daddy-kのいきあたりばったりⅡ

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ロイ・オービソン/ブルー・エンジェル

2022-12-29 | 音楽つれづれ

早くも今年も終りで、7月にブログを引っ越してから半年。長年付き合った旧 teacapのブログは、うまく引っ越しが出来ないまま閉鎖され、私としては思い入れのある文もありましたが、他人様に是非読んで…と言う程の内容でも無いので、ま、いいか…と。

それは置いておくとして、今月6日はポップスの巨人の1人、ロイ・オービソンが、1988年に52歳で亡くなっているので、少々思い出す事を書いてみました。

 

ポップスは日本のカバー物から入った私は、彼の最初の大ヒット(全米チャート2位)となる「オンリー・ザ・ロンリー」を知ったのは後追い。もっとも1960年なら、私はまだ小学生の真ん中なので、日本人のカバー・ポップスが出ていたとしても聞いていないはず。

それが、好きなエヴァリー・ブラザーズの「クローデット」は、ロイ・オービソンが奥様に捧げた曲だとか、「ラブ・ハーツ」がロイ・オービソンも歌っていたり、ベルベッツの名曲「愛しのラナ」を提供したのが彼だった、そういう話に興味が湧いてきたのですが、その頃は適当なアルバムが無く、ディランなどと結成した「トラヴェリング・ウィルベリーズ」はもうひとつで、本格的に彼を聞いたのは80年代だったか「THELEGENDARY」と付いたBOXセットを手に入れてからの事だから、かなりの時間が経ってましたが。

 

大きなサングラスに哀愁をまとったブルーな声。独特な立ち位置の彼は「自分の声が良い声だとは思わないが、二度目に聞いてくれたら思い出して思える声だと思っている」と語ったそうで、確かにワン・アンド・オンリーな声で、とても惹き付けられます。

別れた恋人と偶然再会し、彼女はハローと言って腕を絡ませ、幸せを祈ってくれ、そしてさよならを言って去って行き、僕は泣きぬれた、と歌う「クライング」や、失った恋人の夢を見て目覚めた「リア」、「イン・ドリーム」などでの、仄青くベルベットの様な声に適度なファルセットが挟まる事で切なく、哀しく聞こえて。

タイトルにした「ブルー・エンジェル」は、これも後追いですが、1960年の彼の2曲目となるトップ10ヒットで、"彼がさよならと言ったからって泣くのはおよし、僕は決してさよならを言わない"と。♪シャララーと入るドリーミーなバック・コーラスも素敵でした。

余談ですが、グループ・サウンズ末期に登場したポニーズというカルトGSグループにも同名異曲があり、少し雰囲気が似るのは、これを参考にしたのかも?知れません。

 

このモニュメント時代中心のBOXセットで彼に目覚め、MGM時代の物もボツボツ買っているのですが、そんな中で見つけたのがハンク・ウィリアムスを歌ったアルバム。

A面トップの「カウライジャ」から「ジャンバラヤ」までの3曲は、ごく軽いパンクも感じさせるロック・アレンジで、ああやっぱり企画物なのね…と思って聞いていたら、4曲目の「(Last Night) I Heard You Crying In Your Sleep」という、初めて聞いた曲から落ち着いたアレンジになり、B面ラストの「泣きたいほどの淋しさだ」までは、いつものロイ・オービソン節で一安心。きっと、彼はこんな面も見せられますよというアレンジャーのドッキリだった?のかも知れませんが。

 

"ビック・オー"と言う愛称は、サザン・ソウル大好きの私にはオーティス・レディングの事でしたが、彼ロイ・オービソンもまた、"ビック・オー"の愛称でミュージシャンの尊敬を集めたのですが、二人とも亡くなったのが12月でした。

さらにソウル界の超大物、サム・クックもまた、12月に亡くなりました。モーテルの女主人に拳銃で打たれて・・・

 

12月は私にとって、とても悲しい月なのです・・・