今日の"日曜美術館"、木村伊兵衛が試作の国産カラーフィルム持って海外に行ったときの写真がテーマでした。パリです。
フランス車乗りとしては背景に走っている車も気になります(海外の町並みが画面に映る度にチェックしてる)。
写真家というものを実はあまり気にしたことがなかったんですけど、レンジファインダー(というカメラがどういうものかちょっとよく分らない)で巴里の空気を文字通り「切り取って」いる写真を見ると、「写真を撮る」行為もセンスなんだな、と改めて考えるきっかけになりました。「被写体のドキュメンタリーを撮る」って言ってたような。
目的の構図を得るためにその前後で何枚も連写するのではなく、シャッターを押す時が目的の構図になっている、という話(だったような)は「居合い」に通じるという話が印象深かったです。「はい、写真撮りますよ~」なんて言っていると被写体がちょっと作っちゃう、自然なままを撮るのなら自分が見た瞬間を撮影する、そんなところが居合いに通じると。あるものを写す「据え切り」じゃなく、個人的なイメージとしては積極的に「写しにいく」感覚かなと思いました。カメラを持っている気配を消しながら、その切り取る瞬間を待っている。
意図した構図を写すのではなく、考えていた構図を切り取る。常に「そういう写真を撮ろう」とかは考えていないけど、シャッターに指をかけるときは何かの意識をもっておこう、と考える機会になりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます