ひな菊の丘から

初めての場所でよしだよしこさん

3月に枚方・牧野のカフェで知り合った方が、この日のよしこさんのライブ会場にお勤めの方だった。その時、「一度行きたいと思ってたんです。次にある時はお知らせくださいね。」とお願いしたら、メッセをいただき、しかも送迎バスで現地まで一緒に行ってくださることになった。枚方駅で待ち合わせ、無事到着。


連れて来てくださったM砂さんと。


これまでもSNSで、ここでのライブの様子は写真だけみせてもらってたけど、実際目にするととても鮮やかなバック。


なんと!会場で売ってた缶ビール200円!岡町ジャム会でも300円やのに!安すぎですよ、と思わず進言。さをり織の小さなバッグはあまりにもかわいいのでお買い上げ、この形で私も作ってみようかな、と思った。缶バッヂはいただきものだけど、バッグとテイストが似てる。


段ボール製で、さをりの端切れやマジックで飾られた太鼓、これがのち大活躍する。


ライブスタート。O.Aは地元の皆さんによるオリジナル


よしこさんも入って、さらに虹の若者(と呼ばれていた)も特別参加


本編が始まった。


『ヨイシラセ』から、『Better Times Will Come』これは、ジャニス・イアンがコロナの渦中に作り、世界中の皆さん歌って、と言った曲らしく、よしこさんはそれに日本語の詞を付けて歌われた。youtube検索するといくつもの動画が出てくる。


マウスハープももうだいぶ慣れはったみたい。確か去年の夏見た時は「キー間違えちゃった」ってハープなしで歌われたこともあった。


カメラ持ってきてたのでモノクロでも撮ってみた。


この写真、好きやな。



今日は休憩なしでやります、と言われたのでこちらもその覚悟で聴くことにしよう。


『つらい時はもうごめんだ』(Hard Times Come Again No More)、『革命の夜』と続き


よしこさんの関西ツアーはこの日が初日で、自宅から新幹線の自由席で来られたそう。三連休のせいか満席で、デッキで荷物に腰かけて来たのだとか。そのため腰が痛い、って言われてた。少し長い滞在なので、荷物も多かった労使、ギターもあるので、たいへんだったろうなあ。


お友だちが萩でお店をはじめられたので、そこに行ってきた、という話をされた。お店はスナック、なぜスナックかというと、震災後の三陸で仮設のスナックに地元の人たちが集まって、お酒飲みながらお喋りをする、そのことこそが大切な時間なのだ、と感じられたからだそう。萩か、機会があれば行ってみたいな。


『足もと照らせば』



『卵焼き』でギターの出番はしばらく休憩。


ダルシマのためのセッティングももちろん自分でされる。お気づきだろうか、メガネ着用。



準備ができたみたいなのでメガネは外す。


『竹田の子守歌』かつて放送を自粛していた曲だったという。よしこさんは高石ともやさんで初めて聴いたそうだ。私は赤い鳥で聴いていたなあ。舞台が被差別部落であったことが自粛(禁止)の理由だったらしいが、ふつうに聴いてたけど。その後かな?ウィキってみたら詳細が書かれていた、なるほど。



子守歌、というのは子どもをあやし、寝付かせるための歌、というのが一般的だが、この曲は、子守りする人目線で歌われている。つらい境遇に置かれた少女の目線だ。



この曲に、マウンテンダルシマの音色がぴったりと馴染んでまるでそのための楽器のようだった。考えてみれば、この楽器もアパラチアの山の中で決して豊かではない人々に愛されてきたものなのだ、当然かもしれない。


『シューラルーン』アイルランドの民謡をもとによしこさんの詩で



元々は400年くらい前の曲、戦争に行く兵隊の恋人の「私もあなたと一緒についていきたい」というような歌を、ベトナム戦争の頃のアメリカのフォーク歌手が少し現代風に作り変えたらしい。


『もっといいもの』


5月に岡山に10日くらいいた、という話をされた。そうか、尾崎さんがアテンドされてた、あの時やな、と思いながら聞いていた。




永瀬清子さんという明治生まれの詩人の話をされ、(私は知らなかったが現代詩の母と評される方らしい)彼女の詩に曲をつけて歌にしませんか、と言われたのだが、歌にするには難しい詩だったそうで、結果、『永瀬清子さんのちゃぶ台』という谷川俊太郎の詩に曲をつけることになったそうだ。谷川さんからはまだ了承貰ってないみたい。


『She said No!』



からの『We Shall Overcome』3番まで合唱。



ここで3番まで歌えたのは初めて、とよしこさん。


2番まではsomeday(いつか)と歌っていて、なんか物足りないなあ、と思っていたら、3番でtodayが出て来て嬉しかったのを覚えている、という話を、打ち上げで一人の方が、「私も同じような年齢なのに、何も考えず聴いていた。よしこさんの感性がすばらしい」と言われていた。


「初日だからこんなのだけど、これから後半に向けて元気になるはずだから」というMCには拍手が沸いていたけど、なんの、この日のよしこさんもとてもすてきだった。バックのさをり織に負けないくらい華やかで、きれいなギターの音、やさしいけど力強い声、ダルシマと溶け合った歌、色んな場所で聴いてきたけど、ここで聴くよしこさんはちょっと違う、と思った。後できいたら、この場所とメンバーみんなにパワーをもらっているのだそう。


あと2曲、と歌いだされたのは『砂の唄』


最後は『虹の王国』施設名の虹、が入ったこの歌は、ここのメンバー(若者)に大人気な曲で、みんな前に出てきて一緒に歌う。


先年亡くなった、ここの創設メンバーの方の思い出話などされながら、


アンコールは『月の庭』


90分以上ぶっ続けのライブを目いっぱい楽しませていただいた。この後もしばらく会場でお喋りしたり、打ち上げにもお誘いいただいたので喜んで参加した。

案内してくださったM砂さんとは、共通の知人も多くて、あれこれ彼らの消息話などをしていたら、打ち上げ会場で出会ったご婦人も、ブルーグラスをご存じだと言われる。「SOTって知ってはりますか?あそこのO山さんとはよくカフェでお会いするんです。」ええ~~!!それってダイセンやん、めっちゃ知ってますよ、なんて話をして、帰宅後速攻で連絡してみたら、彼もよく知っているとのこと、なんか繋がるよなあ。そもそもM砂さんとの繋がりも別の友人が作ってくれたものだった。そしてなんとこの後も繋がり話は続く。
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