ひな菊の丘から

ねいろかふぇで二度目のよしだよしこライブ

去年の3月に、地元で初めてライブを聴くことができた、よしこさんが、今年も戻ってきてくださった。色んなお店で聴いてきたけど、やはり地元で聴けるのが一番うれしいので、早々に予約を入れようと思っていたら、なんと!今回は私にお声がかかったのだ。最初にねいろかふぇのことをお話しして、ここでやっていただきたいな、と言ったのが私だったので、(去年はI本さんが段取りしてくださったのだけど)一緒に何かやりましょう、と。ありがたく、嬉しいお話だったけど、いやいや、私が入って雰囲気壊すんじゃないか、とかできるんだろうか、とかずいぶん悩んだ。

悩んだけど、結局こんなお話はめったにないことなので、ご一緒させていただくことにした。ただ、曲が決まらなかったのはなかなかおもしろいことだった。共通項がなかなか見つからなかったのだ。PPMは?の問いに「私、知らないんですよ」次によしこさんは「ギターで歌い始めたのは、まずPPM,その次は高石友也、アメリカイギリスのSSW」なんと、高石さんは赤いヤッケぐらいしか知らんし、アメリカもイギリスも好きな人がいるけど歌ったことなどない。(あ、最近はちょっとだけ古い人たちのを歌わせてもらってる。)

あれこれやり取りした結果、Hard Times Come Again No Moreを英語でやりましょう、ということになった。よしこさんが、ふだんは日本語で歌っているけど、たまには英語でやってみたい、と言われたのだ。そして、私が歌う曲も、合わせられそうなら一緒にやりましょう、と言う話になった。

とうとう当日、コロナ以降の高音が出ない、肺活量が足りない、というモンダイはあるものの、とりあえず声は何とかなりそう。2時過ぎにお店に向かう。お天気が微妙で仕事を途中で切り上げて迎えに行ったH田ママと共によしこさん到着、早速リハが始まる。




表に看板が出たので撮りに行く。


これは貴重なリハーサルシーン、ダルシマの後はギターで。実はダルシマの時に一緒のリハもやった。


本番前によしこさんはお腹に入れる人らしい。おにぎりが準備された。




ぼちぼちお客さまが来られ、これはまさこさんが渡した差し入れの孫の手


外は風が強く、少し雨模様



少しずつお客さまが増えている。今日は満席。よしこさんは2階にスタンバイ。


久しぶり~とお喋りに興じるママとマサキさん


楽器はスタンバイOK


CDは少しだけ並べる。手前が一番新しいもの


雨の中、向かいのクラフトビールの店からこちらに向かって走ってくるお客様たち。


もうすぐ始まるが、とりあえずカンパイする人たち。よしこさんも降りて来られた。



ほぼ揃った状態。時間より少しだけ早く全員来られたので、5分ほど早くステージは始まった。



満席+αなので、私の席は厨房の横、なので、私の写真はすべてこのアングル。最初のセットはギターで始まった。


『帰れない町』この曲を作ったイサジ式のイサジさんの話を少し。秋吉久美子さんと同級生だったらしい。私が何度も歌って、この曲のファンもできたので、彼もあちこちで歌う機会が増えたみたいです、と。



『なぜ灯が消えたのか』
曲の後のMCでは、この日の失敗をひとつ。鶴橋の駅で環状線に乗るとき、近くにいたおじさんに「これって大阪行きますか?」と聞いたそうだ。するとおじさん、「大阪って言われてもなあ」いじわるか!別のところにいた若者に聞いて事なきを得たそうだが、「大阪駅、って言わなきゃいけなかったのね。」と納得されていた。でもでもよ~く考えたら、環状線やから、どっちに乗っても大阪駅には着くんだ。時間はかかってもね。



この日は、お客さまのA東さんがお誕生日。早生まれの話から、「関西では数日違うだけで、同い年でも先輩後輩の扱いになるのよね?いくつになっても学年で考える。」直前のリハの時に、私といくつ違うのか、の話になって、「学年で4つです」って言ったのも影響してたようだ。


親子三代のものがたりです、と『魂のありか』を。自分が生まれる直前の大きなできごと、水爆実験について、最近第五福竜丸の資料館に行ってきた話などを話された後、核実験で食卓から鮪が消えた話に続けて『まぐろにいわし』


1stは少し短めだったが、この後、ハーモニカを加えて『高野君の焼き鳥屋』(これはいつも泣いてしまう曲)、このセットの最後に『ピース』泣いてしまう曲が続いたよ。やなぎさん、聴いてた?

休憩の後、2ndの最初が私の出番。そのまま一緒にやるのでよしこさんも隣でスタンバイ。



何を話しているんだろう?顔を見合わせて笑っている。


1曲目は全くのソロで、『Mama's Gonna Stay』Alice Gerrardの話をしたら、昔、彼女が来日した時見にいったそうで、実はその時Mike Seegerが持っているのを見たのが、初ダルシマだったそうだ。歌い終わった後、「これはどういう意味なの?」と聞かれて、内容を説明できてよかった~とホッとした。知らないで歌ってる歌もいっぱいあるんやなあ、私。


2曲目、日本語で『鉱夫の祈り』、よしこさんダルシマで入り、ハモも付けてくださった。


最後は予定していた、『Hard Times Come Again No More』、私がコーラスのリードパートを歌うことになっていたのだが、リハでは2つめのバースで上を付けてもいいですか?とやってみたら何とか声が出たので、本番でもやることにした。あれこれ引っかかったりとっ散らかったり、間違ったりもしたけど、とてもとても楽しくて幸せな時間だった。

その後、ソロに戻り、そのままダルシマで『鎮静剤』、マリー・ローランサンの詩を堀口大学が訳したものだと調べて判明。曲は渡さん。


ゆるりとやります、といいつつカポの話。木製のカポを使っている人はいるが、どうも違う気がして色々探していたそうだ。そして見つけたのがこれ。


ひとつだけイギリスにあるのを見つけたが、円安のこともあり郵送料もたかかったし、で一万円近くかかったそうだ。誰か町工場で作ってくれないかな、一万円で売り出そう、なんて話もあった。


そして、ずっと少し立てて弾いていたが、Sarah Kate Morganというミュージシャンをyoutubeで見てからすっかり引き込まれてしまい、彼女のやっているようなスタイルにしてみよう、とストラップも使うことになったそうだ。



このストラップは私も愛用している、宝塚のY川さんの作品。でも実は彼の名前をよしこさんは覚えていなかった。さすがに覚えてもらえたかな。



このところずっとダルシマを触っていたので、新曲ができました、ということで『もっといいもの』と言う曲を披露。


もう1曲ダルシマで、と『トンネルの唄』、この詞を書いた朝比奈逸人さんという方の逸話を最近、アリさんとシバさんのライブで聞いてこられたそうだ。3人ぐらいのブッキングで各地を回るライブをしていた頃、他の人はいつもだいたい同じ曲をやっているのに、朝比奈さんだけは毎回違う曲を演奏されていたので、シバさんがすごいなあ、というと「同じ曲やっちゃいけないのだと思っていた」と答えられたそうだ。



この曲の時は、よしこさんのコールで客席も一緒に歌わせてもらった。


ダルシマはカウンターから厨房の横(私の座ってるところ)に引っ込んでもらっておいて、ここからはギターで。


軽いものを探していてやっと見つけたので、今まで使っていたものを売って、これを手に入れた、と言われていた。Martinのなんとかの17だそう。なんとか・・・すみません。驚いたのは、イーファ・オドノバンが使っているのを見て、軽くてよさそうだ、とこれを探した、と言われたこと。よしこさん、イーファも聴かれるんだ。大好きなシンガーの名前が出て来てめちゃ嬉しかった。


ギターでは、『モンゴメリーの天使』、この曲は前回のライブで、コウスケさんが、「ジョン・プライン大好きやねん、初めてアメリカに行った時、最初に見たのがジョンやってん。だからこの曲聴けたんがめちゃ嬉しかったわ」って言われたとのこと、いや、多分コウスケさんやったらこんな言い方されたんじゃないかな、と思ったので。よしこさんは、標準語で「終わってから初めてお喋りした時に、コウスケさんが、ジョン・プラインが聴けたのが嬉しかった、って言われたの。」とおっしゃっただけ。


次に『足もと照らせば』、MCでは大きな忘れ物の話。つくばエキスプレスで、キャリーをホームに忘れたそうで、本番ギリギリ15分前に戻ってきてホッとしたらしい。


新しいアルバムから『卵焼き』


13年前に作ってずっとそのまま眠らせていた曲に日の目を見せてあげよう、ということか、やります、と。タイトルは『シェイク』2011年に作ったそうだ、そうかそういうことか。しばらく歌えなかったのだろうな。


最後は『願います』この後、まだ数日間、関西でのライブが続く。


そしてもちろんアンコール。客席に、マルコハウスの時もお手伝いされていたクニさんと、ちょうどバン練の後でマンドリンを持っていたじゃんぼがいたので3人で、


『生命の河』



CDお買い上げの皆さん


この人たちがライブ前に楽しんできた、向かいのクラフトビールの店を、よしこさんがとても気になっていて、終了後行ってみる、というのだが、我々は先飲みしてきた人たちと、いつもの店(!とうとういつもの店になってしまった)へ行こうという事になった。よしこさんと同行するじゃんぼには、後で合流してね、と声掛けして分かれた。

で、いつもの店、というか ねいろかふぇ店主ご夫妻もよく行かれる、ご近所のうどん屋でカンパイする。ご近所のおふたりと


A東さんと


隣のテーブルにはこの方々、まだかなあ、と入り口を見守るまさこさん



おでんとか色々注文してたら・・・おっと、なぜこんなに小さい?


よしこさんご一行到着、A東さんにお誕生日おめでとうのカンパイ!




クラフトビールの後は熱燗で。


最後、私はまたこのうどんを頼んでしまった。おいちかった。


たいへんに楽しい夜だった。コーラス気持ちよかったなあ・・・。それにしてもよしこさん、ギターほんとにうまい、横で聴き惚れてしまった。
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