嬉しい花の時期が続きますが、北大植物園ではレブンアツモリソウが今見頃です。
アツモリソウは道東・道北方面に咲く花で、私は図鑑でしか見た事が無いのですが、濃い朱色らしいです。その礼文島のクリーム色の固有変種がこちら。礼文島ではそのどちらもが見られ、更にシロバナアツモリソウというのも混在して咲いているそうで、行って見てみたいものです。体力が残っているうちに… 経済力もですが。
平敦盛からのアツモリソウとくれば、熊谷直実のクマガイソウと言う訳で (一ノ谷の合戦)、こちらは露地植えでわりと数が見られます。矢除けの母衣(ホロ)に見立てられる花はアツモリソウも同じですが、こちらはブサ可愛く(?)感じるのは私だけでしょうけど。
他にも鉢植えで大事にされているのが左よりツルラン、サルメンエビネ、キリシマエビネ。
北米のエンレイソウも展示されていて、北米には30種を超えるエンレイソウ属が自生するそうです。どれも初めて見たのに何か懐かしい気がします。右上はカナダから米国北東部で咲くグランディフロルムという種だそうで、大きな白い花が印象的でした。
高山植物園では女王コマクサが咲きました。ヒメシャクナゲも小さくも可憐で可愛いし、色は地味でプレートを見ないとどれがどれだか…ですが、チチコグサ、ウスユキソウなどのキク科の花も夏山気分にさせられます。
ここではキタキツネもお花を観賞。毛替わりの時期だからボサボサ…は良いとして、エヒノコックスの持込みは禁止だからね!まあ風流に免じてこの日は大目に見ておくか。
この時期もう一つ嬉しいのはサクラソウの仲間が開花する事。
いいなぁ、クリンソウとか大好きです。個人的には水辺の女王と思っています。
野の花ではノビネチドリ、ヤブケマンが咲き出したところ。そしてヤマシャクヤク、これまた美人さんで良いですね、栽培種よりずっと野の花が好きだな。
ところで貴重な野の花というと盗掘の問題、以前礼文島に行った時、役場に布で作ったレブンアツモリソウが飾られ、島全体で保護活動に取り組んでいましたが、あの頃は絶滅の危機が叫ばれていた時期でした。
今は栽培種もあるらしいので、盗掘は無くなったと思いたいのですがどうなんでしょう。とって良いのは写真だけ!とは言い古された言葉ですが、その土地の自然と一体で価値があるものだし、思い出の中で揺れる花を思い出す方が、より素敵だと思うのですがね。