紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

なければ造ろう!

2016年08月19日 | こういう家を造りたい!(大彦の思い)

皆様そろそろ休みで狂った調子も戻ってまいりましたでしょうか?私はこの3日間、何だかとても忙しく、あっという間に「休んでたのはいつだっけ」って位な気分になっております。それはそれで何か寂しいですけどね。。

さて、今日はこれから急いで出かけなきゃですから、簡単に。

上の写真は手すりの写真であります。手すりは既製品の木のものをよく使いますが、こういう無垢の角材を大工さんが削りだしたものも使います。ちょっと手間はかかるから予算も倍ほどかかるけれど、やっぱりこっちの方が質感も雰囲気も良いですよね。

何とかまとめて造って安くできないか?今試しております。

このような試作品を大工さんに造ってもらって、握りやすさ、手触りなどを確かめて、となかなか楽しい作業です。

次はこれ。左はさきほどの手すりだけど、右。

これは、

大きな戸によく使う、木製手掛け。

デザインのワンポイントにもなるから、たまに使うのですが、当然こんな既製品はありませんから、こちらも大工さんや建具屋さんの手づくり。

こちらも、どのくらいの幅がいいのか?上から下まで溝をつくのか?途中でとめるのか?などを色々試作品を造って検討します。

何から何まで手づくりする必要はないけれど、やっぱり手づくりのものはイイ。

このようなものなら、特注だからびっくりする様な値段になることもないですしね。

元々うちの家づくりは圧倒的に「手づくり」だけれど、色々と細かな部分も手づくりをもっと増やしていきたいと思っています。

だって、それの方が質感も愛着も湧くし。でもそれだけじゃなく、例えばメーカーの既製品なら生産をやめられれば修理も交換もできなくなる(結構ありますし)。キッチンの食洗機など変わっても、寸法が同じようにするとか、前の物に合うようにしてくれればいいけれど、壁のクロスの様に、すぐに生産をやめられたら、一部の張替えのために、一室全てとなっちゃいますから。

それが、普通の材料を使い、大工さんや建具屋さん、左官屋さんなど、職人さんの「手」で直せるのなら、それの方が断然長持ちですし、理想的だと思うのです。(元々手づくりの方が圧倒的に長持ちですしね)

はい。ということで、皆様良い週末をお過ごしくださいませ!

また来週〜。

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

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