私は、大の音楽好きだが、ほとんど洋楽を聴いてきた。そして、ジャンルは問わない。
洋楽のジャンルは広い。
ポップ、ロック、ソウル、カントリー、ブルース、ジャズ、クラシック・・・。
私は演歌が嫌いだ。似たようなコード進行がとても多いからだ。
ところで、このまえラジオを聴いていたら、韓国だか北朝鮮の音楽が流れており、これが、日本のとコード進行がとてもよく似ていて、興味はないが、少々おどろいた。
日本のミュージシャンでレコード(古い記録媒体)を買ったのは、5組もないだろう。
音楽で一番大事なのは「オリジナリティ」(人真似をしない)だと思っている。
その点で、尾崎豊、キャロル(ボーカル:矢沢永吉)、ユーミンがいい。
なかでも、尾崎豊(26才で逝くなって20年)が一番好きだ。
キャロルもよかったが、作詞は(メッセージ性はそれほどなかった)作曲の矢沢とは別人。4人組だったから、バック演奏の迫力は尾崎にはかなわない。
その点、尾崎の音楽は分厚く、美しい。
詩の方も、独特(日本でかつて無いほどの強いメッセージ性)で、余人の追随を許さない。
尾崎の曲は、いま聴いても全然古さを感じさせない、詩も曲も。
作詞・作曲・声・歌唱力・ルックス、天才(天賦の才)まちがいなし。実際、5才から、ギターをかかえて母の姉妹(叔母)たちの前で歌っていたという。
今の日本の音楽界を見渡しても、彼ほどの”存在”(音楽の素晴しさ)はいないと思っている。
「彼の前に彼なく、彼の後に彼なし」これぞ天才の証し。
惜しい人は、早逝する。
「人は死んで名を残す」で、記録媒体の進歩のおかげで、見聴き可能な時代になった、在り難いミュージシャンに逢えて、有り難い。