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宇宙の片隅で

日記や「趣味の情報」を書く

もっと科学が進んで

2012-12-01 10:49:06 | 宇宙
 いま地球上に、核兵器が存在している。
 人類最初の原子爆弾の使用によって、「1発で1都市を破壊できる新兵器」として残念ながら、立証ずみである。
 核兵器廃絶が叶わなければ、将来、もっと科学が進んだ時点で、それこそ地球を”1発で破壊する”最終兵器が開発されないとも限らない。

 また、これ以上、地球にとどまることはできないという事態が起こるかもしれない。 そういう可能性が十分に考えられる。
 宇宙開発は、そういうことに備えてのことだろう。

 そんな地球”脱出計画”によって建造された【宇宙船】が将来、完成したとする。

 そして、そのとき、どういうことが考えられるか。

 以下は、そのシナリオのひとつだ。

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 その【宇宙船】(一機または複数)が、まさに地球を離れようとするとき、地上ではどういうことが起こっているのであろうか

 X:「未来を託すぞ」と言って、【宇宙船】を祈るような気持ちで見上げているのだろうか

 Y: 逆に「自分たちだけ逃げるのは卑怯だ」とばかり、【宇宙船】に対して、いかなる手段(最終兵器をもっていれば、それ)を使ってでも、阻止・破壊しようとするのか

 X+Y: その両方、すなわち攻撃しようとする勢力と、それ(無事脱出)を成功させなければならないとする勢力がいるのか


 「Y、或いは、X+Y」のケースでは・・・・【宇宙船】のほうも必死にならざるをえない。

 見守ってくれる連中には悪い(X+Y)、かといって、あっさり撃ち落されるわけにはいかない。
 長年の準備と、地上に、もはや切迫した事情があっての出発なら、なおさらのことである。
 そこで、最後の脱出・敢行の為、やむなく、地上に対して最終兵器を使用することも考えられる。

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これは、悲しいシナリオである。

 可能性を考える場合、善悪・好き嫌い・正義などの価値判断を差しはさむべきではないだろう。
 さもなくば、それは、範囲を限定した希望的観測にすぎなくなってしまう。

【将来のことは誰にもわからない】

 「そんな将来の、分からないことを考えてもしようがない」
 たしかに、そういう事も多々ある。

 しかしそうであっても、個人的問題や世界的問題のなかには考えねばならない事柄もあるはずだ。

宇宙、137億年の謎

2012-11-28 10:10:54 | 宇宙
 そういうタイトルの、「宇宙論」について書かれた、本がある。

 それによると、宇宙が誕生してから少なくとも137億年経つのではないか、と書いてある。
 その根拠として、ハッブル宇宙望遠鏡で見える一番遠い銀河が、137億光年かなたに見える、かららしい。
 また、「インフレーション宇宙論」(いわゆる”宇宙膨張説”)についても触れている。

 宇宙の始まりは、ビッグ・バン(何らかの爆発)ではないかというのが有力な仮説とされる。
 ほかの仮説も考えられたらしいが、その後の観測技術の発展で解かってきたことと整合性がとれない、ということらしい。

 宇宙のはじまりは、謎で、人類がそれを解明できるという保証もない。

 また、宇宙が膨張していることが観測上みとめられ、遠い銀河団ほど早い速度で遠ざかっている。
 ビッグバンの当初、その爆発パワーによって急速に拡大した宇宙は、時間の経過とともに、そのスピードを弱めているという。
 最遠の銀河団がビッグバン・宇宙の中心で、こちら側が辺遠にあるとみて、そういうことがいえるのだという。

 救急車の「ピーポー、ピーポー」の音で知られる「ドップラー効果」のごときで、遠ざかるほど音の波長(宇宙では光の波長)が間延びする。
 宇宙の場合、この赤方偏移で「遠ざかる銀河」「膨張する宇宙」が確認されたと。

 ただし、銀河集団のなかの「近い銀河」同士は、互いの重力のため引き付け合い、宇宙膨張の影響は受けていないともいう。

 ※※ 現に、隣のアンドロメダ銀河と我が銀河は「秒速120Kmのスピードで接近中であり、3億年後には衝突する」と唱える米国科学者がいる。

元素と、生命の誕生

2012-11-11 19:11:26 | 宇宙
 宇宙でもっとも多く存在する元素は、水素原子「H」(ハイドロゲン)だ。いちばん軽く、いちばん豊富。
 太陽では、なにが起こっているのか。水素原子からヘリウム原子へ【核融合反応】を起こしていて、そのさい巨大なエネルギーを放出している。
 太陽の寿命は100億年とされ、いま半分経過したとされる。
 残り50億年の寿命だという。

 我が銀河には、太陽のような核融合反応でみずから光とエネルギーを放出する「恒星」が、1500億個ほどあるという。
 我が銀河と最も近いのは、おなじ渦巻き状銀河のアンドロメダ銀河である。その名の由来は「ギリシャ神話」のエチオピア王女の名前からきている。

 宇宙全体には、このような銀河が、また1500億個ほどあるという。
 銀河のなかには、中心にブラックホールが存在し、銀河全体が回転している渦巻状銀河がある。我が銀河も渦巻状銀河で、1回転するのに2億5000万年かかる。


 太陽より遥かに大きい恒星では【核融合反応】によって、水素原子からヘリウム原子、ヘリウム原子からリチウム原子と変換してゆき、さらにリチウム原子も核融合反応によってベリリウム原子に、ベリリウム→ホウ素、ホウ素→炭素、・・・という具合に、次の原素に変換してゆき、それが「鉄原子」まで進んだとき、それ以上の核融合は進まず、その巨大な恒星は超新星爆発を起こすのだという。 →「恒星の死」

 その結果どうなるか?
 超新星爆発で、さらに巨大なエネルギーが生じる。
 その爆発のなかでさらに高温になり「鉄原子」以上の元素も次々と生まれ、宇宙空間に飛び散って漂流するという。

 いま地球上に存在する100個以上の元素は、巨大超新星爆発によって生み出された元素が、遠い宇宙からもたらされたのだ。

 地球上の単細胞微生物から多細胞生物まで、動・植・鉱物の例外なく、地球上に存在するすべての自然物は(人工物もだが)、恒星の死によってもたらされた「原子」「分子」がその材料なのだ。