daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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ザ・タートルズ/ハッピー・トゥゲザー

2023-03-25 | 音楽つれづれ

ポップスに目覚めた中学生から高校生になっても、その熱は増すばかりで、休み時間は自然とそんな仲間が集まり、他愛のないポップスの話をしていましましたが、中でも気が合ったのがN君で、学校帰りに良く彼の家に寄りレコードを聞いたものです。

ラジオのヒット番組を聞くのが中心の私と違い(そんなにレコードを買える小遣いが無かった)、N君はエレキギターも持っていた演奏者志向で、手本としたビートルズに寺内タケシ、加山雄三らのLPはほぼ揃っていたので、もっぱらそれらを聞いていました。

なので他のヒットシングルはそうは聞かなかったけれど、二人が共に気に入ったのが、ザ・タートルズの「ハッピー・トゥゲザー」で、二人で良くレコードに合わせ歌いました。いつものカタカナ英語で。イマジ ミー&ユー アイ・シンクバト(Imagine me and you, I think about)と。

 

この曲は彼ら初のビルボード№1になった曲で、以後3週間連続トップの大ヒットとなるのですが、その1位に立った日が1967年の今日3月25日でした。

元はロスで人気のダンスバンドだった彼らが、ザ・タートルズと名を変え契約したのが新興のホワイト・ホエール。このレーベルはザ・バーズのようなフォーク・ロックのヒットを求めていたそうで、彼らはそれに応えるべくボブ・ディランの「悲しきベイブ」をカバーして出すと、これが全米トップ10入りのヒットに。

それに続きP・F・スローンの「レット・ミー・ビー」「ユー・ベイビー」等もヒットさせるのですが、フォーク・ロックが大好きだった私は、このCDでは好きなスローンのナンバーが、何曲も聞けるのが嬉しいのです。

やがてフォーク・ロック自体が翳ってきて、ヒットから遠ざかるようになると次のヒットを求め、売り込まれたデモテープの中から、他の誰もがスルーし、擦り切れそうになったこの「ハッピー・トゥゲザー」(曲:ゲイリー・ボナ&アラン・ゴーランド)を見つけ出し、見事大ヒットとなったという話がありますが、何はともあれめでたい事でした。

 

余談ですが、最初に買ったタートルズのLPは、キング・レコードから出ていた半世紀前のベスト盤でしたが、その解説を書かれた某ラジオ局の方が、バンドは解散し中心人物の1人マーク・ボルマンは、グラム・ロックのT-REXを結成し…と書かれていました。

マーク・ボルマンとマーク・ボランの取り違えのようで、今では笑い話ですが、元々彼らはイギリスのバンドの影響を受け、ミルクティーを呑み、イギリス風のアクセントで気取って話していたという逸話もありますから、そんなとこからもイギリスに渡って…となったのかも知れません。

今のようにネットに複数の情報があって、比べて調べられる時代じゃなかったし、声も似ている気がして、私は「へぇ~そうなんだ」としばらく信じていました。

あのLP売らなきゃ良かった…かな?いま思うと時代が付いているし。

ま、半世紀も経つと色々ありますよね。

 

■ 以上、聞きたい365日 第343話でした。



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