ひな菊の丘から

久しぶりの、みわくのみわけん

みわトシ鉄心のゲストで健さんが周に来た時以来見てないかもしれない、みわけん。今回は逃さないぞ、と早めに予約した。



準備ができたステージ、ギターはこのデュオの時はHeadwayとのこと、



チューニングするおふたり




ライブのスタートは『ミスローワンデイビス』から。ここ周とは、みわけんが2020年にライブするとき紹介してもらってからのお付合いで、ユニットで来るのは2年ぶりだったそう。



次の曲は、前日北海道で健さんが一緒に演奏した浜田隆史さんの曲をみわちゃんが。



浜田さんは、ねいろかふぇでもライブされているが普段は小樽運河で演奏されている。今回来日されたダコタ・デイブ・ハルさんは何度も浜田さんとツアーを回っておららるようだが、「タカシは歌うのか?!」とびっくりされていたそうだ。アイヌ語で真っ暗な、と丸いものを表す『クンネチュプ』という歌だった。アイヌの言い伝えを元に作られたそうで、なんか郷愁を感じる。最初のところはひとり語り、というか一人芝居みたいな語りかけから。みわちゃん役者もできそう。




その後、ダコタさんのツアーの宣伝もあったりで仲間っていいなあ、と思った。私も未体験なのだが、関西はザビエルさんと一緒ということなので日程が合えばいいな。
次は健さんが歌う『West Virginia, My Home』みわけんではいつもの歌。彼が、「僕は日本では数少ないHazel Dickensと共演した人間です。」と言ったので、思わず手をあげて「私もです。」と言ってしまったら、「あら、日本で少ない、って言ったのにこの人数で二人だったら値打ちないな。」って。この曲ではみわちゃんのコーラスも聴ける、ちょっと違うコーラス気持ちいい。W田さんが「健さんも歌うんや」と驚いていたが、みわけんは健さんが歌うユニットなのだ。



歌い終わったら、ウエストバージニアは北海道とよく似てるんですよ、6月の
北海道はいいですよ、と言う話になり、最近は7月になるともう暑くなり、30度超える日もある、とのこと。そういえば9月の旭川フェスも暑い日があった。でもこの前日の札幌は雪が積もったらしい。どうなってるのか今年の気象。



続いて、みわちゃんがマウスミュージックのメドレーを、ゲール語でアカペラで。これはもうひとつのユニット、みわトシ鉄心でよく聴くことができる。





この日のお二人の装いは、健さんが真っ黒のシャツ、みわちゃんは黄色に黒の模様の入ったシャツという事で、客席からは「阪神ですか?」なんて声も聞こえたが、みわちゃん曰く、「健さんのイメージは黄色、なんです。でも今回のツアーには黄色は持ってこなかったらしいです。」彼女がセカストで900円でこのシャツを買った、と健さんが言ってしまったので、「それは私が言う話やったのに。」



最近、ハンマーダルシマを弾く人がたいへん増えてきているらしく、ジャンルも様々で、オールドタイムやマウンテンミュージックの影響のないところでも演奏され、中には「癒しの古典楽器」と表現されていることもあるらしい。でも、元はこうだ、と伝えていかねばいけないと健さんは思っているそうだ。で、次の曲はアパラチアのダンスチューンのセット。私の耳にとても馴染む曲が色々出てきた。



続いては、ハンマーダルシマの第一人者、カレン・アッシュブルックから教わったという2曲、『キャンドル・イン・ザ・ダーク』と『Take a Dance』2曲目はみわちゃんのスキャットが入る。カレンとは健さんがまだバンジョーを弾いていた19才のころに、宝塚のブルーグラスフェスで出会った、ときいたので、古いプログラムを引っ張り出してみた。



この年ね、懐かしいバンド名が並んでいる。



1stセット最後の曲は、みわけんで初めてやった曲『ジョセフィンズ・ワルツ』みわちゃんは、この曲の日本語詞をつけたいのだが、まだ1フレーズしかできていないそうだ。ことばの最初の音(おん)を大切にしたい、と言うのはいつも言ってるので、それがうまくハマらないのだろう。なので、原語(スゥエーデン語)で歌った。みわちゃんが歌いあげるのがとても良かった。



休憩時間にCDを見たり、ワインを注文しに行ったりしていたら、まさこさんがビックリすることを教えてくれた。会場に、彼女が以前働いていた職場の同僚の方が来られていて、その方と「なぜこのライブに来られたのですか?」と話していたら、「弟なんです。」と答えられたそうで、健さんの実のお姉さんだったのだ。関西にお住まいなので、良く来られるのかな?まさこさんも持ってるヒトやったんやな。

健さんお召替え。というのも、後ろの暗幕とあまりにも同化してクロマキーみたいになってしまい、頭と手だけが浮いていたから。



2ndは、カタロニアの『とりのうた』の後、アラブの曲?『ランマ―バーダーヤタサンナ』(曲名よくわからなかった)を。アラブ?どこまで行くの?みわちゃんは去年からベリーダンスを習い始めていて、それと関係あるのかないのか、行けなかったけど周でのみわトシ鉄心のライブにもアラブ音楽のバンドが対バンで出ていた。健さんはベリーダンスの伴奏をやったこともあるそうだが、ダンサーを見てどう思ったか、と聞かれたのに対して、ハンマーダルシマは弦をみてないと弾けないので見られなかった、とのことだった。残念だったかどうかは確認できていない。



レパートリーの振れ幅がすごい、と言うのはご本人たちも言っていたが、健さんはフォークソング(大衆音楽)がすきなので、国は問わないそうだ。
次は大好きなジョン・ハートフォードの曲に健さんが歌詞を付けた、『いつものワルツ』ワルツはいいなあ、と言われていた。



この日(16日)と翌日は、各地でアイルランドのお祭り、セント・パトリックデイ関連のイベントが開催されていたが、次の曲はアイルランド独立のきっかけとなった事件を元に作られた、『Foggy Dew』この歌も好きなので嬉しかった。



次は有名な『Hallerujah』お二人の年齢差がちょっとあるので、それぞれ最初に聴いたアーティストは違うようだ。この曲は本当にたくさんの人がカバーしている。みわちゃんはヘビメタ娘だったらしいが、ちょっとその頃を見てみたい気もする。



続いてインストを2曲、健さんがハンマーダルシマを始めた頃に作ったという、『ドルイドの歌』、SSWのジョン・マッカチオンの『アワーズアフター』。ジョンのことをハンマーダルシマ奏者だと思っている人が多いけど、実はシンガーソングライターなんだ、と言ってた。私は知ってるよ。



年末に体調を崩してしばらくライブをやっていなかったが、コロナ中でも続けていたツアーを2ヶ月も休んだのは初めてだ、と健さん。そのため、お酒の差し入れがぐっと減ってしまったそうだ。ま、ほどほどに楽しんでくださいね。
で、最後の曲は『夏のワルツ』。





アンコールは、スウェーデンのユニット、クラヤの曲に、みわちゃんが日本語詞をつけた、『あなたを見ていた』まさこさんが休憩時間に「あの歌好きなんです。」と伝えたそうで、聴けて嬉しかった、と言っていた。



たっぷり楽しんだ私たちは、かなり贅沢な客だったと思う。生音で距離も近く、ゆったりと座って過ごしたが、この後も奈良、京都、豊中、兵庫の多可町、高槻と回り、その後は中部地方へ向かうそうだ。
お二人もお客さまも、いい時間が過ごせますように!

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