DARMA☆KANTI(ダルマ☆カンティ)/DarmaKayna(ダルマ・カイナ)

インドネシア、バリ島の竹のガムラン、リンディック(ティンクリック)を演奏するユニットです。

他力本願~録音風景。2曲目

2010-12-26 | CD制作
「カエルのランデヴー」


この曲を一番最初に演奏したのは、3人のダルマ・カイナではなく、もうちょっと大きい編成のダルマ☆カンティ。
だから、今回のレコーディングも、ダルマ☆カンティのみんなに参加して頂きたく、ウングン(カエルの声を模す楽器)をやってもらえないかお誘いしてみた。
ところが、残念ながら2人は日程があわず、ひとりだけ、久保田京子ちゃんが快諾!
おまけに、レコーディングのお手伝いをしたいと申しでてくれた。
ありがたい、仲間、darma。


という事で、京子ちゃんには、レコーディング当日、朝から写真撮影とビデオ撮影をお願いした。
(その写真はジャケットに掲載。いつもはふざけてばかりいる我々だから、こんな真剣な顔は見慣れなくて違和感たっぷり!!笑)


さて、いよいよ録音。
もとになる演奏とウングンは別録りなので、「せっかくだからカジャール(拍をとる楽器)やってね」って突然のリクエストにもかかわらず、さすが!普段一緒にやっているから難なくこなしてくれる京子ちゃん。
ところが、ダルマ・カイナの我々がダメダメの演奏。
というのは、朝の10時から、1曲およそ1時間半の過密スケジュールで長い間録音してきたから、一番最後に録音のこの曲は、3人ともヘトヘト。
集中力は1分ともたず、darmaの唯一の持ち味である勢いも失速、どうするの?ダルマ!!
まるで修行のような過酷な時間、何回テイクしても思うような演奏ができない。
予想以上に時間がかかったのだが、レコーディングエンジニアのKatapy様の温かい励ましとご尽力で、なんとか終了。


「さあ、次はウングンを録音しますよ!」
って、あともう20分しかない!
楽器の解体と諸々の片付けに10分として、ウングン録音時間はあと10分!!
ウングン演奏者の4人(Katapy、久保田京子、田仲文、足立真里子)がヘッドフォンをして、さっきの演奏を聴きながらウングンに集中。
でも、ウングンって、ものすごく強く息を吹かないと音が出ないのです。
おまけに、最初は調子がよくても、吹く息でしめってくると、途端に音がでなくなる。
なんとかもってくれ!!
酸欠で倒れそうになりながらも、一発本番。
おかげ様(?)で、モケモケ具合が逆に本当のカエルっぽくなって、「バリの田んぼにいるみたい」なんて、じがじーさん。


そんなこの曲ですが、京子ちゃんに参加してもらえて、ダルマ☆カンティと素敵な仲間達で演奏した2007年の思い出も一緒に録音できた気持ちでいっぱい。
京子ちゃん、ありがとう!
そして、今回は参加できなかったけど、ダルマ☆カンティのKちゃん、menkuiちゃん、いつかまた一緒に!


この曲、「カエルのランデヴー」の誕生秘話はこちら
曲に歴史あり。2曲目。前編
曲に歴史あり。2曲目。後編


text:maso