転生輪廻を語るうえで、認識しておきたいことがあります
それは、公平 ということです
人生は不公平だと思っている人はたくさんいると思います
宗教者や教育者やそれらに準じる人、
あるいは自分のことをを密かに成功者
または認識力が高いと思っている人は
「頑張りなさい、努力しなさい、そうすれば必ず道は開けます」 と
よく言います
その通りですが、悲しいことに、こういうことを言う人は
この言葉が「説得力をもたない、むなしい言葉である」ことを
認識していません
世の中にいる人は、根性のある人ばかりではない
ということを実はわかっていません
もしわかっていたら、こんな言葉はでないのです
世の中には強い人ばかりではなく
生まれながらにして、肉体のハンデを抱えている人
生まれた家が貧乏な人
才能が乏しい人
生まれつき、容姿に問題がある人
父親が酒乱だったり母親が淫乱だったり兄弟が不良だという
家庭環境が最悪な家に生まれた人
その家に生まれたというだけで差別される人
こういう人々がたくさんいて実際に苦しんでいる
もがいている人が大勢いる一方で
生まれた家が裕福で
かつ才能に恵まれ
かつ容姿にもめぐまれ
たいした努力もせず高い地位につき
たいした人格でもないのに
人に対する影響力をもち、りっぱそうなことを言う人もたくさんいることを
はっきり認識したうえで、私は話をしていきます
このような人生の中で実際に苦しんでいる人にとって
宗教者や教育者や成功者の言葉は
たいして役にたたないものだということを私は認めたいと思います
そして、「世の中は不公平にできている」という意見に
私は理解を示したいと思います
しかし、ここから先が違います
「世の中は不公平にできている」という人の中で
だから自分は
「神などというものは信じない、もしそういうものがいるのなら
こんな不公平な世の中をつくり、人間を苦しみの中に放置するかい
神はこんな不完全なものを作ったのかい
神は完璧じゃないのかい
神は人間を慈しんでくれているんじゃなかったのかい
だったらこの不公平さはどう説明するんだい
善良な人が貧乏で苦しんでいるじゃないか
何の罪もない人が健康面で苦しんでいるじゃないか
一方で、高慢で、親切心などさらさらない人間が
立派な家に住み、おいしい物を食べ
青春を謳歌し、高い地位についているじゃないか
おかしいと思わない?」
この意見は人間の人生を1回限りと考えればその通りです
ですから、「だから、自分は神の存在など絶対信じない」という人の
気持ちを私は理解します
しかし、結論をいうと、この考えは間違っています
「人生を1回限り」としているところに間違いがあるのです
人生は1回限りではありません
いま、貧乏で苦しんでいる人
あなたは、前世またはそれ以前に裕福な家に生まれたことがあります
いま、容姿で苦労している人
あなたは、前世またはそれ以前に容姿に恵まれ
異性にちやほやされたことがあります
いま、裕福で何不自由ない生活をしている人
そういう人も前世またはそれ以前に貧乏を経験しています
あるいは、次に肉体に宿るとき、貧乏を経験します
人間の本質であるエネルギー体はいろいろな経験をするために
転生輪廻しています
ですから、今世、不公平に見えても
長い目で見れば不公平ではありません
全員、貧乏も金持ちも、高い身分の人生も低い身分の人生も経験しています
このことをはっきり認識した上で
自分は今回、与えられた
正確にいえば
自分で選択した人生で
何を学ぼうとしているのか
何を学ぶべきなのか
このことを頭におきながら生きていくことは重要です
今回苦しい人生を送っている人が挫けることがないように
また、今回羨ましい人生を送っている人が油断することのないように
それぞれの人生をまっとうすることを期待したいと思います