「さようなら、オレンジ」岩城けい

第8回大江健三郎賞受賞、第29回太宰治賞受賞、2014年本屋大賞4位、第150回芥川賞候補と話題の作品。
これだけ評価されていると確かに気になるよね。
更にカバーのデザインも気になっていたので、いざっ手にしてみるとわくわく。ところが・・・・どうも感情移入できない？確かにいい作品なのだろうけど、これだけ辛いとか不遇さを訴えかけてくると少々ひいてしまう。

前半に後に重要な役割を担う登場人物があっさりと登場してくるのだが、単なる脇役だと思い軽く読み過ぎてしまった。とにかく重いのに淡々と進んじゃうんだよね。
繰り返すけど、内容もすごくいいし、要所要所はうまく仕上がっている。でも、どうも個人的には期待が大き過ぎたのかな？何故かしっくりこない。
絶賛されていた作品だけに、もう少し熱くなりたかったが、個人的にはまあまあレベルって感じかな？