つづく)


text:maso


阿佐ケ谷バリ舞踊祭で演奏しました?/ダルマ・カンティ

2011-08-09 | 活動報告
このブログでも告知しておりました阿佐ヶ谷バリ舞踊祭が先日終了しました!
我らがダルマ・カンティは8月6日土曜日の第1部に出演。


当日はスタッフや出演者を烈火の如くに襲いまくる猛暑となり、設営段階で作業を抜けだして水分を購入しに行く方々がチラホラ。
そんなワタクシも興奮しすぎて(笑)途中でバテ気味になり慌てて静かに涼んでおりました。


1曲目は器楽曲「ググンディンガンン・キンタマーニ」。
何度も演奏している為か、訪れたことのないキンタマーニの風景(もちろん妄想風景)が、今年は練習の度に現れておりました。
本番は「武蔵野の面影残るこの杜(祈祷で述べる口上より抜粋)」の中で心地好いスリン(笛)とゴング(巨大な銅鑼)に囲まれ、益々頭の中は濃い緑が輝く風景(もちろん妄想風景ですよ、はい)となり、心地好く演奏できました。
やはり名曲ですねぇ~。


続けて2曲目は舞踊曲「マルガパティ」。
赤と金の凛々しい獅子となった踊り子8人と、獅子をもり立てる森となり風となるべく集まったダルマカンティ総勢11人は、群舞奉納の意味と静かな気合いを腹に込め、演目をスタートしました。
実力だけではない8人の踊りは、格好良くしなやかでとっても優雅。
皆さん観ましたか!?(思い出してまた興奮)
赤、しなやかで優雅、といえばワタクシの頭はあの方を自然とイメージさせるのです。
あの方が踊り子一人一人に降りてきていたのは間違いありません。
それにあのフォーメーション。
フォーメーション好きのワタクシはもっと広い会場で出来たら!と思ってしまうのです。
なのでディア・タントゥリの皆様!これからも宜しくお願いします。
一緒に演奏してくれた皆様!これからも宜しくお願いします。
そして観に来て下さったお客様!どうぞこれからも宜しくお願いします。
10月にライブもあるしね!


2011


(text:KYOKO)




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スカル・ジュプン」さんの楽器の前に、だるまの楽器をセッティングさせてもらいました。
ゴンクビャール(青銅のガムラン)とティンクリック(竹のガムラン)の、見た目コラボ。
見慣れない異質な感じ、、、だけど仲良さそう~。